1日自動車保険はレンタカーは不可。知人の車の場合でも注意が必要!

      2017/01/10

ドライバー保険

 ペーパードライバーの人が、車を運転する場合、最も気になるのが「保険」のことだと思います。

 他人の車を借りて運転する場合、車の持ち主が任意保険に入っていても、運転者が違うと保険が適用されないこともあります。

 そんな時に便利なのが、「1日自動車保険」です。スマホやコンビニで瞬時に契約できて、価格も500円からで、とてもリーズナブル。個人の車を借りて乗る時は、もはや「1日保険」に入るのが常識になってきています

 この記事では、そんな「1日自動車保険」の仕組みと注意点について解説しています。また、3社で取り扱っている「1日自動車保険」の比較検討もやってみました。

1日保険が便利すぎる。「ドライブいこう!」と思い立ってからの、瞬間で保険をかけられる。

 1日自動車保険は5年くらい前からはじまった新しい保険サービスです。スマホから登録することで、本人確認など保険の手続きや精算方法を簡素化・合理化することで、安く早く保険がかけられる仕組みです。

 対人と対物の賠償額は無制限、同乗者は1,000万円上限というスタンダードな補償内容。これで、1日あたり500円と、格安の保険が1日単位でかけられます。

 また、車両保険が付いた1,500円〜1,800円のコースも用意されています。

 保険を使いたい当日に申し込んでも、申し込み手続き完了の瞬間から有効になるスピーディーさは、とても便利です。

 「流れで友達の車を借りてドライブ!」なんて時でも、サクッと保険をかけれるとあって、超便利に使えます。

車の1日保険の便利な特徴!

・借りた車で「対人・無制限」「対物・無制限」「搭乗者1,000万円」というしっかりした補償内容で、保険金は1日500円。

・スマホから瞬間契約できるので、「今から友達の車を借りてドライブ」という不意のケースでも保険をかけられる。

・上位コースの1,500円〜1,800円にすれば車両補償も

・精算はスマホ携帯代金と一緒で簡単。docomo,Softbank,auいずれか加入している携帯会社で精算

 便利な「1日自動車保険」ですが、この保険お得に使いこなすには、チェックしておきたいポイントがいくつかあります。そのてんについて、詳しく見ていきましょう。

1日自動車保険を使うべきなのはどんな時?

【CheckPoint1】運転する車の任意保険に「運転者限定特約」があるかないか?

 まず、1日自動車保険を使いこなすには、任意保険の仕組みをわかっておく必要があります。

 車の自賠責保険(強制保険)は、すべての車が入っていますが、自賠責保険だけでは補償額は不十分で自己負担額も大きいので、「任意保険」にも加入することが常識になっています。車の保険といえば「任意保険」のことです。

 任意保険は原則、車に対してかけられる保険です。

 ですのでほんらいは、誰が運転していても保険が適用されるはずなのですが、実際は「所有者とその家族だけに限る」などの「運転者限定特約」という制限が付いている場合が多いのです。

 「運転者限定特約」は、家族の構成と年齢を基準に、保険が効く条件を加えるものです。条件を加えることで、保険料がかなり割引されるので、たいていの車は家族特約などの運転者制限特約を付けているのです。

 家族特約では、<本人+配偶者のみ>、<本人+配偶者+同居の子+別居の未婚の子のみ>といった感じで、保険が効く運転者の対象にいろいろな制限パーターンがあります。

 ただたんに「家族特約」といっても、同居・別居・既婚・未婚といった条件によっていろいろですので、借りる車が契約している保険の内容をしっかり確かめる必要があります。

 また、家族特約と同時にチェックしなければならないのが「年齢特約」です。

 年齢特約は保険料の割引率が高いので、家族特約以上に適用しているケースが多いです。

 一般に年齢が若い子の方が事故を起こしやすいという観点から、若年者であればあるほど保険料は高く設定されています。

 ですので、「実家の車」を考えた場合、日頃運転する父親と母親の年齢に合わせた特約を付けていることが多いですね。

 その車を、大学生の子供が借りようしても、年齢特約にひっかかって任意保険が効かない、という場合があるのです。

 そんなケースに対応できるのが、「車の1日保険」です。

 借りようとする車に任意保険の特約があり、借りるドライバーが保険の対象外になっていれば、「車の1日保険」の利用を検討してみる価値がある、というわけです。

車の1日保険を使うべき? 判断する基準は?

★まず、乗ろうとしている車の任意保険の「運転者限定特約」を確認

●「運転者限定特約」に、「家族特約または「年齢特約」がある場合

 ・「家族特約」の場合、同居・別居などの条件に注意

 ・「年齢特約」がかかっている場合多いので若い人が運転する場合は特に注意!

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「家族特約」「年齢特約」にひっかかり、運転者に保険が適用されない場合は、迷わず「1日保険」を検討

       

●借りる車に「運転者限定特約」の制限がない場合

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誰が乗っても保険は効く

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ただし、
この場合でも「1日自動車保険」を検討すべき
(理由は次項で説明)

【CheckPoint2】任意保険の保険適用条件内でも「1日自動車保険」を使った方がよい理由

 「家族特約」「年齢特約」の制限があり、保険が適用されない場合に、「1日自動車保険」をした方が良さそうです。

 ところが、実は、任意保険の「家族特約」「年齢特約」を一時的に解除することができるようになっています。

 事前に予定がわかっていれば、一定期間だけ、運転者制限の条件を解除して、誰が運転しても保険が適用されるようにできるのです。期間が終われば、また特約に戻して、制限を解除した期間のわずかな割増料金を払うだけで済みます。

 特約制限の解除は、任意保険の代理店などへ電話一本で済みますので、手間もかかりません。

 たとえばお正月に実家に帰り、友達とのドライブに親の車を借りたい場合などは、あらかじめ、その期間だけ「特約制限の解除」をしておけば、友達が運転しても、保険が適用されるようになります。

 だったら、「1日自動車保険」の出番が無くなっちゃいますよね?

 特約制限を解除できるのに、「1日自動車保険」を使うのには理由があります。

 それは、万が一事故が起きた場合、「保険の等級」が下がってしまうからです。

 任意保険は無事故だと毎年、等級が上がり、保険料がどんどん安くなる仕組みになっています。最大の20等級まであがると契約スタート時の60%ほどまで安くなります。

 ところが、一度、事故を起こしてしまうと3等級ランクが落ちてしまいます。

 たとえば10等級で保険料を年間約59,000円払っていて事故を起こした場合、次年度より7等級に下がり保険料は約72,000円になります。無事故で11等級にあがるなら51,000円で済みます。この例ではトータルで7万円以上、保険料が高くなります。

 これは一例ですが、ケースによっては、等級ダウンによる損失は、もっと高額になる場合もあります。

 借りた車が「運転者制限なし」だとしても、万が一事故った時に、車の所有者の保険料を上げることで、所有者に損失を与えてしまうわけですね。

 ここで、「1日自動車保険」の出番となるわけです。

 もし、車を借りて事故った場合、1日自動車保険を使えば、持ち主の保険を使わなくて済みます。その場合は、事故があっても持ち主の保険の等級は下がりません。

 つまり、車の所有者の保険の等級に傷をつけない、いいかえれば車の所有者に損をさせないために「1日自動車保険」が活躍するわけです。

 借りる車に「運転者限定特約」があっても無くても、万が一の時に持ち主へ迷惑がかからないようにするのが、借る場合の最低限のマナーです。

 借りる車が友人や友人の家族の場合はもちろん、親の車を借りる場合でも、所有者の保険等級を下げて損をさせないために「1日自動車保険」に加入するようにしましょう

【CheckPoint2】所有者の保険の等級を下げないために

・万が一事故った場合に、借主の保険等級を守るかどうか?(事故が起こった場合に借主の保険額が高くなる)
 ∟車所有者の保険が上がっても問題ない
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任意保険の一時的な「限定解除」をすれば、誰が運転しても保険は適用される

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  ∟車所有者に迷惑をかけたくない場合
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「1日保険」を利用!

1日自動車保険は万能ではないので注意!

  さて、1日保険は、車を借りる場合に、所有者にも迷惑をかけなくてすむ便利な保険ですが、万能ではありません。注意しておきたところをみてみましょう。

1日自動車保険はレンタカーで使える?

 まず、レンタカーには使えない、という点。

 そもそもレンターカーは、対人対物/搭乗者の任意保険は料金込みになっているのが基本です。ですので、1日保険と併用する必要もありません。

ただし、レンタカーを利用する場合、免責や自己負担がゼロになる場合とならない場合があるので、注意が必要です。詳しくはこちらの記事⇒「レンタカーの保険について」を参照してください。

会社の車へは適用されない

会社名義の社用車へは、1日自動車保険は適用されません

 ほんらい、業務用の車は、運転者制限が無い任意保険を会社でかけているべきです。もし勤め先の会社の社用車に任意保険がかっかっていない場合は、会社へ相談してください。

 会社へ相談しても拉致があかない場合は、労基署への相談をしてみるべきです。

車両保険の免責額

自損事故をフォローしてくる車両保険

 さて、1日自動車保険で注意しなければならない最大のポイントは、車両保険の免責ゼロは無いということです。

 そもそも「1日保険」は、デフォルトの500円コースには、車両保険はついていません。車両保険があるのは1,500円からになります。

 車両保険とは、自分が運転している車の修理代を補償するものです。相手の車は「対物」扱いになるので、500円コースでも相手の車に対しては補償がされます。しかし、自分が運転している車に対しての補償は、別に「車両保険」として加入が必要です。

 「車両保険」は自分でひとりで事故った「自損事故」の場合に、修理代を補償してもらえるもの、と考えてもよいでしょう。

 ただし、1日自動車保険の場合、車両保険で免責ゼロのコースはありません。10万円〜15万円の免責額が設定されています。

 つまり、10万円から15万円を超える修理代のみ、補填されるということです。10万円から15万円以内は、自己負担です

 これはどういうことなのか、もう少し具体的に見ていきましょう。

車同士の事故の場合

 車同士の事故で車両が故障した場合に、相手が100%悪いと認められれば、車両の修理代も相手の保険から支払われる、というのが原則です。

 しかし、実際に事故が起こった場合は、事故にあった双方の保険会社が事故の状況を分析して「過失割合」を決めて、それぞれが負担することになります。

 過失割合の算出は、けっこう微妙で、相手が悪い事故でも、過失割合が8:2とかになり、自分の車の修理代の20%は自己負担となる場合も少なくありません。

 その場合は、車の修理代が10万円かかっとしたら、8万円は相手が支払いますが、2万円は免責額以内なので、自分で支払わなければなりません。

 相手の車の修理代は対物保険から出るので心配はありません。

自損事故の場合

 ペーパードライバーや初心者の人は、ぶつけて、車をへこましてしまうことが、少なくありません。いわゆる自損事故です。

 車をぶつけてへこましてしまった場合、ボディの修理は、車のディラーや自動車修理工場ではなく、「板金塗装工場」へ直接見積もりを頼むと比較的安くなります。

 安くなるとはいえ、傷の大きさにもよりますが、2万円前後にはなりますし、ドアのへこみなどは10万円前後が相場です。

 こうした自損事故による自分の車の修理代は、10万円〜15万円以下は補償されない、つまり、自己負担になる、ということです。

 「1日保険」ではない一般の保険の場合の車両保険では、免責ゼロの特約を結ぶこともできます。

 もし、車の所有者が免責ゼロの車両保険に加入していれば、そちらから修理代を出してもらうことも、できはします。

 ただ、そうすると所有者の保険の等級が下がり、結局保険料が10万円近く高くなることが多いです。

 そのため、10万円以下の修理代は、車両保険を使うより自分で支払ったほうが安くなる、というのが一般的なのです。

 つまり、自分で車をぶつけた場合は、10万円〜15万円以内の修理代は自己負担、というのは、どうしても避けられないということです。

1日自動車保険の注意点

・レンタカーでは使えない(レンタカーの保険があるので必要ない。ただし、レンタカーの保険はオプションにも加入するべき)

・車両保険のある1,500円〜1,800円のコースでも、自損で車を壊した場合は10万円〜15万円以内の修理代は自己負担

・車同士の事故でも、過失割合によっては、修理代の一部を自己負担。

・車の所有者が免責ゼロの車両保険に入っていたとしても、等級が下がり保険料が下がってしまうため、10万円以内程度の修理代は、保険を使わないほうが安くなる

事故った場合、どんなにしても、自分の運転していた車の修理代はゼロにはならない!

1日自動車保険の各社商品を比較

 1日自動車保険は、現在3つの会社から商品が出ています。おおむね同様の内容ですが、若干違いがありますので、3つの商品について相違点をみておきましょう。

 まず、同じ点について。以下のスペックは各社共通です。
・対人対物は無制限・免責ゼロ
・車両補償なしのコースが500円、車両補償ありが1,500円〜
・車両補償は、初回のみ7日前に登録だけしておくことが必要。
・無事故無違反で1日保険を5回以上使うと、ふつうの任意保険を契
約するときに最大20%の割引が適用される
・事故時のロードサービス無料

 異なる点は、下記表にまとめました。

1日自動車保険の商品比較
商品名 保険会社 契約単位 対人・対物 搭乗者 車両保険・保険料および免責額
ちょいのり保険 東京海上日動 1日単位 無制限・免責ゼロ 1,000万円まで・免責ゼロ 保険料1,500円→免責15万円
1DAY保険 三井住友海上 24時間単位 保険料1,500円→免責15万円
保険料1,800円→免責10万円+α
ワンデーサポータ あいおいニッセイ同和損保 24時間単位 保険料1,500円→免責15万円

 最大の違いは、契約の時間の単位が1日と24時間とがあることです。

 1日のほうは夜中の12時でリセットされるため、夜9時に申し込んだら、午前0時以後は2日目としてカウントされてしまいます。

 24時間区切りのほうは、夜9時に申し込んでも翌日の夜8時59分までが1日で計算されます。

 ここのへんは注意して、しっかり商品を選んでください。

【まとめ】1日自動車保険のメリット・デメリット

一日保険のメリットとデメリットは?
メリット

・思いたった瞬間に契約できる(車両保険は初回のみ7日前の登録が必要)

・万が一事故っても、車の持ち主の保険の等級を下げない。持ち主に迷惑がかからない。

デメリット

・万が一事故った場合、車の修理代10万円〜15万円は自己負担せざるをえない。

 以上、1日自動車保険のメリット・デメッリトをしっかり知ってから利用しましょう。

 事故っても、自己負担金はまったく出せない!という人は、個人の車を借りて運転するのはやめて、レンタカーを利用しましょう。

 ただし、レンタカーでも、免責額の事故負担金をゼロにするには1500円〜2,000円ほどのオプションのサービスに加入する必要があります。自己負担額を完全にゼロにできるかどうかはレンタカーサービスによって違いますので、あらかじめ確認してください。

 運転に自信がない人は、可能なら、まず家の車で練習をしたり、ペーパードライバー講習などで、自損でぶつける可能性がなくなるまで、他人の車を借りるのは、やめておいたほうがいいかもしれませんね。

 では、安全運転でドライブを楽しんでください!

なお、運転が久々で不安という人はこちらの記事⇒「ペーパードライバーのための秘伝18策」も参照してください。

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