アドベントカレンダー2018年。アドベントの意味と楽しみ方

   

アドベントカレンダー

 アドベントカレンダーは、クリスマスへ向けてカウントダウンするカレンダー。「もういくつ寝るとクリスマス?」と、指折り数えてクリスマスを待つワクワク感が、たまりません。

 本場のドイツでは、手作りのアドベントカレンダーも盛んですが、日本では、各メーカーやブランドから発売されるアドベントカレンダーが、毎年、話題になります。

 お菓子やフィギアやコスメなど、いろんなアイテムのアドベントカレンダー……子どもたちと一緒にドキドキ楽しんだり、自分へのご褒美にしたりと、楽しいクリスマスが1カ月延長されたようで、とても嬉しいものですね。

 この記事では、2017年も人気のアドンベトカレンダーを紹介しながら、ほんらいのアドベントカレンダーの意味などについても学んでいきたいと思います。

 

アドベントカレンダーのほんらいの意味とは?

たいせつなアドベントの4週間

 アドベント・カレンダーは、もともと「アドベント」というキリスト教の行事に由来します。

 アドベントは、待降節(たいこうせつ)、降臨節(こうりんせつ)と訳され、クリスマス前の4週間(日曜日を4回含む4週)がその期間になります。年によって11月末か12月頭からはじまります。

 アドベントは、カトリック、プロテスタントどちらでも行われている行事で(ロシア正教では行われていません)、教会では、とても重要な節目で、アドベントから1年がスタートするとされています。

 教会だけでなく、家庭でもアドベントの行事を行います。とくに、クリスマス行事が盛んなドイツ、オランダ、スイスなどでは、19世紀頃からの伝統で、アドベントの時期をたいせつに祝う習慣が根づいています。

 ドイツ、オランダ、スイスなどの家庭のアドベントで欠かせないのが「アドベントクランツ」と「シュトレン」のふたつ。

 「アドベントクランツ」は、英語ではアドベントキャンドル といわれ、横にしたクリスマスリースの上に4本のろうそくを立てたものです。

 シュトレンはおなじみの、クリスマスケーキ、というかパン、ですね。

 アドベントクランツの4本のろうそくは、アドベントの間に4回ある日曜日のたびに、点火されます。

 ろうそくが、1本目、2本目、3本目とだんだんに短くなっていき、4本目が灯されると、もうじきクリスマス! と、かなり盛り上がる演出になっています。

 アドベントクランツは、クリスマスリースにろうそくを立てると説明しましたが、もともとは、アドベントクランツの方が古くからある元祖です。ろうそくは危ないからということでアドベントクランツを簡略化して、できたのが、クリスマスリースなんですね。

 さて、アドベントの日曜日ごとにいただくのが、ドイツのクリスマスケーキとして日本でもおなじみのシュトレンです。

hakanyıldızさん(@hakanyldz)が投稿した写真

 シュトレンは、アドベントの期間に毎週、切り分けていただきます。ですから、シュトレンは少なくとも1カ月日持ちするように作られています。シュトレンは1カ月熟成させながら食べる、ので、中のドライフルーツやナッツの味がだんだんとパンに染み込んでいき、味が毎週変わっていくのも楽しみのひとつなんですね。

 このように、アドベントの期間は、クランツとシュトレンで、楽しみにクリスマスを待つ習慣が根付いているのです。

 もちろん、ただ楽しみにするだけでなく、クリスマスを待つ間、「悔い改める」のがほんらいの教え。なので、アドベントクランツのろうそくには、「懺悔」を象徴する色である紫のろうそくが用いられることも多いです。

本場ヨーロッパのアドベントカレンダーは…

 さて、アドベントカレンダーについてです。お菓子やプレゼントが毎日もらえるというイメージが強いアドベントカレンダーですが、ほんらいは、あくまで、アドベントの期間を盛り上げるためのカウントダウン。

 ヨーロッパでは、街角のクリスマス飾りの扉が、毎日開いていったり・・・

 窓が毎日開いていったり・・・

 という感じで、街のなかのアドベントカレンダーで、クリスマスまでをカウントダウンしているわけです。

 以上のように、アドベントは、もともとは教会の宗教行事で、それが伝統あるクリスマス行事として定着したものだということですね。

 それから、アドベントの期間の催しとしては。クリスマスマーケットがあります。もちろんクリスマスマーケットでもアドベントカレンダーを飾ったり、販売したりします。

 こちらの記事⇒「クリスマスマーケットが日本でも盛んに」を参照しながら、アドベントへの理解を、一層深めてみてください。

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ドキドキわくわくの人気アドベントカレンダー

 さて、最近のアドベントカレンダーといえば、アドベントの主旨からは離れて、玩具やコスメが毎日もらえる遊び心のあるプレミアム商品としてはやっています。

 こうしたアドベントカレンダーはもちろんアメリカ生まれ。商業主義的なアレンジは、アメリカのお家芸ですからね。アメリカでプレゼント型のアドベントカレンダーができて、それが世界に広がって、最近は日本でも流行はじめている、という感じです。

 最近のアドベントカレンダーは、販促グッズやクリスマス特別商品としていろいろリリースされています。

 ほんらいの伝統的なアドベントからはズレているような気もしますが、クリスマスだけの時期だけのものなので、だいたい可愛いものばかりなので、これはこれで思いきり楽しんじゃいましょう。

 そんな感じで、これは欲しい!とか人気のアドベントカレンダーを紹介していきましょう。

おもちゃ系

レゴ・アドベントカレンダー

 可愛いらしいレゴのフィギアとパーツが24個はいっていて、12月1日から毎日一個ずつ開けていきます。

 最終的にジオラマ的なレゴー・ワルドが完成します。「レゴ・ワールド」「レゴ・フレンズ」「スター・ウォーズ」「スター・ウォーズ・デススター」「レゴ・キャッスル」の各テーマで、毎年違ったバージョンが楽しめます。

 子どもたちが、開けるのが楽しみでしょうがなくなるので、朝きちんと起きるようになるとかの効果もあります。「お手伝いができたら開けてもいいよ」的に、しつけと組み合わせて使っちゃうのもいいかもしれませんね。

▲レゴ・シティ2018年アドベントカレンダーは発売中。売り切れる前の早めの購入を!

ムーミン・アドベントカレンダー

 毎年楽しみにしている人も多い、ムーミン・フィギアのアドベントカレンダー。ムーミン谷のもっとも大事な節目は「夏至祭り」だったはずで、あんまりクリスマスとムーミンのつながりはないんですが、なぜか定番。

 これは子どもむけというより、案外、大人が楽しんでそうですね。

 ムーミンといえばフィンランドですが、フィンランドはサンタクロースの出身地とかなっていますが、あまり歴史的背景はなく、ぶっちゃけこじつけ的な部分もありそうです。アメリカで商業的にできたサンタクロースが逆輸入されて、サンタの出身地ってことになっているみたいですね。フィンランドでは、クリスマス期間は、家族や友人や恋人とゆっくり過ごす、リゾート的なニュアンスも多いようです。

▲24体のフィギアがはいったムーミンアドベントカレンダー2018版も予約受付中!

お菓子系

ロイズ・アドベントカレンダー

 美味しいチョコと、時々かわいいフィギアのクリスマスオーナメントが入っています。

 味は保証付きですから、子どもたちはもちろん、忙しい大人がハードな年末を乗り切る自分ご褒美として用意しておくのもおすすめです。

 ロイズの公式ページから毎年11月頭に発売されるので、売り切れない前に、要チェックしてください。

 1/100の確率で、ゴールドサンタのオーナメントが入っているそうです。

六花亭・アドベントカレンダー

 バターサンドで有名な北海道のお菓子屋さん。「お菓子は大地の恵みです」をモットーに丁寧に作られるそのお菓子は、全国にファンが多いですね。六花亭は、食品添加物をできるだけ使わず、使う場合もしっかりと情報公開している企業姿勢も素晴らしいです。

 その六花亭のアドベントカレンダーは、知る人ぞ知る的な、人気商品。安心安全にお菓子をいただける、ヘルシーなスイーツ・アドベントカレンダーです。

コスメ系

Paul & Joeクリスマスコフレ

 クリスマスコフレをアドベントカレンダー形式で出しているところは海外ブランドではとても多いんだけど、日本ではまだ少ないですね。

 そんななかでも、ポール&ジョー2018年のクリスマスコフレはアドベントカレンダー・タイプ。

 クリスマス限定カラーのリップやネイルポリッシュのほか、普段使いできる定番のヒット商品も。限定販売で11月1日発売開始!

ロクシタン

 おなじみの自然派コスメ・ロクシタン。ボディークリームやシャワージェルなどがミニサイズで毎日出てきます。

 これまでは輸入でしか手に入らなかったロクシタンのアドベントカレンダーが、2016年より、公式サイトより販売されるようになりました!  自分へのご褒美やプレゼントに最適ですね。

2017年版先行予約受付で11月1日から発送。もちろん数量限定なので急ぎましょう! 

   

   

 以上、いろんなアドベントカレンダーを見て来ました。

 アドベントカレンダーは、もちろん、手作りでも楽しめます。アドベントカレンダーそのものを作って、なかにお菓子を入れておいたりもありですし、毎年中身を入れ替えて使えるアドベントカレンダーも販売していたりします。

 子どもたちや家族と楽しんだり、自分へのご褒美はもちろん、会社で順番に開けてもらって社内コミュニケーションアップに活用したりと、活かし方はいろいろで、年々、日本でもますます広まっています。2017年は、是非、みなさんの家庭や職場などで、取り入れてみてください。

 でも、あくまで、ほんらいのアドベントの主旨である「悔い改める」ってことは、忘れないようにしましょう。1年を振り返りながら、プレゼントの小窓を開けていけば、きっとすっきりとした気分で、クリスマスから年末を迎えられるでしょう!

【追加情報】それから、さらに濃ゆいアドベントとクリスマスを過ごしたい方には、こちらの記事もおすすめです。
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