時代祭に屋台は出るの? 時代祭と鞍馬の火祭りのハシゴは可能?

      2016/09/25

時代祭は京都三大祭りのひとつで、平安神宮の秋の大祭です。なかでも「時代行列」が見どころで、幕末から平安まで各時代の衣装に身をまとった総勢2000名が、京都御苑から平安神宮まで2kmの道のりを歩き、壮大な歴史絵巻を繰り広げます。

 1000年以上の歴史がある葵祭りや祇園祭りにくらべると、時代祭は、まだ100年ちょっとで、京都にしては新しいお祭りです。ですが、この祭りは京都市民が参加して、しっかりと祭りを支えているのが特徴で、「京都の人による、京都のための祭」でもあるのです。

 この記事では、時代祭りに関して、よくある質問「屋台(出店)はでるのか?」「鞍馬の火祭りとのハシゴは?」という疑問にお答えしていきます。時代祭のおすすめの鑑賞プランについては、こちらの記事→「時代祭2016有料席の選び方と穴場スポット」を参照してください。

時代祭に屋台は出るか?

 時代祭は毎年10月22日に開催されます。2016年は土曜日にあたっていますので、観に行くチャンスですよね。

 さて、お祭りと言えば「屋台は?」という質問が必ずくるのですが、結論を先に言えば、時代祭りでは屋台は出ません。

 時代祭は神事が中心ということもありますが、人の流れ的にも一カ所にとどまって観るため、あまり屋台が繁盛しないのかもしれませんね。

 ですので、お祭り気分を味わうというよりは、少し、学問的に京都の歴史をふりかえる意味合いの濃い祭り、ととらえた方がいいかもしれませんね。なにしろ「時代行列」は「動く博物館」とさえ言われていますから。動く博物館と呼ばれる理由については、こちら→「時代祭の有料席の選び方と穴場」の記事を参照してください。

 でもまぁ、屋台が無くてもがっかりすることはありません。

 時代行列が通る、御池通り〜三条〜東山あたりは、魅力的な町家カフェやおばんざいが沢山あるエリアです。せっかくの京都ですから、屋台ではなく、綺麗なお店でくつろぐことにしましょう。

時代祭と鞍馬の火祭りはハシゴできる?

ハシゴをあまりおすすめしない理由

 時代祭り関係で次に多い質問は、「鞍馬の火祭りとハシゴはできる?」です。

「時代祭」と「鞍馬の火祭」は、毎年、同じ日に開催されます。どうせ同じ日だし、時間的にもちょうどずれているので、ということで時代祭→鞍馬の火祭りと一度に回る人も少なくありません。

 確かに、時代祭ののち、鞍馬の火祭りに行くのは、時間的に可能なのですが、あまり、おすすめはしません

 なにしろ、鞍馬はとても小さな山合いの集落で、「鞍馬の火祭り」はとても混雑します。時代祭終了後からの流れで行くと、歩行者も一方通行で警察の指示でだらだら歩き、ほとんど何も観れないまま、焦って終電に乗り込む、という可能性すらあります。

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 まして2016年は土曜日にあったっているため、相当の混雑が予想されます。スケジュール的にこなせますが、鞍馬の火祭りに行ったという事実は作れますが、祭りを堪能することは難しいでしょう。

 「鞍馬の火祭り」を観るには、1年前から計画し、「くらま温泉」や「翠峰荘」に宿を予約ることをお勧めします。早い時間に鞍馬入りして、のんびりと山の鋭気を感じながら祭りを待ち、終電を気にせず、遅い時間まで祭りを堪能するべきです。

どうしてもハシゴをしたい人のためのプラン

 それでも時代祭りと鞍馬の火祭りをハシゴをしたい!という人向きにアドバイスを。

 まず、鞍馬で終電ギリギリまでねばるため、出町柳駅周辺に宿をとること。

 鞍馬では人混みのピークが一段落する午後10時から0時過ぎの終電までの間が、ある程度自由に動きまわれる時間帯です。火祭りを観ようと思ったら、終電ギリギリまで粘ることはマストの条件となりますので、鞍馬発の終電が到着する出町柳駅周辺に宿をとることです。

 また、時代祭は、早い時間に一通り観れる、出発地点の御苑内か御苑近くで観ること。
御苑内では行列の最後を見送ると2時頃にはことができますので、その後、直ちに出町柳駅に向かいます。出発地点の健礼門付近からだと徒歩20分、御苑南はしの堺町御門付近からど徒歩30分で叡山電鉄の出町柳駅に着きます。

 出町柳駅周辺の宿には、あらかじめチェックインしておきましょう。帰り出町柳駅に戻るのは午前1時頃を想定しておきましょう。

 また、出町柳駅周辺で「非常食的なもの」を買い込んでおきましょう。なぜなら、鞍馬はとても混雑していて、場所とりもしなければならないので、夕食を喰いっぱぐれる可能性が高いからです。リュックなどにしまっておける食糧を出町柳駅周辺のコンビニなどで調達しておきましょう。

 以上のような体制で鞍馬に向かえば、混雑のピークが若干緩和して、歩行者の交通規制がとかれる午後10時以後に、ある程度祭りを観ることができるはずです。

 あるいは、はじめから、午後10時頃に鞍馬に到着するように計画するのも、混雑をずらせるかもしれませんね。

 

 時代祭と鞍馬の火祭りのハシゴについてみてみましたが、スケジュール的にとても慌ただしいですよね。なので、ここは欲張らずに時代祭は単体で楽しみ、町家カフェで、ゆっくりとした京都の時間を楽しみながら、歴史に平安京に思いを馳せる一日とすることをおおすすめします。

 どうしても両方観たいという方は、「時間をずらす」とういうことを考えながら、行動してみてください。ただし、鞍馬発の終電に乗り遅れたりというリスクもありますので、自己責任で時代祭と鞍馬の火祭りのハシゴに挑戦してみてください。

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