高野山の紅葉。奥の院から蛇腹路まで紅葉とお寺の日帰り散策コース

      2016/11/01

高野山の紅葉

 高野山は、平安時代に弘法大師・空海によって開かれた真言密教の聖地。標高800m盆地に開かれた仏教の街です。

 「お山」とも呼ばれる高野山には、金剛峯寺や奥の院をはじめ117のお寺があり、門前町が栄えています。

 高野山では10月下旬から11月初旬の紅葉の時期には、お寺と紅葉のコラボレーションが見事で、紅葉の名所である蛇腹路(じゃばらみち)など、紅葉とお寺巡りを楽しめます。

 高野山はあくまで、お参りするところですので、お坊さんのお説教に話を傾けながら、心の平安を取り戻し、静かに紅葉を眺めることにしましょう。この記事では、紅葉の高野山を満喫してリフレッシュするためのプランを提案しています。

高野山の紅葉の特長と楽しみ方

 はじめに書いておきますが、高野山のばあい、紅葉といっても、京都のように「山全体が紅葉に染まる」という感じではありません。

 実は高野山では、高野槙(こうやまき)と言う常緑樹が神木とされ、山の多くが高野槙や、ヒノキ・スギ・マツ・モミ・ツガなどの針葉樹で覆われているのです。

 これは、高野山でお寺を立てるのに大量の木材を使うので、昔から、建材として針葉樹が植林されてきた……そんな歴史的背景があるからです。

 そうしたわけで高野山の山は緑が多いのですが、100以上ものお寺の境内には、紅葉の色づきがある木々が植えられていて、お寺と紅葉のコラボ風景を楽しむのが最大のポイントになっています。

 また、高野山はあくまで信仰の場所です。日頃、無宗教の人でも、高野山に訪れた時は、お坊さんのお説教に耳を傾けるなどして、仏の心に触れるべきです。そのための「お山」ですからね。

 仏の教えを聞き、静かな心で見る紅葉の風景は、いつもと違ったものになるに違いありません。是非、その仏教都市・高野山ならではの紅葉を楽しんでください。

高野山のアクセスとおすすめコース

 高野山へは、南海電鉄のなんば駅から2時間ほど。橋本で乗りかえなしで行ける、特急こうやや快急・急行を利用して、高野山駅を目指します。

 高野山駅からはケーブルカー→バスを乗り継いで、高野山の街に入ります。

 南海電鉄で高野山に行く場合、バスが乗り放題になり電車も割引される「高野山・世界遺産きっぷ」を買わない理由はありませんので、必ず、世界遺産きっぷを買いましょう

 さて、高野山の巡り方はいろいろありますが、お寺が多すぎて、とくにはじめての人は、何から回ったらよいか、わからないと思います。

 そこで、主要な見どころを、「奥の院」「金剛峯寺・壇場伽藍」「その他」の3つのブロックに分けて、コースを考えてみましょう。

 ポイントとしては、奥の院へのお参りはなんだかんだ最低でも3時間はかかるので、先に奥の院をまわると、プランがまとまりやすいです。

朝できるだけ早めに高野山入り
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奥の院入り口一橋へバスで直行
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奥の院〜参道を通り、灯籠堂と御廟をお参り
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英霊院へ出て紅葉を楽しむ
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ランチ、およびバスで金剛峯寺周辺へ移動
(ランチは奥の院付近、または金剛峯寺周辺で)
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午後から、金剛峯寺・壇場伽藍をじっくり観覧
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時間が余れば
●プラン1

「霊宝館」「大門」「金剛三昧院」などを参拝。おやつ系の味巡りも同時に楽しむ
さらに時間があれば蛇腹道ライトアップ見てから帰路。

または
●プラン2
「女人堂〜不動坂〜紅葉谷」のコースを極楽橋駅まで散策

……というようなコース取りがおすすめです。次に、もう少し詳しくコースとポイントをみていきましょう。

奥の院〜英霊殿の紅葉

 お参りという趣旨から言えば、弘法大師・空海さまが、今でも世界平和を祈願しているという奥の院を訪ねることは、高野山に来たからにはマストだと考えるべきです。

 奥の院へは一の橋から参道を40分ほど歩いて行くのがマナーとなっています。

 一の橋から奥の院までの参道の道中も、見どころが満載で、飽きずに歩けます。まず、皇室、公家、大名、大企業などのお墓が無数に並んでいて、お墓探しも見どころに(?)になっています。さらに、姿見の井戸、汗かき地蔵、みろく石など七不思議と言われるアイテムもいろいろあり飽きさせません。

 奥の院についたら、お坊さんがガイド的に着いてくれるので、お話を聞きながら仏の心に触れるようにしましょう。奥の院では空海の御廟灯籠堂をじっくりお参りしてきてください。

 御廟のお参りが終ったら、水向地蔵から英霊殿へと抜けます。英霊殿は紅葉の名所で、オレンジや赤のカエデが参道脇になならび、とても良い雰囲気になっています。

金剛峯寺・壇場伽藍

 金剛峯寺・壇場伽藍エリアは、奥の院のエリアとはだいぶ離れているので、奥の院からバスで移動してきます。

金剛峯寺

 まずは、高野山のなかでも最大のお寺である、金剛峯寺。このお寺の正門には左右に赤と黄色のカエデがあり、山門とのコラボが素敵です。

 金剛峯寺は拝観料が必要ですが、ぜひお寺の中を見学しましょう。襖(ふすま)絵などが有名ですが、お寺の中庭・蟠龍庭(ばんりゅうてい)が見逃せないポイントです。蟠龍庭は日本最古の石庭とも言われて、タイミングがあえば紅葉もばっちりです。

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 金剛峯寺では参拝客に湯茶のふるまいがありお説教を聞くこともできます。

蛇腹路

 金剛峯寺から壇場伽藍へ抜ける道が、高野山でも最も有名な紅葉ポイントの「蛇腹路(じゃばらみち)」です。

 蛇腹路は、紅葉のトンネルが美しく、「高野山の紅葉」といえば、ここのことを指す場合も多いですね。

  2016年は、10月1日~11月30日の間、17時からオールナイトでライトアップされていますので、夜の蛇腹路の紅葉も是非みておきたいですね。

 ただ、日帰りで大阪方面に帰る人は、バスの時刻に気をつけてくださいね。

 なんば駅まで帰り着く終電時刻は以下です。(※終電情報は、各交通機関で最新のものを確認するようお願いいたします)
千手院橋バス停発 19時27分・19時59分・20時30分
(千手院橋〜高野山駅は通常で15分くらい)
高野山駅20:54発→極楽橋20:59着
極楽橋21:02発→橋本21:42着・21:45発→なんば22:37着

壇場伽藍

 金剛峯寺から蛇腹道を抜ければ、ユニークな寺社仏閣が立ち並ぶ壇場伽藍です。高野山の総本山である「金堂」をはじめ、道場のシンボルである「根本大塔」、空海の時代から現存している唯一の建物・国宝の「御影堂」などなど。

 壇場伽藍には他にも、「明神社」「不動堂」「准胝堂」「六角経蔵」「孔雀堂」「西棟」「山王院」「中門」などがありますので、順番に見てまわりましょう。

 紅葉のタイミングがよければ、それぞれの建物との、紅葉とのマッチングが楽しめるはずです。

女人堂から不動坂〜紅葉谷

 壇場伽藍まで一通り見て終れば、あとは時間にあわせてのオプションメニュー的な感じとなります。

 「霊宝館」「女人堂」「大門」「徳川家霊台」「苅萱堂」「金剛三昧院」など見どころはたくさんありますが、あくまで紅葉にこだわる旅としては、「女人堂」から不動坂へ歩くコースをおすすめします。(歩き疲れているようなら無理は禁物ですが)

 高野山は1872年まで女人禁制だったため、女子はここまでというのが「女人堂」です。壇場伽藍近辺からは歩いて15分〜20分ほどで女人堂へ。そこから、バス道を少し進んだところに右に降りて行く細い道がります。

 これが「不動坂」という、昔の参道になります。このあたりは、高野山の中心地よりも紅葉が多いエリアになっていてます。クマ注意ですので、ここを歩く予定がある場合はクマ鈴を用意しておきましょう。

 女人堂から不動坂へ入り、途中、清不動堂を通り、30分くらい不動坂を降りていくと、やがてケーブルカーが見えてきます。このあたりは「紅葉谷」と呼ばれ、高野山では数少ない山全体に落葉樹が広がり紅葉が見えるところです。

 高野山からの帰り道に、心を洗われながら紅葉をみながら帰路に着くコースで、なかなか良いと思いますよ。女人堂から極楽橋までは1時間かからないくらいです。

高野龍神スカイライン〜護摩壇山の紅葉

 さて、ドライブと組み合わせて高野山を訪ねる場合、行き帰りのルートに「高野龍神スカイライン」を加えてみるのが良いでしょう。

 高野龍神スカイラインは、高野山・奥の院交差点を起点に田辺市・龍神村まで、山の尾根づたいに走る山岳ルートです。

 途中の護摩壇山(ごまだんさん)が、和歌山県内でも有数の紅葉のポイントです。針葉樹が多い高野山とは対象的に、護摩壇山はブナやヤマウルシなど広葉樹の森が広がり、山全体が紅葉します。高野山との対比を楽しむのも良いでしょう。高野山から護摩壇山までは40分くらいです。

高野山のグルメ

 高野山を訪ねるなら、時間的に、お昼のランチは必須となります。また、胡麻豆腐や焼もちなどイートインで食べられるおやつもたくさんあります。仏の道だからと言って、ストイックになる必要はありません。美味しいものをありがたくいただきましょう!

精進料理

 高野山のランチで精進料理にありつこうと思うと、どこも激込みや団体専用だったりして、なかなかフリーでは厳しいものがあります。ですので、精進料理をランチに食べたいなら、要予約です。

 精進料理の銘店としては「花菱」「中央食堂さんぼう」「中本名玉堂食堂部」「高野山 みやま」「レストハウスみずき」「一の橋観光センター」などがランチがありますが、予約ができるかどうかは、各お店に問い合わせてみてください。

 最近では、宿坊のランチのみのプランを予約するパターンが人気があります。「福智院」「一乗院」「大明王院」などの宿防が有名です。宿坊のランチプランの方がゆったりと時間をとってランチを楽しめます

高野山の名物スイーツ類

 高野山と言えば「やき餅」や「胡麻豆腐」が有名で、おみやげに持ち帰るほか、イートインで食べれるお店も多いです。やき餅なら「南峰堂本舗」胡麻豆腐は「濱田屋」が評判が良いようですね。

 他にも生麩を使ったおまんじゅう、麩善の「あんぷ」も見逃せません。

 銘菓と言えば、かさ国「みろく石」も有名です。

 他にもいろいろなお店がありますので、高野山の楽しみのひとつでもある、食べ歩きもしっかり満喫しちゃいましょう。

  

 以上、高野山の紅葉を楽しむコースを紹介しました。

 高野山で仏の教えを感じて、美しいお寺と紅葉のコラボを見て、美味しいものを食べて、心身ともにリフレッシュしましょう!

 高野山の開祖・弘法大師の教えでは、「人間は、心の持ちよう次第で、誰でも悟りを開き、仏の心を持つ事が可能」という感じのことを説いています(かなりざっくりですみません)。

 悟りまでは行かなくても、心をリフレッシュすることは大事ですね。そのために、紅葉の高野山を観に行きましょう!

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