マンホールカード人気すごすぎて、配布の目的が忘れられがちな件。

      2017/07/26

マンホールカード

 マンホール蓋(ふた)には、街ごとにオリジナルのデザインがあって、「街の顔」として、住民や訪れる人の目を楽しませてくれます。

 こうした、全国のユニークなマンホール蓋を、カードにしたのが「マンホールカード」。全国で人気を集めています。

 マンホールカードは無料で配布されているのですが、いったい誰が何の目的で発行しているのでしょうか?・・・実はそこのところが超重要です。

 この記事では、マンホールカード人気すぎて、ついつい、かすんでしまいがちな、マンホールカード配布の真の目的に迫っていこうと思います。

マンホールカードの人気ぱない

マンホールカードが「ミリオンセラー」

 マンホールカードは、2016年4月から発行がはじまり、2017年8月には第5シリーズがリリースされ、これまでに、のべ191自治体222種類のマンホール蓋が、カードになりました。

 累計で、約100万枚のマンホールカードが人々の手に渡っています。

 無料でもらえるとはいえ、配布場所である水道局などに、平日にわざわざ足を運ばなければ入手することができないカードです。それが100万枚、つまりミリオンセラーですから、人々のマンホールへの関心の高さは、なみなみならぬものがある、と言えそうです。

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▲マンホールカードの配布数は100万を突破。マンホールカード集めは、いまや国民的趣味。

マンホールカードの楽しみ方

マンホールカードには、各自治体オリジナルの、美しくユニークなマンホールの写真が掲載され、裏面には、そのデザインの由来などの説明書きがあります。

 また、カード収集をより楽しくしてくれる仕掛けがいろいろほどこされています。

 たとえば、マンホールのデザインをジャンル別に分類したアイコン(ピクトグラム)や、各階層ごとの通し番号であるコレクションナンバーなど。これらの分類やナンバーをもとに、集める目標を設定できるところも、人気の理由です。

 そして、最も大きな特徴は、マンホールの座標が記載されているところ。

 これは、カードの写真に撮られているマンホールが、実際に存在している地点の経緯度です。この座標をグーグルマップなどに入力すれば、場所を特定できるわけです。

 同じデザインのマンホール蓋は同一自治体内にいくつもあるのが通常ですが、カラーで色付けされているのは「一点もの」の場合もあります。

 カードの写真に撮られているマンホール(マンホールカード用語では「座標蓋」と呼ぶ)は、配布場所である下水道局などから、そう遠くないところにあることが多いので、カードをゲットしたら、現地を訪れカードと一緒に、座標蓋の記念写真を撮るのも、楽しみのひとつになっています。

▲マンホールカードに記載の座標を調べて、「座標蓋」と写真をとるのが定番。(マンホールカードの写真の背景のアスファルト背景は合成で、実際の「座標蓋」の路面とは異なっています)

 マンホールカードには、その他にも、次のような項目が記載されています。

マンホールカードの記載内容

●表面

・所在地(自治体)

・都道府県コード

・マンホール画像

・座標

・ピクトグラム

・コレクションナンバー

●裏面

・設置開始年

・デザイン由来の説明

・デザイン由来に関する画像やイラスト

・配布場所

・QRコード(自治体ごとの関連するHP)

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▲マンホールカードにはコレクター心をくすぐる仕掛けもいろいろ。

誰が何の目的で?

 さて、このように、集める魅力満載で大人気のマンホールカードですが、そもそも、誰が何のために発行しているカードなのでしょうか?

 マンホールカードを発行しているのは各自治体と「下水道広報プラットフォーム(略称GKP)」です。

 GKPは、下水道を担う行政担当者や国土交通省、下水道関連の会社、エネルギー循環関係の会社や学者、環境問題に関心のある一般市民などからなる団体です。

 下水道関係者が一堂に会して「ふだん人目につきにくい下水道のプロモーション活動をすること」が会の目的となっています。

 この「下水道の伝道師」ともいえるGKPが、マンホールカード発行の仕掛け人です。

 つまり、マンホールカードの真の目的は、「下水道について広く知ってもらうこと」にあるわけです。

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そもそもカラフルなマンホールって必要なものなの

 さて、マンホールカードは下水道事業のPRのために発行されているということですが、そもそもデザインに凝ったマンホール蓋って、必要なものなのでしょうか?

 税金の無駄使いでは?と主張する人もいるかもしれませんが、案外、そうばっかりとも言えなそうです。

 デザインマンホールの存在意義について、見ていきましょう。

デザインマンホールの歴史

 地域の特色ある絵柄をあしらったデザインマンホールは、車道・歩道を問わず、建物が密集している都市部であれば、今や、日本全国どこでも目にするものです。

 マンホールを、自治体ごとのオリジナルデザインで作るようになったのは、バブル期の1980年代のことです。

 1990年代後半から200年代前半には、地方自治体が積極的に地方分権を進めた時代で、デザインマンホールも、この頃が最も盛んに作られていました。

 2010年頃は、さすがにカラーマンホールなどはやりすぎでは?という風潮もあり、少しトーンダウンしていたのですが、最近のマンホールカードのヒットで、また勢いを盛り返しています。マンホール蓋ブームになりそうな勢いで、今日に至ります。

▲1990年代から2000年代の地方の時代に一気に増えたデザインマンホール。

マンホールの種類

 道路に設置されるマンホールには、都市部では、次のようなものがあります。

・上水道(空気弁・仕切弁)
・下水道(雨水・汚水)
・消防(消火栓)
・電話
・電力会社

 マンホールは文字通り、「人が入って通れる穴」という意味ですが、上水道の仕切弁などは、手だけが入るような「ハンドホール」サイズのものもあります。

 これらのマンホールやハンドホールのなかで、蓋にイラストを取り入れたユニークなデザイン・マンホールを採用しているのは、主に「消防」と「下水道」のふたつです。

カラーのマンホールの意味は?

 消防のマンホールのほとんどは、火事の時に水を供給する「消火栓」です。

 消火栓の上に駐車したり物を置いたりしないように、消火栓のマンホール(またはハンドホール)を目立たせてあるわけです。

 ひと目で消火栓とわかるように、消防車のイラストをカラーでデザインしたマンホール蓋が、全国各地で採用されています。

 消防のマンホールが緊急時に支障が無いように派手にデザインされているのは、なるほど、効果がありそうですね。

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▲デザインマンホールは「消火栓」でも活躍。ただこちらにマンホールカードは無し。

下水道マンホールが派手な理由は

 さて、一方で、下水道のマンホールが、わざわざ絵柄を入れて、目を引くように作ってあるのは何故なのでしょうか?

 それは、街ゆく人に、足元のマンホールに気づいてもらい、その下にある下水道の役割のことを、ちょいちょい思い出してもらうためです。

 下水道は、とくに都市部の生活には無くてはならないもので、清潔で快適な暮らしを支える、とても重要なライフラインのひとつです。

 下水というと、トイレやお風呂や台所から出る汚水を集めて、浄化して再び、海や川に戻すというイメージですよね。

 もちろんそうした汚水処理も下水の大きな役割ですが、もうひとつ、とくに都市部では、雨水の排水が下水道の重要な任務となっています。

 下水道は、雨水の流れを管理して、洪水をできる限り防ぐ、都市防災機能の役割を担っているわけです。

 他にも、「水循環と流域下水道」「処理汚泥や処理水の再利利用」「下水道技術の海外輸出」・・・などなど、下水の重要な役割があります。

 これら、下水道の存在意義について、人々に正しく理解してもらうこと。そのために、まず、下水道に注目してもらい、興味をもってもらう必要がある・・・そこで作り出されたのが、カラフルなデザインマンホールなのです。

 確かに、日常生活のなかで、「下水の重要性」を考えることなどほとんど無いので、歩いている時にカラフルな下水道のマンホール蓋が、下水道のことを思い出させてくれるきっかけになることは間違いありません。

下水道の予算はもういらない?

 下水道関係者が、下水道PRに熱心な、理由のひとつに「下水道はお金がかかる」という事情があります。

 下水道事業の財政的な面でも、多くの市民に理解と協力を求める必要があるのです。

 なぜなら、市民の多くは、下水道に関して誤解していて、「下水道の整備は、ほぼほぼ完了したから、もうお金はかからない」という声がよく聞こえるからです。

 たしかに、下水道の普及率は、着実に伸びてきました。

 下水道は1970年代はじめには普及率10%以下と低い水準でしたが、1990年代には普及率70%を超え、今では、都市部や住宅地などでは、ほぼ100%下水道が整備されています。

 残りの30%は、田舎など住宅がまばらな、下水道を新規に整備する必要のない地域です。

 人口が少なく家が密集して建っていないところでは、下水道を整備しても、利用率が悪く採算がとれません。

 そうした地域では、各戸に備えられた「
合併式浄化槽
」で、各家庭ごとに水を綺麗に浄化して排水しています。

 こうしてみると、下水道は、もう必要なところに、ほぼほぼ整備して終わったので、「今さら、下水道とか予算あんまりいらないんじゃない?」という考え方が出てくるのも、当然のことに思えます。

 でも、実はそうではないのです。

下水道の老朽化や合流式から分流式への更新

 まず、何よりも、
下水道の老朽化が進んでいる
こと。

 都市部で突然、道路が陥没する事故がたびたびありますが、下水道施設の老朽化が原因の場合もあります。

 築50年を超える下水道施設も増えてきて、順番に再整備していく時期に入ってきているのです。

 また、古い下水のシステムでは、雨水と汚水をひとつの排水路で流す「合流式下水道」が使われています。

 合流式では、大雨の時に、汚水が浄水場に着く前に、オーバーフローして河川に流出してしまう場合があります。近年の温暖化によるゲリラ豪雨の増加で、そうしたリスクは高まっているわけです。

 そこで、汚水と雨水を分けて管理する「分流式下水道」への切り替えが必要になっているのです。

 こうした、下水道の再整備のためには、多額の下水道予算を確保しておかなければならないわけです。

下水道の予算を減らさないで!

 20世紀の下水道事業は、当時の建設省から補助金が下りる仕組みで、国が主導する公共工事でした。

 しかし21世紀になり財政のスリム化と地方分権化が進み、下水道などの事業は、地方自治体の裁量で予算化する時代になっています。

 平成22年からは国交省の建設関係の予算は、社会資本整備総合交付金として地方自治体に配布され、各建設関係の事業にどう配分するかは、地方自治体の裁量に任されています。

 その予算配分を決めるのに少なからず影響を与えるのが「市民の意見」です。

 「下水道予算はもう減らしてもよいのでは?」という世論が高まってしまうと、ほんとうに必要な下水道の維持管理ができなくなってしまいます。

 こうした危機感から、下水道に携わる人たちの間で「下水道についての広報」がとても重要な課題となっているわけです。

 ふだん、目につかない施設だけに、できるだけ目立っておく必要があるわけですね。

 以上が、カラフルなデザインマンホールや、マンホールカードが作られるようになった理由なのです。

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▲カラーマンホールを見つけたら、下水道の役割と必要性について考えよう。

下水道PRは無駄遣いか?

特注のデザインマンホールはどうやって作られる?

 下水道を維持していくために下水道のPR活動が欠かせないことは、ここまでの説明でおおむね理解いただけたのではと思います。

 しかし、それにしてもデザインマンホールやカラーマンホールなど、それなりの経費がかかることを公費でまかなうのに、疑問をもつ人もいるかもしれません。

 確かに、オリジナルのデザインマンホール蓋を作るのは、全国統一の規格のものを作るのに比べて何倍もの経費がかかります。

 まず、デザイン費。図柄は公募などの場合もありますが、最終的にデザイナーが仕上げたりと、それなりのデザイン費がかかります。

 もちろん、マンホールを作る段階でも、割高となります。

 マンホールの蓋は、溶かした鉄を型に流し込んで作る鋳鉄(ちゅうてつ)製です。鋳鉄の材料は自動車ボディの端切れなどの鉄スクラップが使われ経費をおさえるようになっていますが、新たなデザインのものを作るとなると、木型を起こしたり、砂型を作ったりと、相当の手間がかかります。

 ましてや、カラーマンホールの場合は、マンホール完成後に、樹脂を使ってカラーリングするため、規格ものに比べて、コスト高になるのは当然です。

特注のデザインマンホールは、コストに見合った働きをしているか?

 このように、それなりの経費がかかる、デザインマンホールですが、そのコストに見合う、あるいはそれ以上の活躍をしていると、言ってよいでしょう。

 なぜなら、デザインマンホールは、地域の顔として、地域起こしにも大きく貢献しているからです。

 地域の伝統や歴史や自然をテーマにしているマンホール蓋は、そこに住む人々の郷土への愛着や意識を高める効果があります。

 また何よりも、ユニークで美しいデザインマンホールは、観光資源として、大きな役割を果たしていること。

 マンホールカードの盛り上がりが証明するように、全国のマンホールを訪ね歩いたり、旅先や出張先で現地のマンホールチェックを欠かさない、という人は少なくありません。

 観光といえば、外国人観光客の間で、日本のマンホールに寄せられる関心の高さと称賛の声にも、なみなみならぬものがあります。

 2次元に落とし込んだ平面デデザインは、日本人の感性が得意とする表現方法です。

 まるで浮世絵や切り絵のようなマンホールのデザインが、海外の人々にとっては、想像以上にアーティスティックなものとして映っているのです。

 デザインマンホールは、世界に誇れる街角のアート作品、とも言えるのです。

 このように、マンホールのデザインは「街の顔」「日本の顔」として、大活躍をしています。

 もはや、日本の街角には欠かせないデザインマンホール。

 逆に、
定着しすぎていて、かえって本来の目的である「下水道のPR」が、かすんでしまっている
ほどです。

 デザインマンホールは観光のために作っていると思っている人も少なくないはずです。

 そんな状況を見るにつけ、「マンホールカード」の配布で、あらためて「デザインマンホールは下水道だったんだ」と、多くの人々に再認識してもらう意義は、とても大きいのだと言えるでしょう。

 

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広がる下水道の役割と未来

 わたしたちの生活、とくに都市部や住宅密集地での生活に欠かせない下水道。

 下水道には、汚水や雨水を適切に流すための機能だけでなく、その役割や可能性には、大きな広がりがあります。

 下水道がもつ幅広い役割について、いくつか例をみていきましょう。

流域下水道

 下水は、実は、わたしたちの飲み水を確保する上水道とも、密接に関わっています。

 下水道を考える時に、ただの「排水システム」ではなく、「水の循環の一部」としてとらえることがたいせつです。

 川のダムから飲み水や生活用水を引き、家庭でそれを使って、下水として排水し、浄化槽で綺麗にして、ふたたび川に戻す・・・この水の循環を見ると、都市で生活していても、わたしたちは「河川の水系」という自然のなかで生かされていることに、気づかされると思います。

 こうした、水循環をより実感できるものとして「流域下水道」があります。

 大都市近郊では、上水道を河川の上流からだけでなく、中流からも取ることがあります。

 上流は人が住んでいない山の水を取水できますが、河の中流域で水をとると、中流より上に住んでいる人の下水が取水場に流れ込んでしまいます。

 もし市町村ごとに下水道と浄水場を作ったら、河の中流より上にいくつも浄水場ができます。そうなると下流の市町村は、浄水場の処理水を、飲料水の原水として使わなければならなくなってしまいます。

 このような事態を避けるために、大きな河川の周囲では、市町村をまたいだ「流域下水道」という、大規模な下水道網が作られています。

 川の中流の取水場より上の下水を、ぜんぶ集めて、取水場よりも下に浄水場を作って流すような仕組みです。

 マンホールカードのなかにも、市町村ではなく、「流域下水道」が配布しているものもありますので、ぜひチェックしてみてください。

汚泥のエネルギー利用

浄化センターの処理水はどれくらい綺麗?

 下水道を通って集められた下水は、浄化センターなどで、「活性汚泥法」など、様々な技法を使って、きれいな水に戻します。

 大きなゴミをフィルターで除いた後、微生物の働きで、水の中の有機物を分解させて、純粋な水に戻した後、さらに、砂などを通して浄化沈殿を繰り返して、最後は塩素やオゾンで消毒し、処理水として川に還えされます。

 水の綺麗さを表す指標に、BOD(生物化学的酸素要求量)という数値があります。

 自然の川はBODが10mg/ℓぐらいです。浄化処理場に入ってくる下水のBODは150mg/ℓ~200mg/ℓくらいですが、これを処理場では15mg/ℓまでに浄化してから、川に戻します。

 つまり、川の自然状態にほぼほぼ近い数値になるまで浄化した後に、放流されているわけです。 

ビストロ下水道

 さて、この浄化の過程で出るさまざまな副産物を、循環させて再利用する技術分野が、いま熱く注目されています。

 たとえば、下水から取り除かれた不純物である汚泥を肥料にする取り組みです。

 汚泥を発酵させて作る汚泥発酵肥料や、汚泥たい肥は、高品質で通常の肥料よりも2割~3割安いとあって、汚泥肥料をメインに使う農家も多いです。

 汚泥肥料を使った農産物は「ビストロ下水道」「じゅんかん育ち」などのブランド名で販売されています。

 また、浄化場の処理水を使った溶液栽培も行われていて、下水の廃棄物を積極的に活用する循環型農業が盛んになりつつあるのです。

下水から燃料を

下水処理の資源再利用のもうひとつの柱は、「バイオガス」です。

 下水が微生物によって分解浄化される過程で、大量のガスが発生します。

 このガスにはメタンが大量に含まれていて、エネルギー源として活用されています。メタンは普通の都市ガスの主要成分なので、そのまま都市ガスの原料にしたり火力発電に使ったりできます。

 さらに最先端のところでは、メタンから取り出される水素の利用が注目されています。

 CO2を排出しないカーボンフリーの新エネルギーである燃料電池が話題ですが、この燃料電池を動かす水素を、下水から出るメタンから作り出すための仕組みづくりが進められています。

 下水処理場は、エネルギーセンターでもあるのです。

▲汚泥を使ったバイオマス発電を浄化センター行っている例。下水処理はエネルギー再生システムでもある。

海外で活躍する日本の下水技術

 下水処理の分野は、さまざまな先端技術が使われ、諸問題を解決するために、さらに技術が磨かれていく日進月歩の業界です。

 下水処理関係の日本の技術は、世界的にも評価が高く、日本の輸出産業としても、これからの発展が期待されています。

 たとえば、古い下水道を再生する技術が、ヨーロッパで活躍しています。

 ヨーロッパには19世紀に作られた煉瓦作りの古い下水道が多くありますが、街並みを壊さずに新しい下水道を作るのは、ハードルが高すぎます。

 そこで、塩化ビニールのシートを張り付けることで古い水道管を活かして補修する日本の技術が活躍しています。

 また、浄化用フィルターの分野でも日本の技術が最先端にあります。

 大腸菌も通さない0.4ミクロンの細かい網で水を浄化するMBRの技術は、世界中の600箇所以上の浄化場で採用されています。

 このように、日本が世界に誇れる下水道関連の技術の、ますますの発展が期待されています。

 今後の下水道技術の発展のためにも、下水関係に、多くの人が興味を持ち、優秀な人材が集まってくることも、とても大切なことです。

 下水への関心が高まり、下水分野の業界に、多くの人材が集まってくること、そして、最終的には世界の環境維持のために役立つこと・・・実は、デザインマンホールとマンホールカードには、そうした未来への思いが託されているわけですね。

  

  

 以上、マンホールカードの背景にある「下水道の役割と発展」についてみてきました。

 マンホールカードや楽しいデザインマンホールに関心をもったなら、ぜひ、下水道にまで興味を広げてみてください。

 また、今後「下水道民営化」などの議論も高まることが予想され、どうやって下水道を維持していくか? 他人事ではなく、自分のこととして考えていく必要も出てくるでしょう。

 足元のマンホールと、その下に広がる下水道のダイナミックな世界が、今日の快適で便利な生活を支えていることを、忘れないようにしましょう。

  

なお、カード集めといえば、マンホールカードとならんで人気のダムカード。マンホールカードの先輩にあたるダムカードについては⇒「ダムカードとダムを楽しむ基礎知識」の記事も是非参考にしてみてください!

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