宝くじ売り場の「よく当たる店」や高額当選者数は、気にするべき?

      2016/12/19

当たる宝くじ売り場

 宝くじ売り場によって、「当たりやすい、当たりにくい」って、ほんとうにあるのでしょうか? 宝くじを買う人なら、誰もが一度はぶちあたる悩みですよね。

 「せっかく買うなら、よく当たる売り場で!」と考える人はとても多いです。だからこそ、有名宝くじ売り場での宝くじ購入代行サービスや宝くじ購入バスツアーなども人気があります。

 確率的には、どこで買っても同じなような気がするけど、どうしても売り場の実績が気になってしまう。。。

 この記事では、売り場によって当選確率は変わるのか? 売り場にこだわる必要があるのか? などの謎を解きつつ、宝くじの本質に迫っていこうと思います。

高額当選者数と確率の関係

有名な宝くじ売り場の実力と、確率は?

 高額当選者を多く出すお店として有名な販売店ベスト3は次の三店舗です。

西銀座チャンスセンター…平成元年から今まで、1億円以上の当り券を474本販売。賞金総額は累計で747億円
大阪駅前第4ビル特設売場…平成11年から今まで、1億円以上の当り券を285本販売。賞金総額は累計で534億円
名駅前チャンスセンター…平成6年以後
1億円以上の当選数250本、賞金総額は415億円

 各売り場のデーターは期間がまちまちなので、ぱっと比較するのが難しいですが、どの売り場も平均すると年間15本以上の億当たりクジを出しています。平均、月一本ですから、この数字だけをみると、「やっぱりスゴいなー」と思ってしまいますよね。

 この宝くじ売り場ベスト3以外にも、
新橋駅烏森口宝くじラッキーセンター
有楽町大黒天宝くじ店
夢ステーションうめだ北店
くじのマスミ
名古屋北口LC
ケヤ開運堂
南海難波駅構内1階宝くじ売場
観音寺チャンスセンター
西鉄福岡駅構内宝くじ売り場
・・・など、東京・大阪・名古屋・福岡の大都市を中心に、良く当たると言われる売り場があります。

 これらの販売店が、多くの高額当選者を出していることは、まぎれもない事実です。

 しかし、これら高額当選者実績のある宝くじ販売店で買えば、当たりやすくなるか? ……答えはノーです。

 宝くじの確率は、どの売り場で買っても変わりません

高額当選者の「実績」は、お店の実力か?

 そうは言っても、「高額当選者が出た売り場かどうか?」は、誰もが気にすることですよね?

 ふだん宝くじを買わない人ですら、近所の売り場で高額当選者がでたと話題になれば、気になって仕方ないと思います。

 また、宝くじ売り場じたいも、「高額当選者が出ました!」ということを、ことさらにアピールしています。「実績」を示して、お客さんを集めることに一生懸命ですよね。

 ただし、よく考えてみると、高額当選者の「実績」と言っても、お店の仕入れや販売方法が優れていたから高額当選者がでたわけでもありません。たまたまの、運ですよね。

 なのに、お店は高額当選者の輩出を、さも実力かのように「実績」としてアピールします。そしてお客もそれにガッツリ反応するという。。。

 「高額当選者が出た売り場」かどうか?は、確率的に見れば、関係なくて、ほんとはどうでも良い話なのですが、なぜか、買う側も売る側もそこに、とてもこだわってしまいます。

 なぜなんでしょうか? そこには商売上の理由と、人間の心理的特性が、はたらいていることは、知っておいた方が良いでしょう。

高額当選者にこだわるお店側の都合

全国の宝くじ売り場の数は?

 宝くじ売り場は、全国で少なく見積もって3,600軒以上あります。

 宝くじの毎年の総合売上げは9千億円ぐらいです。宝くじは100円から300円までいろいろありますが、仮に平均の単価を220円として計算したら、1年間で40億枚くらい販売されている計算になります。

 最近は一部にネット販売もありますが、窓口で買うのがスタンダードな宝くじ。40億枚ものくじをさばくには、3,600軒以上の売り場が必要なのですね。

 ちなみに、宝くじ売り場が無い市町村では、郵便局で宝くじを取り扱っています。その数は全国で1,688カ所になります。

宝くじは買うより売る方がもうかる?

 宝くじの「販売者」は地方自治体ですが、実務をみずほ銀行に委託しています。年間の販売枚数が40億枚ともなると、みずほ銀行だけでは売り切れないので、「宝くじ売り場」を民間から募集して、条件を満たした業者を認可して委託しているわけです。

 売り場の取り分は、くじ一枚あたり9円〜18円(くじの単価により異なる)。

「宝くじ買う方より売る方が儲かるんでね?」と考える人も少なくないようですが、そう簡単な話ではありません。

 宝くじ売り場には必須アイテムである当選券照合機やナンバーズ・ロトの発券機のリース代だけでも月に15万円以上かかります。家賃や人件費など店舗運営費を維持するための経費をあわせれば、毎月数十万円の固定費となります。

 ジャンボくじが発売される時はまだしも、ジャンボが無い時期は、一般の人はほとんど宝くじに関心をよせません。

 一枚10円前後のわずかなマージンですから、恐ろしいほどの数を売らない限り、売り場の経営は、なかなか上手くいかないでしょう。

 ですから、宝くじ売り場にとっては「高額当選者がでるかどうか!?」は死活問題なのです。だから、「高額当選者が出た!!」という実績を最大限アピールして、お客を集めます。

 より多くのお客さんが集まれば、発券数が増え、それだけまた高額当選者が出る確率が高まります。このように良い波に乗って、「毎年高額当選者が続出!」という良い循環が出来上がって、はじめて売り場の経営が見えてきます。

 つまり、「高額当選者が出たか出ないか?」は、買う人にとってではなく、売る側のお店にとっての大問題であることがよくわかると思います。

 お店にとっては大問題の高額当選者の実績ですが、買う人にとっては、お店の実績は関係なく、当選確率は常に変わりません

 よく当たる店では、それだけ当選の競争率が高いだけの話です。

 1億円を何本も出しているお店は、その裏で何千万倍もの外れくじを販売しているということを意味してますからね。

ブロック制の場合は、確実に当たりクジを売ってる店がある?

 宝くじマニアの間で話題となるのは、人気の販売店は、「当たるはずのくじが、確実に売られている店かもしれない」ということです。

 たとえば、ジャンボくじの場合は、ユニット制ですので、全国で20枚前後の1等が出ます。これはなにを意味するかというと、全国3,600軒の売り場に、「当たるはずの1等の1枚」が、20枚ばらまかれる、ということです。

 とうぜん、「当たるはずの1枚」を、売っている店と売っていない店が出てくるわけです。

 でも、どうせなら、当たるはずの一等が確実に売っている店から買いたいと思いませんか?

 ユニット制のジャンボくじの場合、たとえば1ユニット1,000万枚のなかに必ず一枚当りクジが必ず含まれています。もし、大量に売りさばく人気店であれば、1ユニットまるごと仕入れて、それを売り切れば、必ず1等が出ることになるわけです。これを根拠に、「人気店は当たりやすい」とする意見もよく見られます。

 しかし、1回のくじで1,000万枚を売り切るのは、数字的にかなりハードルが高すぎるようですね。

 理屈の上では、年末ジャンボクラスの人気くじで、トップ3レベルの人気売り場であれば、1店舗で1,000万枚完売は不可能ではないです。たとえば、西銀座チャンスセンターでは、年末ジャンボの売上げが約60億円、つまり、2,000万枚です。ただ、ミニも含めての数字ですので、西銀座チャンスセンターといえども、1ユニットをまるごと販売できるのか、微妙なところですね。

 しかも、年末ジャンボはユニットが2,000万単位になってしまったため、少なくとも今年は、有名店舗といえども1ユニットまるごと仕入れる可能性は、ほぼ無いでしょう。

 そもそも、ユニットは、細かくシャッフルされて、小さいお店にも何ユニットも行き渡るようにして、なおかつ、時間帯によってユニットを替えながら販売するのが通常のようです。

 ですから、「1ユニット仕入れていて、確実に当たりクジが出る売り場がある」というのは、都市伝説にすぎないようです。

 そもそも「当たるはずの1等の1枚」について考えること自体が、ナンセンスですよね?

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 宝くじは、自分が買って手元にあるクジが、抽選日に当たるかどうか? それだけです。

なぜ人は、「良く当たる店の幻想」にとらわれ続けるのか?

合理的な判断を狂わす「心理バイアス」とは?

 ここまでみてきたように、「よく当たる店」は、確率的なこと言えば、存在しません。販売数に比例して当選者が出ているだけの話です。

 それでも、人は、安心感を求め、ひょっとすると?という一握の期待を胸に、当たる売り場の当たる窓口に行列を作ります。

 多くの人は、確率的には差がないことを知っているにもかかわらず、「当たる売り場」に並ぶのです。

 そもそも、宝くじなんて、当たる確率がごくごく、わずかで、まず当たらないだろうということに気づいているのに、みんな、宝くじを買おうとするのです。

 このように、合理的・数学的に見れば事実とは言えないことに対して、間違ったことを思い込んだり信じこんでしまうことを、心理学用語で
「心理バイアス」「認知バイアス」
と呼びます。

 バイアスとは偏見とか歪んだ見方、という意味です。

 「心理バイアス」は、実は、投資のテクニックを語る場合には、欠かせないもので、失敗しないためには、ぜひとも注意しなければならないポイントとされています。

 株や不動産などの投資を行う際に、損切りタイミングなどの合理的な判断基準を知っていたとしても、ついつい「心理バイアス」がはたらいてしまいます。不安や期待などの感情に流されて、判断を誤ってしまい、投資に失敗してまうことがとても多いのです。

 「ひょっとすると・・・」
「自分だけは大丈夫だから・・・」
「今あきらめると今までの積み重ねが無駄になるから・・・」

 理屈ではまずいとなんとなく気づいていながら、自分の感情が邪魔をして、正しい判断ができなくなる。。。そんな「心理バイアス」は、誰でもがもってしまう感情です。だからこそ、それに対して冷静に対処しながら、合理的な判断を積み重ねていくことが、投資のテクニックではとても重要な注意すぺきポイントとして力説されているのです。

宝くじはみんなの「当たるかも」という思い込みで成立している

 さて、「心理バイアス」は、投資の世界だけではなく、宝くじでも重要です。

 というか、宝くじでは、「心理バイアス」は注意点ではなく、宝くじを成り立たせている不可欠な要素なのです。

 そもそもそ、2000万ぶんの1などという、ほとんどゼロに近い当選確率なのに、「自分には当たるかもしれない」と思って、宝くじを購入するわけです。

 還元率や期待値が50%以下で、買えば買うほど損をする宝くじ。

 そんな宝くじを買う行為そのものが、「心理バイアス」による不思議な行動だといわざるをえません。

 多くの人が、
「たとえ確率が低くても、私には当たるかもしれない」
「買い続ければいつかは当たるはず」
「10万円も買えば、確率が高まって絶対あたるでしょ!?」
・・・そんなふうに思い込んでいる。だからこそ、宝くじが成立しているわけです。

 つまり、宝くじは「心理バイアス」を上手に利用して、多くの人に買わせるよう、はじめから仕組まれているものなのです。

 最近の脳科学の研究によると、人間の脳は、低い確率を高めに捉えようとする傾向があることが、わかってきたそうです。

 脳内物質のドーパミンが関係していて、特にドーパミンD1の受容体が少ない人は、実際には低い確率のものを高く受け止めて行動する、ということが実験で証明されているそうです。

「宝くじの確率は低いけど、人気売り場で買えば当たるかもしれない」
・・・このように考えてしまうのは、ドーパミンの働きで起こる心理バイアスなのです。

宝くじだけが、唯一の希望だなんて

 さて、こうしてみると、宝くじというのは、やはり、それほど期待するべきものでは無いようですね。

 世の中には、いろんな意見があって、「宝くじは頭の悪い貧困層からお金を巻き上げる仕組み」として、宝くじをバカにしたり批判したりする主張もあります。また、「宝くじなんて買うのは恥ずかしいこと」と考える人も少なくないでしょう。

 合理的に考えていけば、宝くじ批判も、そういう意見もわからないではありません。

 しかし、果たして、宝くじはただ単に非合理的で無意味なものなのでしょうか?

 わたしは、宝くじは、現代社会に存在すべき理由があるからこそ、これだけの国民的支持を得ている、と思います。

 宝くじを批判したりバカにするような人は、たいてい理性的で頭の良い人だと思います。

 で、そういう人はおうおうにして経済的にも成功していて、正直お金にそれほど困っていない人たちだと思います。

 しかし、今、日本人の多くは、非正規雇用でギリギリの生活を強いられていたり、正規社員になったとしても、昇給も微々たるもので、世の中の50%の会社ではボーナスも全く出ない状況です。

 日本中が、貯金ほぼゼロあるいはマイナスの生活を積み重ねている人々であふれています。

 一見すると、みんなふつうにそれなりの生活水準にあるようですが、現代日本の庶民の暮らしは、内情はとても悲惨なものだと思います。

 かろうじて会社に行き、家庭を持って、子どもを育てたりして、普通の生活を送っているようでも、実は、ギリギリのところで綱渡り的な暮らしをしている人が、とても多いのが日本社会の現状です

 経済的に見れば、夢も希望もない状態で、ただ、最低限の生活を送るだけ。そして、老後には積み立てているはずの年金が出るかどうかもわからない・・・・ そんなふうに未来が崩壊しているのが、多くの日本人の生活なのです。

 そういう貧困層にとっては、宝くじは、数少ない希望を託せる、未来への切符として、とても大きな価値があります

 宝くじは、地獄のような生活から抜け出すための「蜘蛛の糸」のような存在なのです。

 ですから、多くの人々が、一発逆転の夢を託して、宝くじに頼るのは、誰も批判できることではないと思います。

 宝くじは、実際に、25時間に一人の億万長者を誕生させている、とてもスゴイ仕組みです。

 しかも、収益の40%は公共の福祉に投資されるわけです。

 いくら、確率が低くても、買えば買うほど損をする仕組みであったとしても、収益金が天下り官僚に着服されているかもしれないとしても、それらの欠点をしのぐだけの魅力があるのです。

 裏を返せば、多くの庶民にとっては、「宝くじ」ぐらいしか、一発逆転のチャンスが無いのが、今の日本社会の現実だからです。

 宝くじぐらいしか現実から抜け出す方法がない。。。そんなふうに社会は歪んでしまっているわけです。

 宝くじは、「買わなければ、絶対に当たりません」

 ただし、宝くじには、「心理バイアス」という思い込みや勘違いを利用して、必要以上に買ってしまうトラップが仕掛けられています。

 もっとも、みんながトラップに引っ掛からなくなって買わなくなると、当選金や当選本数が減ってしまいます。

 だから、敢えて、「心理バイアス」にはまっていることを知りながら、宝くじを買い続けるのです。

 結局のところ、「宝くじは理屈じゃない」のかもしれませんね。合理的に分析して確率を追求したところで夢が壊れるだけですからね。

  

 とにかく、われわれ貧困層にとって、宝くじは、数少ない一発逆転のための具体的手段です。だからこそ、宝くじの限界を、充分にわかったうえで、無駄に買いすぎることなく、賢く「宝くじ」を利用して、一発逆転を目指していきましょう!!

宝くじの買い方については⇒「宝くじの賢い買い方」の記事を参照してください。

  

★おまけ情報

 理屈で言えば、宝くじはどこで買っても当たる確率は一緒です。それをわかったうえで、敢えて高額当選者続出店で買いたい人は、⇒宝くじ購入代行サービス
を利用してみてください。★受付は19日月曜日までです!!

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