台風の風向きの大原則。動きに合わせて風向きを知る方法 

      2017/10/23

台風の風向き

 台風が近づいて、通り過ぎていくあいだに、風向きは移動していきます。

 めまぐるしく四方八方から風が吹き荒れるイメージがある台風ですが、風の吹き方には一定の法則があります。台風の現在位置と自分がいる場所との関係から、台風の風向きをだいたい予測できるのです。

 台風は地表では反時計回りに回転しながら進んでいます。そのため、台風は目に向かって左周りになるように風が吹いています。

 また、台風の場所によって、風が強いところと、弱いところがあります。このような、台風の風向の特性を知っておくと、台風が接近した場合にとても役に立ちます。このページでは台風の風向きについて知っておきたいポイントについて説明しています。

台風の中心を向いて左から風が吹く

 台風は、地表面では反時計回(左回り)りに風が吹いています。

 …と言ってもなかなかイメージがつかみにくいので、台風が近づいてきた時に、風向きがどのように変化していくかを知る、シンプルな法則を覚えておきましょう。

 それは、「台風の目の方向に向かって立った時、左側から風が吹く」という法則です。

台風の風向き

 上の図のように、台風が移動して位置が変わってくると、徐々に風向きが変わってきます。

 原則として、この台風の位置関係と風向きは普遍的なものです。

 ビルや山など現地の気象条件によって、風は複雑な動きをすることがありますが、基本的には、台風の中心方向を向いて左側からの風になる、ということを覚えておいてください。

 台風の風上側がどちらなのか?を意識することは、とても大事です。たとえば、建物に当たる台風の風向きを考えてみましょう。もし、台風の風上側のドアだけ空いているとします。すると、そこに突風が流れこんで、建物の中に風圧が溜まり、木造家屋だと、倒壊する可能性すらあります。

 逆に、風上側をしっかり閉じていれば、風下が空いていても、風が上手く逃げるため、問題はありません。筆者が沖縄滞在中に見た風景ですが、暴風域に入っているのに、家の戸が開けっ放しでした。地元の人に聞いたら「暑いからさー。今はあっちが風下だから大丈夫さー」と答えていました。

 これはあくまで台風に慣れてる沖縄での話です。台風に慣れていない人は真似しない方がよいと思いますが、それだけ、風向きが大事ということです。

 台風接近時には、気象情報で台風の位置と進路を確認し、台風の中心の方向を向いて左側から風が吹くことを、しっかりと想定しておきましょう。

 そして、台風の移動にともなって、風向きが変わっていくことに、注意が必要です。

台風の進路によって変わる風向きをチェック

 台風の風向きの原則にしたがって考えると、台風の進路によって、風向きがどう変わるかわかります。

 本州ですと、台風は自分の住んでいる地域を西から東に通り過ぎることが多いと思います。

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 その場合、自分の住んでいる地域の、北側を通るのか? 南側を通るのか? で台風の風向きの変化パターンは違います。

 台風が北側を通る場合は、風は、南⇒西⇒北東 のパターンになります。

台風が北を通る場合の風向き

 台風が南側を通る場合は、風は、南東⇒東⇒北 のパターンになります。

台風が南を通る場合の風向き

 なお、沖縄では、本州と違って、台風が東から西に進むことが多いので、風向きのパターンは逆になります。

 いずれにせよ、「台風の中心を向いて左から吹く」という原則で確認していきましょう。

台風の風が特に強い部分とは?

 さて、台風の風向きを考える場合、もうひとつチェックしておきたいことがあります。

 それは、「台風の東側半分の風が特に強い」ということです。なかでも北東部分が最大と言われています。

 この理由は、台風は左方向に回転しながら進んでいるため、東側と北東側には、風速に台風の進むスピードも加わるため、と言われていますが、他にもさまざまな要因が重なって、東側が強い傾向になります。

 たとえば、台風が西から近づいて南側を通る場合では(上の図を参照)、台風の東側に入る、南東〜東の風が特に強く吹く、ということが言えるわけです。

 もっともこのことは、あくまで原則ですので、場合によっては、台風の西側で最大瞬間風速を記録することも多々あるので、注意が必要です。それでも、たいていの場合、台風の東側部分に入った時の風が強い、という傾向は、はっきりと表れるものですので、覚えておきましょう。

 また、風向きだけではなく、どれくらい強い風が吹くのか、感覚的にとらえておくことが大切です。こちらの記事
「台風のランク一覧。猛烈な台風ってどれくらい?」

「風速25メートルを時速であらわすと?」
にも目を通しておきましょう。

 以上、知っておくと便利な台風の風向きの原則について説明しました。

 あくまで、原則ですので、風向きについては地元の気象台が発表する情報を参照するとともに、ビル風や地形などによる微妙な風向の変化も考慮して対策することが大事です。

 また、台風接近時には、必ず地元気象台の発表する詳細情報を手に入れて、しっかり備えましょう。地元気象台の発表する情報には、その地域の風向きなども、正確に書かれています。地元気象台の正確な最新情報を見るための方法は⇒「台風の最新情報を正確に見るには」の記事を参照してください。

 しっかり備えて、台風の風被害から身を守っていきましょう。

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