台風の動きが反時計回りな理由。北半球で左回りになるのは何故?

   

宇宙から見た台風

台風は、必ず反時計回りに渦を巻くように動いています。台風は発達した積乱雲がいくつも集まってできていますが、この雲の固まりが台風の目を中心に、反時計回りに回っているのです。

 台風の動きを見るには気象庁のレーダーの動画がいちばんです。反時計周りに回っている様子も、台風が接近していている時に、気象庁のホームページでレーダーの画像を動画で見ると、手に取るようにわかるので、是非、見てみてください。気象庁ホームページで最新の台風の動きを逃さず知るコツは、⇒「台風の現在位置や進路を気象庁HPで見るコツ」の記事を参照してください。

 このページでは、台風が反時計回りにまわる仕組みを、簡単に見ていきましょう。

台風を回しているコリオリの力とは

 台風は、目を中心にして、ゆっくりと回転しながら、動いていきます。台風は北半球では左回り(反時計回り)に回っています。この動きには地球の自転が関係していて、もし南半球で熱帯低気圧が発生した場合は、反対の時計回りに渦を巻きます。

 台風が反時計回りに回転するのは、北半球では「コリオリの力」がはたらくからです。地球の自転の影響を受けて、北半球では右寄りに曲がっていくのがコリオリの力です。大気中の風もまた、コリオリの力によって右寄りに曲がる性質があります。

 台風は、中心の目の部分の、最も気圧が低い所に向かって、周囲から風が流れ込んでいきます。その際、風はまっすぐではなく、コリオリの力で、右に曲がりながら吹き込んでいきます。その結果、台風全体を見ると、左回りに回る動きとなります。

 ……以上のような説明をよく目にすると思います。でも、なんとなくわかるような、わからないような感じですよすね。

 そこで、もう少し別の角度から説明してみましょう。

地球の自転が台風を反時計回りにまわす仕組み

 下の図のように、台風が北半球にあったとして、台風の南側を1、台風の中心を2、台風の北側を3とします。

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 地球は反時計回りに自転していますので、1、2、3が自転に合わせて動いて行く速度は1が早く3は遅くなります。

 台風の中心が動くスピードと、南側と北側のスピードを比較してみましょう。台風の南側の1は台風の中心より早く動き、北側の3は台風の中心より遅く動きます。

 この現象を台風の中心から見てみると、台風の南側では、西から東へ動き。逆に台風の北側では、東から西へと動く、ということになります。

 南側では西から東、北側では東から西へ力が加わることで、台風は反時計回りに回転します。これが、地球の自転が与える力、すなわちコリオリの力なのです。

地球の自転も台風のエネルギー源

 台風はもの凄い風雨をもたらすものですが、それだけの風や雨を産み出す、「大きなエネルギー」のかたまりとも言えます。

 台風は、主に、温かい海水から、水蒸気としてエネルギーを供給ながら発達していきます。

 しかし、台風が成り立つためには、温かい海水だけでは不十分です。地球が自転するために生じるコリオリの力も、エネルギー源として利用して、台風となっているのです。

 台風はコリオリの力によって反時計周りに回転することで、台風が発達するエネルギーを維持しています。つまり、地球の自転で台風が回転する力が働くからこそ、台風という巨大な低気圧が誕生するわけです。

 台風は、大気の動きだけではなく、地球の自転までもエネルギー源にして発生して成長していく、壮大な自然現象なのです。こうしてみると、台風は神秘的な自然現象で、地球の一部なんだなぁあということに気づくと思います。

 時として人類に災害をもたらす台風ですが、台風に対して、あらためて自然の神秘的な力を感じてみることも必要かもしれませんね。

 

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