月面レースが白熱中! グーグルの月面車レースで日本のチーム大健闘

      2016/09/04

月面レース

今宵もまた月が美しく夜空を照らしています。でも、アポロ計画で人類が月に到達してから50年近くの歳月が流れ、人類はもう、月にはもう新しい発見がなく、興味が無くなってしまったのでしょうか?

 火星の地上を動き回る探査機からの映像に人々は興奮し、木星や土星さらには太陽系の果てにある準惑星にも探査機が到達するなど、宇宙探査の中心は、より遠くの惑星に移っているかのようです。

 しかし、実際は、今、再び、月が注目されはじめ、月の調査が活気づいています。

 そして、月面は、今、民間企業による熱い月面レースの舞台となっているのです…

月の探査が今密かにブームになっている理由

 2000年以後、日本の「かぐや」、欧州の「スマート1」、中国の「嫦娥1号」、インド「チャンドラヤーン1号」など各国が、月への探査衛星や月面探査機を送り込んで、情報収集に余念がありません。

 これらは、月に、宇宙開発のための基地を建設していくことを視野に入れた動きで、そのための、資源調査が主な目的となっています。SF小説やマンガの定番のように、人類が本格的な宇宙へ乗り出すベースとしての、月基地は、決して夢物語ではない、ということですね。

グーグルがスポンサーの月面レースとは?

 さて、月への関心が再び高まっているなか、グーグル社がスポンサーとなっている「月面レース」が繰り広げられていることを、ご存知でしょうか? Google Lunar X Prize(グーグル・ルナ・エックスプライズ)と呼ばれるコンテストです。

 この月面レースは、月に月面探査機を着陸させ、一定の条件をクリアしたチームに、総額3000万ドル(約30億円)の賞金が与えられるというビッグイベントです。

 宇宙開発というと、ふつうNASAとかJAXAなど、国家予算を使った機関が行うのが当たり前とされてきました。実際のところ、今でも、宇宙開発の主力はNASAとかJAXAであることに変わりはなく、JAXAも2019年にSLIM(スリム)という月面探査機を送り込む予定です。

 これに対して、グーグル・ルナ・エックスプライズは、民間企業であることが参加の条件となっている月面開発レースです。現在世界各国から22チームが参加して、誰がいち早く月面車を送り込み高解像度の画像や動画を月から送信できるか? それに向けてしのぎを削っているのです。

チームHAKUTOが月面探査機を月面に送り込む日

 このレースに日本から参加しているのが、チーム「HAKUTO」。チーム名は月のウサギにちなんで白兎と名付けられています。

(ちなみに、そもそも「なんで月にウサギがいる?」という基本的?な疑問については⇒「月のウサギの由来と見つけ方」の記事も参照してください。)

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 チームハクトには、AU(KDDI)をはじめ、国内の多数の企業がスポンサーとして参加しつつ、各企業の技術も提供して、2016年〜2017年頃の月面到達へ向けて、着実に歩を進めています。

 ハクトは既に、アメリカのアストロボティック社と、月面車の打ち上げ契約を結んでいて、2016年の広範に、SpaceXのファルコン9ロケットを使い、月へと向かう計画になっています。

 JAXAの月面探査機にさきがけて、日本の民間の月面探査機が月の上を走る日が、かなり現実味をおびてきている、というわけなのです。

チームハクトが狙う月面の縦穴の意味とは?

 チームハクトの月面車は、どのような月面調査を目指しているのでしょうか?

 レースの条件そのものは500m以上の走行とデーターの送信、というシンプルなものですが、チームハクトの月面車は、独自のミッションを遂行しようとしています。

 それは月面の「縦穴」です。

 縦穴は、日本の月探査機「かぐや」がはじめて発見したもので、縦穴のなかには地下空洞がある可能性が高い、とされています。

 地球上でも火山の周囲には「溶岩チューブ」と呼ばれる溶岩が固まった時にできた洞窟がありますが、月にも、それと同じものがあるのでは?とされているのです。

 地球は大気というベールに守られていますが、大気が無い月面は、常に隕石の衝突や放射線にさらされていて、たとえば月面基地を作るには、とても危険なところです。

 しかし、地下にできた自然のドームを利用すれば、案外簡単に月面基地が出来てしまうと期待されているのです。

 チームハクトの月面車は、二台を紐で結んで、探査を行い、人類ではじめて月面の縦穴の謎に迫ることを目指しているのです。

 

 民間企業による宇宙開発と言えば、大阪の町工場組合が作った人工衛星「まいど1号」が有名で、フィクションですが「下町ロケット」も大ブームになりました。

 チームハクトの月面探査機が、月面を走れば、民間企業による宇宙開発や宇宙ビジネスの可能性が一気に高まることになります。

 アポロ計画で人類が月に行ったことが、過去の歴史になっています。月面着陸はネツゾウだった!なんて噂が立つくらいです。宇宙開発が後退しているような感じさえしますが、この月面レースをきっかけに、また月の開発が盛り上がってくる気配がしています。
(アポロ計画については⇒「アポロ計画の真実」の記事も参照してください。)

 月面レース・グーグル・ルナ・エックスプライズから、目が離せませんね。

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