熱中症対策グッズ/2017年も人気の定番アイテムは?
2017/07/10
暑い夏を乗り切り、熱中症を予防するためのさまざまなグッズは、夏のマストアイテム。
装備を何も持たず丸腰で暑さに耐えるのではなく、夏は熱中症対策グッズを積極的に利用して、暑さを乗り切るのは、いまや常識です。
ただ、グッズのなかには、熱中症対策として、効果があるものも無いものもあります。
次々と登場するグッズのなかでも、これは効果的だ!という、2017年も引き続き支持されそうなアイテムを集めてみました。
ネックガード
熱中症対策グッズとしては、まずはじめにあげたいのが、ネックガードや、ネックガード付きのキャップです。
首筋を直接日光にあてないだけで、体温の上昇を防ぎ、かなりの熱中症予防効果があります。
小学生や幼稚園の運動帽も、いつのころからか、ネックガードが標準装備になっていると思います。
確実に効果がありますので、真夏の屋外では必須のアイテムとしてください。とにかく、使ったことない方は、まず試してみてくださいね。首筋を陽にあてないだけで、こんなに違うの?とびっくりします。
アイスマフラー
ネックガードをさらに積極的にしたものが、アイスマフラー。
猛暑時には、血液の温度を冷やすために、首筋に血液が集まってきます。体温が上昇していると、首筋がほってったような状態になります。だからこそ、首筋を冷やすのは、熱中症対策として効果的です。首筋を冷やせば、血液の温度が下がり、冷えた血液が体中に運ばれ、体全体をクールダウンしてくれます。
アイスマフラーは、冷蔵庫で冷やすジェルタイプの保冷剤をマフラーの中に仕込むタイプが多いですが、やはり、持ち時間の問題があります。
そこで、おすすめなのが、水が蒸発する時に冷える力(気化熱)を利用した、水で濡らすだけで冷んやりが持続する、クールマフラー。
クールマフラー/クールスカーフは、除湿シートなどにも使われるベルオアシスなどの超吸水性のポリマーを使用し、水の蒸発による冷んやりが持続するようにできています。
水だけで冷却効果を実現する、まさにエコなグッズです。
アイスベスト
真夏の現場作業やスポーツなどで人気のアイスベスト。ベスト全体を冷却して使うタイプもありますが、人気で便利なのは、保冷剤を装着できるタイプのベスト。
熱伝導率のよい銀などの素材で作られて、アイスパックの冷却効果がベスト全体に伝わり、体を自然に冷却し、熱中症を予防できるようになっています。
アイスパックによる低温やけども軽減する工夫がされているので、安心して使えます。
ただし、問題は、アイスパックの持ち時間。カタログスペックでは4〜6時間となっていますが、実際の過酷な現場では1時間ほど。
実用性を重視するならアイスパックの予備を大量に準備しておくことが前提となりそうです。
ヘルメットの熱中症対策グッズ
建設現場などで、ヘルメットの着用は、どんなに暑くても省略できないところ。
そこで、ヘルメットを出来る限り涼しくかぶるための熱中症対策グッズがいくつか開発されています。
まずは、鉄板のネックガード。表は断熱素材、裏は抗菌素材で、超吸水性ポリマー使用で、水を含ませると気化熱で冷却する効果も。
現場では迷わず常備したいグッズです。
次は、ヘルメット用のインナー。プロ向けのスポーツウェアで採用されている、吸汗・速乾の素材を使用した、ヘルメット専用のインナー。ヘルメット内の蒸れを解消してくれます。
ヘルメットで髪の抜け毛が気になる人の、頭皮ケアとしても効果がありそうです。
さて、きわめつけは、ヘルメット専用の送風ファン。ヘルメット内に風を送り込むことで、ヘルメット内部の湿度を30%、温度を5度下げることができます。
電池の寿命が1日〜2日程度のため、充電式の単三電池とセットでの使用がおすすめです。
大容量の直のみ水筒
不可欠にして最大の対策は水分補給。特に野外活動では一日に何リットルもの給水が欠かせません。
そんな本格的な給水には大容量の直飲み水筒が便利です。というか、蓋にチマチマ注いでいるタイプでは、給水が間に合わなくなります。忙しい作業中でも、さっとパッと給水できるタイプの水筒で夏をの現場をのりきりましょう。
冷却スプーレーは?
暑さ対策グッズとして人気があるのが、シューっとスプレーすると、冷んやり感が持続する、クールスプレー。
しかし、サーモグラフィーの調査では、クールスプレーでは、体温が下がらないことがわかっています。
あくまでひんやり感を気分で感じるもので、体温を下げなければならない熱中症対策としては、効果を過信してはいけません。冷却スプレーには熱中症対策効果は無いと考えてよいでしょう。
冷やすのであれば、クールマフラーやクールベスト、それが無ければ、アイスノンなどでも有効ですので、冷たいものでしっかりと冷やしましょう。
以上、熱中症対策グッズをいくつか見てきました。必須のポイントは、首筋をいかにガードするか?というところだと思います。
もちろん、グッズの力を過信せずに、適切な水分補給、充分な休息も忘れずに。
こちらの記事⇒熱中症の症状別の対処方法についても、目を通しておいてくださいね。