熱中症を予防するための見落とせない5つのポイント
2016/06/21
熱中症は、正しい知識を身につければ、予防をすることができます。
ゴールデンウィーク以降〜梅雨から8月にかけて、熱中症のシーズン。
熱中症のメカニズムや予防策の情報をゲットして、しっかりと予防していきましょう。
熱中症予防の基礎知識…熱中症が起こりやすい環境とは?
熱中症は「高温多湿」の環境で、最も起こりやすいものです。
炎天下で直接強い日射しを浴びて調子が悪くなる「日射病」のイメージが強いですが、熱中症は必ずしも直接太陽の陽にさらされなくても、起こってしまいます。
もちろん「夏の屋外での活動」でも熱中症は起こります。
注意したいのは、「高温で多湿」という条件がそろえば、たとえば室内で就寝中に熱中症を発症することもある、というところです。
熱中症の「危険日」はどんな日?
熱中症の予防に油断は大敵。熱中症が起こりやすい危険日を具体的にみましょう。
●炎天下での活動…炎天下で活動する日は、もちろん熱中症の危険日です。帽子・涼しい衣服・水分補給など欠かせません。しかし、こういう日は誰でも予防を意識するので、案外熱中症にかかりにくかったりします。
●梅雨時期…日射しがなくても熱中症にかかる危険日が多いのが梅雨です。じわじわと気温があるのですが湿度が高いため、汗をかかない状態で体温がオーバーヒートして熱中症になってしまうリスクが高いです。特に高齢者の方は室内での熱中症が多いため、注意が必要です。
●梅雨明け直後…梅雨空け直後も、熱中症が急増する危険日です。まだ暑さも本格的ではないという油断からくる場合と、急激に気温があがり体が暑さについていかない状況になるためです。もっとも注意が必要な時期と言えます。
●ゴールデンウィーク頃…最近は温暖化の影響も著しく、5月の連休でも初夏並みの暑さになる日が少なくありません。行楽など野外活動が多い時期です。春だと思って油断せずに、しっかりと熱中症の予防をすることが大切です。
するとしないとでは大違い/熱中症の予防方法
それでは、次に熱中症を予防するための方法を、いくつかみていきます。
定時給水する
特にスポーツや野外での作業をしている場合は、「喉が渇いたら飲む」ではなく、30分おきや、小休止時間など、給水時間を決めて、定期的に水分補給をすることです。「喉が渇く」という自覚症状だけでは給水が間に合わない場合があります。
なお、野外での活動の場合、トイレを気にして充分な給水ができない人もいます。給水と同時にトイレの確保やトイレに行きやすい雰囲気作りを気にすることも大切なポイントです。
吸水性・速乾性の衣服
汗がかきやすい状態を作ることも熱中症予防のポイントです。野外活動時は、スポーツTシャツやドライメッシュTシャツを着用しましょう。
日影を用意する
野外での作業や活動では、小休止時に日影に入り休み、体温を下げることが重要です。休息用の日影を、必ず確保しておきます。
室内での熱中症予防
室内でも熱中症の予防を意識する必要があります。エアコンがある場合は、節電を気にしすぎることなく、28度を超えたらエアコンを稼働するようにしましょう。逆に28度以下では屋外に出た時に差が激しく、体が暑さに慣れない状態になってしまうので、注意が必要です。エアコンが無い場合でも、網戸にするなどして室温を下げるよう務めましょう。
暑さになれる
熱中症の予防策の最も効果的なものは、暑さになれることです。
熱中症は「暑さになれていない」ために起こるケースも多々あります。たとえば、いつもエアコンの室内で作業している人が、7月から突然野外の現場作業をおこなったりしたら、当然、熱中症になります。一方、春からずっと現場作業の人は、徐々に体が暑さになれてくるので、かなり熱中症になりにくくなります。
暑さに体が慣れるのに最低でも2週間ほどかかるといわれています。春先から、少しずつでも野外での活動を取り入れて、「夏に向けて、体を暑さにならしていく」ということを意識してみましょう。
熱中症対策グッズの利用
いろいろな熱中症対策グッズが販売されています。有効なものも、たくさんありますので、必要に応じて、グッズを活用し、効率よく対策を進めたいものです。
当サイトおすすめの熱中症対策グッズについては⇒使える熱中症対策グッズの選び方についてをご覧ください。
以上、熱中症の予防策についてみてみました。
温暖化で、年々、夏の暑さが厳しくなってきていますが、熱中症の予防をしっかりとおこなって、夏を乗り切りましょう。