修善寺の紅葉の時期と見どころは?紅葉狩りと日帰り温泉で癒される〜

      2017/10/06

修善寺の紅葉

 修善寺は伊豆の小京都とも呼ばれる、美しい温泉街。かつて夏目漱石、森鴎外など文豪たちが愛した街として知られる修善寺ですが、紅葉の名所でもあります。

 807年に空海が開いた曹洞宗の古刹「修禅寺」、そして鎌倉時代には源氏滅亡の地となった歴史があります。最近では、修善寺で東京オリンピックの自転車競技が開催されることになり、話題になっていますね。

 修禅寺の紅葉の見ごろは11月下旬〜12月上旬

 この記事では、深紅のモミジをたっぷりと味わえる、修善寺への小旅行について、見どころを説明していきます。東京から日帰りで紅葉と温泉を楽しむプランも具体的に紹介しています。

修善寺の紅葉は、修善寺温泉街と自然公園エリアで2倍楽しめる!

 修禅寺の紅葉に見どころは、大きくわけてふたつあります。

 ひとつは、修禅寺の境内や門前の桂川沿いの竹林の小径を中心としたエリア。こちらでは、古寺や古い街並と紅葉のマッチングを楽しめます。

 もうひとつは、修禅寺温泉街近くの丘の上の修善寺自然公園エリアにある、「修善寺もみじ林」「虹の郷」です。こちらは、のべ2000本のモミジの林がみどころになります。

 このふたつのエリアで、それぞれまたちがった魅力を発揮する紅葉の風景を満喫したあとは、温泉をゆったり楽しむ・・・そんな流れが、紅葉の修禅寺の旅のおすすすめコースですね。

 以下に、それぞれのエリアや、旅の日程などについて詳しく見て行きましょう。

修善寺温泉街の紅葉の見どころ

 修禅寺は1200年もの歴史のあるお寺。現在の本堂は明治初期の建立ですが、それでもずっしりと重みのある山門や本堂は趣きのあるたたずまいで、紅葉時期には、深紅のカエデと重厚な古寺とが織りなす風景が印象深いものです。

 温泉街は「修善寺」、お寺は「修禅寺」で、「ぜん」の字が違うんですね。

境内には、通常非公開となっている庭園があります。「東海第一園」と呼ばれる歴史ある芸術的な美しさの庭園ですが、毎年秋に特別公開されます。2016年は11月19日(土)~11月30日(水)が特別公開の期間です。

桂川と竹林の小径

 修善寺の街の中央を流れる桂川。川には、渡月橋、虎渓橋、桂橋、楓橋、滝下橋と、風情のある橋が5つかかっています。この、五つの橋を渡りながら願をかけると恋愛成就するという言い伝えたがあります。カップルの場合は、より固く結ばれるとのこと。

 桂橋と楓橋をつなぐ途中の散策路は、高くうっそうと茂る竹林の道になっています。竹林のすきまから垣間見えるカエデの木が、なかなか。竹の緑と深紅のカエデの織りなすコラボがとても美しく、日本的な美を感じます。


 

着物レンタルで修善寺を散策

 修善寺の街には、他にも、伊豆最古の湯「とっこの湯」「日枝神社」「お湯かけ稚児大師」「指月殿」「源頼家の墓」など史跡があります。史跡めぐりの途中途中には陶器や布小物、民芸品などの可愛らしいお店が並びます。また、温泉街ならではの射的場で遊ぶのもいいですね。

 こうした、まさに和のテイストがあふれる温泉街を、せっかくなら和服で歩いてみたいものですよね? 実は、そんな要望に応える和服レンタルサービスがあるんです。

 修善寺温泉駅バスターミナル向かいの「街ナビゆるり」(tel0558(88)9038)では、浴衣レンタル3,500円(9/30まで)、着物レンタル4,500円(10/1から)があり、もちろん着付けもしてもらえます。足袋以外はすべてレンタルでき、足袋は購入すれば、手ぶらでOK。

 着物で紅葉の修善寺の街を歩けば、日本の美の伝統を、肌でしっかりと感じながら満喫することができます。カップルの着物デートにも最適ですね。

修善寺の共同浴場と日帰り温泉

 修善寺の温泉は、神経痛や胃腸病に効くアルカリ性単純温泉。修善寺を訪れたからには、温泉に入らないわけにはいきません。

 修善寺温泉の外湯には、伊豆地方最古の温泉「とっこの湯」がありますが、こちらは現在は見学のみ。すぐ近くに「河原湯」があり、こちらで足湯ができます。

 共同浴場の「筥湯(はこゆ)」は、桧造りの内湯。入浴料大人350円で、12:00~21:00(受付~20:30)のあいだ、気軽に温泉を楽しめます。修善寺の街を展望できる展望台「仰空楼」もあります。

 また、日帰り温泉プランのある温泉宿があります。

 有名な宿である「新井旅館」「あさば」をはじめとして、約10軒の旅館・ホテルで日帰りプランをやっています。昼食付き、夕食付きのプランもありますので、リッチに温泉を満喫するのもあありですね。詳しくは、修善寺温泉旅館協同組合のページで検索できます。「修善寺 旅ナビ」で検索しみてください。

もみじ林でたっぷり秋の森林浴

 次に、修善寺自然公園エリア一帯について、みてみましょう。修善寺の温泉街は、和のテイストあふれ歴史の重みを感じる紅葉風景でしたが、公園エリアは、それとまた違った開放的な雰囲気のなかで紅葉を楽しめるのが、ポイントです。

 自然公園エリアには、無料で行ける「もみじ林」と、有料のテーマパーク「虹の郷」があります。

 修善寺の紅葉の見どころである「もみじ」が目的であれば、もみじ林と虹の郷はカブリますので、どちらかひとつに行けばいいと思います。

 紅葉を自然のなかで満喫したい人は「もみじ林」へ、テーマパークも楽しみたい人は「虹の郷」へ行きましょう。

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修善寺自然公園・圧巻の1000本のもみじ林

 約1000本のもみじの群生林。大正時代に植林されたモミジ林です。頭上の黄色・オレンジ・赤のグラデーション、地面に積もった紅葉のじゅうたんを満喫することができます。もみじ林の広さは1ヘクタールほどですので、それほど広大というわけでもありませんが、モミジはたっぷりと楽しめます。富士山がばっちり見れるビューポイントもあります。

 11月15日(火)~12月5日(月)の修善寺もみじ祭りの期間中は、出店などもでます。

 

機関車やライトアップと紅葉のコラボを楽しむなら虹の郷

 四季おりおりの花木あふれる自然公園のなかに、イギリス村、カナダ村、フェアリーガーデン、日本庭園など、テーマ別の庭を作ってある広大な公園。海外のテーマの村では、まるでイギリスやカナダに行ったかのようなリアル感があります。

 人気は、ロムーに鉄道。これは、模型ではなく、イギリスではほんものの鉄道として使われている規格の鉄道で、カナダ村とイギリス村の間1kmを7分で結んでいます。イギリスから導入されている3台の蒸気機関車と2台のディーゼル機関車は、まさに、「リアル機関車トーマス」です。

 紅葉時期には園内各所で見事な紅葉。紅葉のなかを走る、機関車たちを楽しめます。また、日本庭園では、紅葉と和をテーマにしたオブジェのライトアップなどは、人気がありますね。

善寺自然公園エリア一帯へのアクセス

 修善寺駅から虹の郷行きのバスが出ていて、虹の郷ひとつ手前に、もみじ林のバス亭があります。虹の郷行きのバスは本数はあまり多くありません。修善寺ニュータウン循環バスも利用できます。循環バスでは、ニュータウン入口で下車して、そこからもみじ林へは徒歩5分ちょっと、虹の郷へも徒歩15分〜20分ほどです。

 もみじ林へは修善寺駅から歩いても40分ほど。登り坂になりますが、歩くのが好きな人はバスを待たずに歩いたほうが早いですね。

 また、修善寺梅林を経由すれば、30分ほどでもみじ林入り口から修善寺の温泉街まで抜けられ、便利に利用できます。Googleマップには出て来ない抜け道ですが、こちらの地図→修善寺観光協会・修善寺温泉マップで確認ください。

紅葉の修善寺で日帰り温泉プラン〜思い立ったら紅葉狩り

 ここまで、修善寺の紅葉の見どころポイントについて説明しました。最後に、東京から日帰りする場合のプランを考えてみましょう。

 紅葉のタイミングは短いもの。紅葉の見ごろと休日と天気が一致したら、迷わず、サクっと日帰りで紅葉狩りにでかけてみましょう。

 東京から伊豆方面といえば、JR特急「踊り子号」が思いつきますが、こちらは、行きは遅く帰りは早いため、日帰りでは利用できません。新幹線で三島まで行き、伊豆箱根鉄道・駿豆線で修善寺まで行きます。

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東京から修善寺へ
新幹線 駿豆線
東京発 三島着 三島発 修善寺着
06:33発 07:24着 07:34発 08:09着
06:56発 07:53着 08:09発 08:46着
07:26発 08:19着 08:31発 09:08着
07:56発 08:53着 09:00発 09:35着
08:26発 09:22着 09:27発 10:04着

 東京から修禅寺へは三島で乗り換えます。三島駅での新幹線から駿豆線への乗り換え必要時間は5分〜10分ほど。便によっては、乗り換え時間が少ないですが、駿豆線は上記以外にもありますので、間に合わなければ一本あとでよいでしょう。

 次に、修禅寺駅からまず自然公園方面へバスで向かいます。

・修善寺駅08:20⇒ニュータウン入口08:32<循環線>※ニュータウン入り口からは徒歩
・修善寺駅09:55→ニュータウン口10:07→もみじ林前10:17→修善寺虹の郷10:18<ニュータウン寄り道>
・修善寺駅10:30→→もみじ林前10:43→修善寺虹の郷10:45<直行>

 朝のバスの便は上記になりますが、バスの時間が合わない場合は、もみじ林まで歩いても30〜40分ほどですので、坂道が苦でなければ歩いてしまいましょう。

 自然公園エリアの「もみじ林」または「虹の郷」を見学した後は、修善寺梅林経由で、修善寺の街まで徒歩で降り、ていましょう。

 修禅寺の街で昼食。名物の蕎麦を、名産のわさびをたっぷりとつけていただきましょう。

 昼食後は、修禅寺へのお参りと、竹林など街歩き、そして、日帰り温泉をゆっくり楽しみます。

 東京へ戻れる最終は、修禅寺駅発21:36発です。これらな、日帰り温泉の夕食付きプランも、ゆっくり楽しめますよね。

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修善寺から東京へ
駿豆線 新幹線
修善寺発 三島着 三島発 東京着
19:30発 20:05着 20:23発 21:17着
20:01発 20:36着 20:50発 21:47着
20:33発 21:08着 21:21発 22:17着
21:05発 21:40着 21:50発 22:47着
21:36発 22:11着 22:21発 23:16着

 

 

 以上、修善寺の紅葉を楽しむプランを紹介しました。

 オリンピックの自転車競技場は修善寺郊外にある修善寺サイクルスポーツセンターですので、温泉街と直接関係ありませんが、修善寺がオリンピック会場となったことで、今後、修善寺の街に外国人観光客が激増することも予想されます。

 ひょっとすると、今のうちに、静かな修善寺の紅葉を、しっとりと楽しんでおいたほうがいいかもしれませんね。

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