未使用車の諸費用の内訳をチェック! ボラれないための基礎知識。

      2017/08/29

未使用車の諸費用

 未使用車は、数kmだけしか走っていない新車そのものだけど、既にナンバーが付いている中古車です。

 最近は軽を中心に未使用車が増えていて、未使用車専門店も人気があります。車を購入するときには、ぜひとも検討したいのが未使用車ですね。

 しかし、未使用車はお得な面もありますが、購入に際しては何かと注意が必要で、新車と比べてそれほどお得でない場合もあります。とくに購入時の「諸費用」をめぐる販売店のトラブルが多いと言われています。

 この記事では、未使用車をお得に購入するために、必ずチェックしておきたいポイントについて述べていきたいと思います。

安心して購入できる未使用車の条件とは?

未使用車とは?

 まず、未使用車とは何か?について、整理しておきたいと思います。

 未使用車は、「ナンバーが既についているけれども、ほとんど乗られていない新車同然の車」です。正式な呼び名は乗用車の場合は「登録済み未使用車」、軽自動車の場合は「届け出済み未使用車」と言います。

 「ナンバーが付いている」ということは、新車の登録(届け出)時に必要な手続きが終っているということです。(「登録」と「届出」の違いについては⇒「登録車と軽自動車どちらが良い?」の記事も参照してください。 )

 では、なぜ、ナンバーを付けたばっかりの新車が、販売されているのでしょうか? 
「なんか訳ありでは?」と思ってしまいますが、実は、未使用車が出てくるのには自動車業界の事情による理由があります。

未使用車と新古車の違い

 未使用車は「新古車」と呼ばれることもあります。

 実は、新古車という表記は、あいまいで誤解を与えるため、業界基準で「新古車」と広告や店頭で表示することは禁止されています。しかし、「新古車」と呼ぶこと自体は問題ないので、会話のなかでは今でもよく使われています。

 で、未使用車と新古車の関係ですが、「未使用車は新古車のなかの一種類だ」ということが言えます。

 新古車には、未使用車の他に、展示車のように、使用されたけどほとんど走っていないものや、試乗車のような低走行車なども含まれます。

 いずれにせよ。「新古車」というのはあくまで正式な呼び方ではないので、「新古車」ではなく「未使用車」という表記をしている販売店が信頼できる販売店だということは頭に入れておきましょう。

未使用車って「訳あり?」

 未使用車の持ち主は、個人ではなく、販売店(ディーラー)に登録されています。

 つまり未使用車は、新車を販売する販売店がわざわざ自分で購入・登録して、中古で販売しているのです。

 新車は、ひとだび登録すると、たとえ使っていなくても中古車扱いとなってしまいます。販売店がわざわざ新車の価値を下げるようなことをするのは、何故なのでしょうか?

 それは、販売店(ディーラー)が、メーカーから課せられた売上げノルマ達成のためです。メーカからの販売ノルマ達成のため、販売店が自分で購入しているからです。こう聞くと、なんだかとてもブラックな業界の闇のように思ってしまいますが、実は、販売店にもメリットがあるから、やっていることです。

 量産する軽自動車などは、工場の製造計画に従って、どんどん作られていきます。注文を見ながら作るわけではないので、「できたぶんは売らないと!」という状態になっているわけです。

 そこでメーカーは、系列の販売店に対して、販売ノルマを達成したら数千万円規模の「奨励金」を出すようにしています。ディーラー側は、あと10台でノルマに達する!という場合に、自社で新車を買い取れば売上げ台数にカウントされ、報奨金がもらえるため、新車を買い取ってもお釣りが来るわけです。そうやって、「奨励金獲得」のためにディーラーが買い取って登録した新車が、未使用車として出回るようになっているのです。

 「ディーラーが名義になっている未使用車」であれば、ほとんど上記の理由ですので、事実上、まったくの新車で、何か問題があるわけではありません。ディーラー名義の未使用車なら安心して購入できるわけですね。

 未使用車のほとんどは、ディーラー名義の中古車ですが、なかには個人名義の未使用車もごく稀にあります。これは何らかの事情で、新車登録後に使用せずにキャンセルされたものです。キャンセルの理由はわかりませんが、「訳あり」かもしれませんので、個人名義の未使用車は、避けておいた方が無難かもしれませんね。

未使用車のメリットとデメリット

 未使用車は、事実上新車でありながら中古価格で売られるため、お得感がとてもあります。見つけたら迷わず買いたいところですよね? しかし、場合によっては「新車を買った方がよかった・・・」とあとで後悔することも多いため、未使用車を購入するにあたり、よ〜く考える必要があります。

 そこで、未使用車のメリットどデメリットを、整理してみておきましょう。

未使用車のメリット

●安い…事実上の新車が、安く買える。車体価格で20万円〜50万円くらい安いのが相場。

●納期が早い…通常の新車は納車まで1カ月前後かかるが、新古車なら1〜2週間で納車。

●中古車だが通販でも安心…未使用車は品質的には新車であるため、通販など現物を確認できなくても購入できる

●税金が少しだけ安い…未使用車では新車購入に比べて、重量税がかからなくなるのと、自動車取得税が安くなる。未使用車が多い軽自動車ではそれほど大きな価格差にはならない。軽以外の乗用車(登録車)では、経費削減のメリットは大きい。

未使用車のデメリット

●メーカーオプションや色などが選べない…せっかくなら妥協せず理想の色やオプションを選んだほうが良いかも?

●リセール価格が下がる…もし数年後に売ったり下取りに出す場合に、新車に比べると査定額が下がってしまう。

●エコカー減税が効かない…エコカー対象車種の場合、税金の削除メリットが無くなることも。

●諸経費が不透明な場合は損する…場合によっては思いのほか諸経費がかかったり、不当に諸経費を請求されて、結局、新車に比べてたいして安くならないケースもある。

 未使用車のメリットとデメリットを見てみると、新車に比べて特にメリットが大きいのはやはり、「価格」ということですね。

 しかし、注意したのは、「車体価格では安いが、諸経費を加えると、新車とたいして変わらない」というケースもあることです。

 なかには、車体価格は安くしておいて、「諸経費」を水増しして、そこで儲けようとしている悪徳な販売店もあるようです。

 つまり未使用車を選ぶ時は「ぼられない」ように、よくよく考える必要があるのです。

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未使用車でボラれないように注意するには

 未使用車では、不当に諸経費を水増し請求されないか、契約前に、総額をしっかりとチェックしておく必要があります。

 未使用車は中古車の扱いになります。中古車の諸経費は、あんがい複雑です。
新車に比べて安くなるもの
新車ではかかるが中古ではかからないもの
新車と中古車で同じようにかかるもの
と、経費の項目によってさまざまです。

 そこを誤摩化して不当に請求してくる業者もなかにはいるわけです。ですので、まずは、未使用車でかかる諸経費を正しく知っておく必要があります。

 諸経費には税金と販売店の手数料がありますが、それぞれについてみていきましょう。以下のリストのなかで
○印は最低限かかる費用(払うべきもの)
●印は未使用車の場合は必ずしも支払わなくてもよいもの
です。

未使用車購入時の税金

○自動車取得税…自動車を購入した場合にかかる税金です。車両の値段によってだいぶ変わりますが、未使用車で軽自動車では15,000円〜、乗用車(登録車)では30,000円〜になります。新車に比べて未使用車では60%くらいに下がりますが、エコカー減税で対象車の場合、減税が新車のみに適用されるもあるため、かえって新車の方が安い場合もあります。

●自動車重量税…未使用車の場合は払う必要がありません。車検を通した人が払うのが通例です。業界基準(自動車公正取引協議会の見解)でも、「中古車販売では重量税は請求しない」ことになっています。なので未使用車でこれを請求してくる販売店はNGです。

○自動車税…軽自動車以外の乗用車(登録車)であれば、翌4月までのぶんを月割りで、購入者が支払います。

●軽自動車税…初年度は翌4月までかからないため、未使用車の場合はかかりません。

○自賠責保険…次の車検までの残りのぶんを、月割りで購入車が支払います。

○自動車リサイクル料金…リサイクル券(預託証明書)と引き替えに支払います。リサイクル券が無ければ支払う必要ありません。

未使用車購入時の諸経費

○法定預かり費用…未使用車の手続きでは、名義変更の印紙代、車庫証明書の印紙代がかかるため、購入者が支払います。

○登録代行費用…これは販売店の取り分で、とくに定めがなく販売店が自由に設定しています。5,000円~20,000円が相場ですので、それよりべらぼうに高くないかチェックしましょう。

●新車保証継承費用…メーカー保証を継続して付けるための手続き費用で、1〜2万円前後が相場です。手続きは、販売店に委託しても、購入後に自分で正規販売店に持ち込んでも、どちらでも可能です。自分で引き継ぐ場合は新車保証継承費用は必要ありませんが、正規販売店で有料で点検を一度受ける必要があります。それを販売店で代行してもらう場合は、新車保証継承費用として購入時に支払います。

●納車費用…納車時に自宅に配送してもらう場合の費用。自分で取りに行く場合は不要。

●車庫証明代行費用…車庫証明は警察に行くだけなので自分でも簡単にできます。

●納車時の点検/クリーニング費用…不当請求。通常は諸経費に含めません。

●陸送料…不当請求。他の店舗からの輸送料などという名目ですが通常は諸経費に含めません。

▲未使用車の購入では、焦って契約は禁物! 新車の見積もりとじっくり比較しよう!

未使用車を購入するポイントは?

未使用車の諸経費でとくに注意したい項目は?

 未使用車の購入では、まず、販売店が不当な請求をする悪質な業者でないか?を見きわめることが第一です。

 ですので、諸経費の内訳を含む見積もりを出してもらい、項目をチェックしましょう。

 販売店によっては重量税を請求してくるところがありますが、未使用車・中古車の場合は、それは不当請求です。「自動車公正競争規約」という業界内の取り決めで、中古車の場合、重量税は諸経費で購買者に請求しないことが銘記されています。「自動車公正競争規約」は法律ではありませんが、消費者庁や公正取引委員会の監督のもと自動車業界が作った自主規約です。正直な商売をしている販売店は守っている規約です。

 また、納車時の点検/クリーニング費用や陸送料についても、上記の規約で、諸経費に含めないことが定めれています。これらの費用を請求してくるところは、「悪質な販売店」と言ってもよいので、そこからの購入を控えましょう。

必ず新車の見積もりと未使用車の見積もりを総額で比較する

 未使用車の購入で最も大事なのは、総額で新車と比較した場合、ほんとうにお得なのか?を冷静に判断することです。

 必ず、別な販売店で新車の見積もりも取っておいて、それと比較することです。

 新車は値引きがある程度できますので、諸経費込みの総額を比較した場合、未使用車と新車の価格差がほとんどない場合があります。そんな時は、新車を買った方がはるかにお得なので、あせって未使用車を契約してしまわないようにしましょう。

 未使用車は、「チャンスを逃さないように!」という危機感を煽られて、充分検討せずに手付けしてしまうことが少なくありません。とにかく、即決はせずに、時間をかけて検討しましょう。

未使用車よりも展示車・試乗車などが狙い目

 結局のところ、未使用車は、総額で新車と比較すると、それほどお得ではない場合もあります

 むしろ、価格が大きく下がるのは、未使用車よりも、展示車・試乗車です。

 試乗車の場合は数千〜1万kmくらい走っているのが通常ですが、整備をしっかりしながら試乗用として出しているため、品質には問題が無いと言われています。そのわりに価格は未使用車に比べるとぐっと低くなるので、お買い得の狙い目の中古車ということになります。

 また、展示車は、走行していないですが、お客さんが触ったりして、若干の汚れやキズが付いている場合があります。ディーラーによっては展示車をクリーニングして新車として売ってしまうケースもあるようですので、逆に、正直に「展示車」として安く販売しているお店は信頼できる、とも言えます。

 試乗車や展示車は、未使用車に比べると、かなりお買い得な物件です。しかし、極端に出回っている数が少ないです。信頼できる販売店から情報を回してもらうなど、ちょっとしたコネが無いとなかなか手に入らない、ということも頭に入れておきましょう。なお、⇒コネがなくても試乗車や展示車情報を手に入れるには?⇒「無料の中古車情報サービス」などを利用するのも手です。

モデルチェンジ前の未使用車が最もお得

 これまで見てきたように、未使用車は、総額で新車と比較した場合、どちらが得か?けっこう悩んでしまう微妙な差しか出てこない、ことが少なくありません。

 もしローンを組んで買う場合なら、未使用車と新車の月々の差額はごくわずかになってくるため、結局は新車の方が良い、という結論になることも多いと思います。(新車の購入については⇒「新車購入は頭金無しでもオッケー」の記事も参照してください)

 ただ、そうは言っても、やはり、「掘り出し物」が見つかる可能性があるのも、未使用車です。

 とくにチェックしておきたいのが、モデルチェンジの前後です。このタイミングで、掘り出し物にあたる可能性がぐっと高まります。

 車種によりますが、型落ちになったとたんに、価格が急落してくる場合も多いです。モデルチェンジの情報を雑誌などで仕入れておいて、タイミングを合わせることで、激安の未使用車を手に入れられる可能性があるわけです。

 こうした掘り出し物は、「情報が命」ですので、以下のような無料のWEB中古車探しサービスなどに登録しておくのも、アリですね。

掘り出し物の未使用車が見つかる!  中古車探し無料サービス利用のコツ

 試乗車やモデルチェンジ前のお買い得未使用車など、アンテナを張っておくのは、現実にはなかなか難しいものです。

 そこで、無料の中古車探しサービスに登録して情報を集めるのも、選択肢のひとつです。

 たとえば、こちらのサービス
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では、非公開の中古車情報(未使用車を含む)を随時提供してもらえます。登録も無料で簡単なので利用してみる価値はあります。

 実際に完全無料で真剣に探してくれますので、検索では出てこない情報に出会えます。

 登録する前に、断る基準・オッケーする条件など、ある程度定めておくことも、スムーズに利用するコツです。「車種」「金額」「オプション」「納期」など、具体的な条件を整理してから登録しましょう。

 また、最終的に納得がいかない場合は、「状況が変わった。一旦、白紙にしたい」という形で、探してもらったものを断ってもまったく問題はありません

 検討した結果、買わないというのはぜんぜんありですので、気軽に情報収集に利用しましょう。登録さえすれば、未公開の情報もどんどん手に入るので、最終的に納得のいく未使用車に出会える確率は高まるでしょう。

 

 

 以上、未使用車について詳しく見てきました。

 ぱっとみ、ぜったいお得そうに見える未使用車ですが、お得感にふりまわされて焦って衝動買いせずに、じっくり新車と比較検討してみることが大事です。

 車購入は、大きな買い物ですので、後悔しないように、時間をかけてじっくり検討していきましょう!

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