トランプ大統領はどんな人? 趣味や好きな食べ物、好きな音楽は?
2017/11/12
2017年1月20日に第45代アメリカ大統領に就任したドナルド・トランプ氏。2016年11月の大統領選では、当選は難しいとされるなか、まさかの大逆転当選を果たしました。
共和党の候補選挙の時から「過激発言」で、何かと話題をさらってきたトランプ氏。政治や軍の経験がまったくゼロで大統領になるのは米国建国史上はじめてという異色の経歴。「反対運動」が全米で起こる異例の状況のなか就任し、予告どおりのTPP脱退。トランプ大統領の手腕と動向に世界が注目しています。
さて、選挙中の「過激発言」が目立ち、いまだにそのイメージが強いトランプ氏ですが、実際はどんな人なのでしょうか?
この記事ではドナルド・トランプさんの趣味や好きなものなどを紹介することで、トランプさんの「素顔」に近づいてみようと思います。
過激な風雲児トランプは、あくまでパフォーマンス?
「メキシコ国境に万里の長城を」「移民は出ていけ!」「イスラム教徒は入国禁止!」
そんな選挙中の発言は、世界的にもひんしゅくを買い、その「風雲児」的な印象から、「トランプ氏が大統領になったらマズい。。。」とか「トンラプさん大丈夫?」など不安を感じる人が米国民のみならず世界中で続出。当選直後には全米では大規模な就任反対デモが起きるなど、異例ずくしで大統領となったドナルド・トランプ氏。
日本についても、「日本の企業がアメリカに進出しすぎ!」「在日駐留米軍の費用はもっと日本が負担すべき!」などと、これまでの常識からすると違和感のある発言をしてきたため、「大丈夫かなぁ。。。?」と心配する声が高まっています。
ただ、トランプさんの場合、選挙中はウケ狙いで「わざと過激発言」を繰り返してきた感があって、実際は、まぁ普通の実業家なのかな?って見方もあります。過激発言はパフォーマンスで、あくまで、案外、ふつうの人なんじゃないかという見方をする人も少なくありません。(⇒注)
「トランプ大統領マズい。。。」と考え出すと、レディーガガと同じように、どんどん、憂鬱になってしまいますので、ここはひとつ、なんとなく、トランプさんを身近に感じてみるために、彼の趣味などを見て行きましょう。
トランプ氏はなぜ大金持ち? 仕事は?
トランプさんの趣味について説明する前に、まずトランプさんの本職を語らねばなりません。なぜなら、趣味と本職がリンクしてるからですね。
先ほど、トランプさんは「ふつうの」実業家と言いましたが、お金持ち度で言えばハンパないトップクラスの実業家です。実業家というか「不動産王」というやつですね。
もともとは親の基盤があって展開している不動産業ですが、マンハッタンの「トランプタワー」をはじめ、全米でいくつものビルを所有し、貸しビル業やホテルを経営しています。
"@viksquad: Trump Tower, gorgeous! Just like The Donald @realDonaldTrump pic.twitter.com/lbPXQJfs6L" Thank you!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2014年12月27日
"@tweetbarryb: Looking good in Vegas today @realDonaldTrump pic.twitter.com/ts2q8yserk"
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2014年12月10日
トランプさんが経営するホテルでは、ハワイのワイキキのNo1ホテルと言われる「トランプ・インターナショナル・ホテル・ワイキキ」が日本でも有名です。
ホテルの他にも、力を入れているのがゴルフ場。アメリカ国内はもとより、トランプ氏の母方の田舎であるスコットランドなどに、15のゴルフコースを展開しています。
DAMAC & #Trump Organization are developing a 2nd Trump #golf course, Trump World Golf Club #Dubai, at AKOYA Oxygen! pic.twitter.com/HLCYGmiBKB
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2014年9月23日
トランプ大統領の趣味は何?
トランプさんは、ビルやホテル、ゴルフ場などを世界的に展開する実業家ということなのですが、日常のトランプ大統領はどんな趣味を持っている人なんでしょうか?
実は、トランプ氏は、いわゆる「仕事人間」のようで、「仕事とプライベートの区別とかあんまりないし、仕事100%でも仕事を楽しめるようにするのが普通じゃない?」的なことを言っています。
まあ、経営者だったらふつうそういう考えになりますよね。
トランプ氏は「趣味は、強いていえば、やっぱりゴルフかな。ゴルフは趣味でもあり仕事でもあるんだけど」的なことを言っています。
ゴルフコースをいくつも経営するトランプ氏にとって、ゴルフが趣味と仕事をかねたものなのですね。
"@VanityFair: Donald Trump has constructed a wonder of a golf course in the Bronx http://t.co/v0n9ZF1ttS pic.twitter.com/YxweLz5UCj" Thank you.
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2015年6月1日
トランプ大統領は乗り物も大好き!
趣味と言えば、つきなみですが車やバイクが好きみたいですね。
とうぜん、車は何台も持っていますが、愛車はメルセデスベンツのSLRマクラーレンロードスター。いわゆる「スーパーカー」で、7000万円くらいするやつです。
Still life, with silver dagger. RT @motoexposure: #Mercedes-Benz SLR #McLaren Roadster pic.twitter.com/rL49eLfay5
— Mercedes-Benz (@MercedesBenz) 2014年12月3日
その他にも
・ロールスロイスのビンテージモデルである「シルバークラウド50年代モデル」
・ロールスロイスの最高級モデル・ファントム
・ランボルギーニのスーパーカー・ディアブロ
などが愛車だそうです。
ここまで、ベンツ=ドイツ、ロールスロイス=イギリス、ランボルギーニ=イタリアとすべて米車以外。自由貿易に距離をおいてアメリカ国内中心主義を掲げるトランプ大統領がアメ車に乗ってないのはマズいということで、最近は、シボーレーカマロ(ゼネラルモータース)のインディアナポリスに乗っているようです。
バイクも好きなようですが、アメリカでチョッパースタイルのバイク工房として人気の「オレンジ・カウンティ・チョッパーズ」。ここで、トランプ・モデルを作ってもらっています。これはかっこいい!
Throwback Thursday Orange County Choppers & Donald J. Trump style! What a great build, great bike and a great guy! pic.twitter.com/IyCYqMPJkV
— OrangeCountyChoppers (@OCChoppers) 2015年7月16日
それにしても、お金もちの乗り物ってハンパないですが、そういえば、トランプさんは、当然のように、自家用ジェットやヘリコプターも所有しています。これは、趣味というか、仕事で使うのでしょうが、専用ジェットやヘリということは、就任前からほぼ大統領なみの移動手段を日常使っているということですね。
"@CarolinaLive inside look at Donald Trump's private jet" http://t.co/L5siaPOzMp by @MarcLiverman
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2015年1月20日
We boarded the helicopter for Sarasota earlier & will be landing soon! See you there. #Trump2016 pic.twitter.com/x4RbbKXHCu
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2015年11月28日
トランプ大統領の好きな音楽や食べ物は?
ここまでの話しは、トランプさんがお金持ちすぎて、なかなか身近に感じられないと思います。
そこで、われわれ極東の庶民にもピンとくるような、わかりやすい「トランプ大統領の好きなもの」をみてみましょう。
トランプ大統領の好きな音楽は?
ローリングストーン誌のインタビューで次のように答えています。
ビートルズやザ・ローリング・ストーンズはもちろん、エアロスミスがとくに好きみたいですね。上の動画でも「エアロスミスまじヤバい!」って言っています。
エアロスミスは1970年より活動するスティーブン・タイラー(vo)を中心とするアメリカンロックを代表するバンド。でも、トランプ氏のエアロスミスへの思いは「片想い」のようで、選挙運動にエアロスミスの曲を使ったことに対して、スティーブン・タイラーは楽曲使用停止の要請を2度に渡り行っているようです。
ちなみに、ニール・ヤングも、トランプ氏のお気に入りですが、ニールヤング自身が民主党候補を支持しているため、やはり楽曲使用を断られています。
逆に「両思い?」なのはトゥイステッド・シスター。メタル界の大物バンドをひきいるディー・スナイダー(Vo)は、「反逆」をテーマにしていて、トランプ氏の既存のものを覆すスタンスには賛同できる、として楽曲の使用を許可したそうです。ただし、トランプ氏のすべてを支持しているわけではないということ。ディー・スナイダーは民主党候補にも楽曲の使用許可を与えていましたから。
トランプ氏が好きなミュージシャンは、他にも、エルトン・ジョン、ポールマッカートニ、クイーン、などなど、ごく普通の趣味です。
また、ボンジョビやマイケル・ジャクソンは知り合いみたいで、マイケルはトランプ氏のビルに住んでいたこともあるようです。ちなみにボンジョビは民主党支持みたいです。
こうしてみると、トランプ氏の音楽の趣味は、いたってふつうですね! 現在70歳にしては、若めの趣味です。
しかし、多くのミュージシャンは民主党支持を表明していて、トランプ氏自身はミュージシャンから人気がぜんぜん無いのはあきらかですね。
トランプさんの好きな映画は?
トランプ大統領の好きな映画NO1は、『市民ケーン』ということです。オーソン・ウェルズ主演・監督作品のこの映画は、ある新聞王の栄光と没落を描いたストーリですが、映画の手法が高く評価されて、今では映画史上に残る名作中の名作とされているものです。まあ、これは名画なので定番的なヤツ。
トランプ大統領の趣味がわかるものとしては『ブラッド・スポーツ』があげられます。これは、アクション俳優ジャン=クロード・ヴァン・ダムの1988年主演デビュー作。カラテを学んだ米海兵隊員が、香港のアンダーグラウンドで開催される無差別級格闘技大会でひたすら闘うというストーリ。全編の半分が格闘シーンとなっていて、格闘マニアの間ではカルト的人気がある伝説的作品です。
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『続夕日のガンマン』クリント・イーストウッド主演のマカロニウェスタンの名作。ならずもの3人組が南北戦争にまきこまれながら財宝のありかをめぐって仲間割れするという、はちゃめちゃなストーリーの3時間の長編。
その他、マイファもので『グッドフェローズ』『ゴッドファーザー』など。それから『風とともに去りぬ』などをが好きな映画だそうです。
映画の趣味を見る限り、いわゆるインテリ系とか芸術系という感じではなく、アクションものとかマフィアものとか、本能でも盛り上がれる系が好みなんですね。しかも肉食系の。。
好きな映画を見る感じでは、トランプ大統領は「頭ではなくノリの人。肉食系」、という感じの人柄なんじゃないか?と想像できますね。ただ、トランプ氏自身は超高学歴で頭はスゴく良いみたいです。だから余計に筋肉系の映画とか好むのかもしれませんね。
トランプさんの好きな食べ物は
トランプさんの好きなものは、なんと言っても、「マクドナルド」だそうです。
自家用ジェットの機内でもマクドナルドを食べるというから、ほんとうに好きなんですね。なかでもフィレオフィッシュがお気に入りとのこと。
その他は、ベーコンエッグとかミートローフとか良く焼いたステーキとか。。。かなり肉食系のものがお好きなようで、選挙期間中は、野菜も食べているよ!というイメージアップのために「ブロッコリーが好き」とあえて言っていたそうです。
でも、たぶん、マクドがいちばん好きなんでしょうね。。。
トランプさんはお酒を飲まない人なんで、それであんまり美食の方向にいかないのかもしれませんね。たいてい酒飲みと美食はリンクしてますので。
そういえばジブリの宮崎駿さんは、食事にあんまりこだわらない人で、いつも同じメニューの質素なお弁当だけ食べてきたそうです。食事にこだわらないってタイプの人が、「仕事人間」のなかにはいるようですね。トランプさんもひょっとすると、そのタイプなのかもしれません。
以上、トランプ大統領の本職や、好きなものなどをみてみました。
ここまでの情報でわかったのは、『とんでもないお金持ちだが、音楽は普通にアメリカンロックが好きで、映画はアクション系、食べ物はマクドナルドが好物』ということです。お金もちだけど庶民派感覚の人ってイメージですよね。
大統領に選ばれるだけの人気でた理由も、なんとなくわかるような気がしますね。「庶民派感覚でアメリカ経済を良くしてくれる」という期待を一身に担っての大統領就任ということだと思います。
選挙中は過激発言で物議をかもしたトランプさんですが、いざ大統領になれば、それなりに常識的なバランスを保ち、きちんと仕事はするのでは?との予測もあります。
一方で、「ジャンクフードが好物なような人に、ほんとうに大統領を任せても大丈夫?」と心配する人が多いのも事実です。
世界の行く末に大きな影響を与える米国大統領。ミスリードをしないように、トランプさんの健闘を祈りたいと思います。
トランプ氏の選挙中の不適切な発言について……これはいくらパフォーマンスだったからと言って、許されることではありません。心配されているのは、「それは言わない約束でしょ」っていうアメリカ社会がこれまでタブーにしてきた部分を破ってしまっていること。「ネタでした」っことだとしても、タブー発言をしたことが社会に与える影響は大きい。社会のなかに、タガがはずれて、ネタじゃなくて本気で差別的なこととか言ったりやり出す人が増えてきてしまう・・・そのことがいちばん懸念されているようです。日本でも、一部の政治家とかレイシストとかが悪い影響を受けて、勘違いして調子こかなければ良いのですが・・・