岸和田だんじり祭2016年の日程。試験曳きやパレードや宮入の時間

      2016/09/12

岸和田だんじり祭

 岸和田だんじり祭りは、日本を代表する祭りのひとつとも言われていますが、荒っぽさでも有名です。

 岸和田は、かつての泉州の中心で城下町で、古い街なみが残り、人情味あふれる町としても知られています。2011年のNHK朝ドラ「カーネーション」の舞台となった町として、身近に感じている人も多いでしょう。

 日本の秋祭りを紹介するシリーズ、2回にわたり「岸和田だんじり祭り」を観てみたい!と思っているはじめての方向けに、ガイドをしていきます。

 まず、2016年の岸和田だんじりまつりの日程について、確認しておきましょう。

9月祭礼
試験曳き 9月4日(日曜日)午後2時~午後4時
9月16日(金曜日)午後2時~午後4時
宵宮 9月17日(土曜日)午前6時~午後10時
本宮 9月18日(日曜日)午前9時~午後10時
10月祭礼
試験曳き 10月2日(日曜日)午後1時~午後5時
宵宮 10月8日(土曜日) 午前6時~午後10時
本宮 10月9日(日曜日) 午前7時~午後10時

9月と10月の違い

 岸和田だんじりは、9月祭礼と10月祭礼がありますが、有名なのは9月のほうです。9月は浜側と10月は山側と、開催地区によって、分かれています。有名な駅前パレードや、見やすい有料観覧席があるのは9月祭礼のほうですが、10月は祭りの内容的には同じですので、混雑を避けるなら10月祭礼を観に行くのも手ですね。

 ちなみに、かつて「だんじりファイター」と言われた清原元選手の出身は10月におこなわれる山手側のほうです。

試験曳きとは

 岸和田だんじり入門者が、この「試験曳き(しけんびき)」という言葉を聞くと、ナニ?ってなると思います。いったい何を試験するのでしょうか?

 岸和田だんじりは、約重さ4トンもの車輪のついた車輛を、人力で引っぱり、速度を落とさず急カーブを曲がる「やりまわし」が最大の特徴です。ハンドルがなく四輪が固定された4トンの車輛を、急カーブさせるのは、簡単なことではありません。

 曲がるためにはや前梃子(てこ)後ろ梃子など、片側の車輪にブレーキをかけて曲がるように細工がしてあり、さらには、引っ張る人立ちの息やタイミングがぴったり合っていないと曲がれません。

 だんじりをひっぱることは、簡単ではないので、本番に向けて、車輛の調整だったり、リハーサル的なことが必要なのですね。それが試験曳きで、試験での結果をもとに、最終まで車輛の調整などが行われるそうです。その微妙な調整はF1レースの様とも言われているそうです。

 試験曳きは、リハーサルとはいえ、本番さながらのスピードで迫力あるやりまわしなどが見学できます。時間は短いですが、混雑を避けるには、試験曳きを観にいくのも良いですね。

宵宮の最大の特徴パレードは午後1時から

 宵宮・本宮という言い方は、なにも岸和田だんじりだけではなく、2日間に渡ってくりひろげられるお祭りでは広く使われる用語です。宵宮は1日目の前夜祭的な意味、本宮は神社で奉納などをする本番、という意味です。ちなみに宵宮といっても夜だけではなく昼間もやります。

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 岸和田だんじり9月祭礼では、宵宮には次のようなポイントがあります。

 宵宮の最大の特徴は、午後1時から南海岸和田駅前で繰り広げられる「パレード」です。

 だんじりは、岸和田市内の、80ある各町内ごとでだんじりを所有して引っ張っています。

 9月祭礼のある浜側では34町(岸和田地区22、春木地区12)のだんじりがあり、それぞれ各町によってカラーがあります。どれだけ見事な「やりまわし」などができるか、いわば、各町は競い合うライバル同士なのですが、9月宵宮のパレードでは岸和田地区22のだんじりが一同に会します。

 パレードでは22の町が、駅前のアケードを抜け、やりまわしを決めたあと、クラッカーを鳴らすなどちょっとしたパフォーマンスもあり、それぞれの町のカラーを楽しめます。一度に次々と22のだんじりがすべて観れるてしまうのも、このパレードの機会だけです。

 ちなみに、このアーケードの中に、朝ドラ「カーネーション」でも有名になったコシノ三姉妹の実家、コシノ洋裁店があります。また、このアーケードは、だんじりがすんなり通行できるように、高さがとても高く設計されています。

 パレードを観るには駅前に午前中からスタンバイして場所をとっておかないと混雑でなかなか観れません。脚立や踏み台などを用意し観るのは禁止されているので、早めに良い場所を確保しておきましょう。

 さて、宵宮の日は、もちろんパレード以外にも、各町が、朝6時から岸和田中をかけまわっています。駅前などでだんじりマップが配布されており、コースが書かれているので、コースで待っていれば、だんじりが観れるでしょう。

本宮の宮入、岸城神社は午前9時頃から

 2日目の本宮の日は、岸城神社・岸和田天神宮・弥栄神社の各神社へ、だんじりを奉納する「宮入」が行われます。

 多くの祭りは、山車の他に神輿(みこし)があって、奉納するのは神輿であることが多いですが、だんじり祭りでは、だんじりそのものを奉納します。これは、だんじりがもともと神社の祭りというよりは、地域の生活に根ざした庶民の祭りであることに由来しています。

 宮入は本宮の日の午前中に行われます。

 なかでも岸城神社は15の町が宮入するので、宮入を観覧するなら岸城神社が最適です。

コナカラ坂(小半坂)と呼ばれる急な坂道を駆け上がった後、やりまわしを決め、宮入します。宵宮のパレードと並び、この岸城神社の入場が、是非おさえておきたい見せ場です。

 岸城神社の宮入は、年によって変動がありますが、午前9時頃からはじまります。早朝より、岸和田城内にある岸城神社へ向かい、観覧場所をおさえておきましょう。

 ちなみに、岸城神社へは蛸地蔵駅を利用した方が、空いていて便利です。

 本宮の日は、午後からはまた市内各地を曳き回ります。

 

 以上、だんじりの日程や宵宮・本宮の見どころポイントについて説明しました。

 次のページ→岸和田だんじり祭りの有料席と夜では、まだまだある岸和田だんじりの見どころや観賞ポイントについて述べています。また、岸和田グルメについて→岸和田だんじり祭と名物食べものも是非目を通しておいてください。

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