運転が久しぶりで不安なペーパードライバーのための秘伝(?)18策

      2018/07/25

車の運転

 運転は慣れですので、たまにしか車に乗らないペーパードライバーが、運転が怖くて不安になるのは、しかたがないことです。

 「運転が怖くて不安」ということは、「安全に対する意識があるからこそ」なので、悪いことではありません。怖くて不安な理由を、ひとつひとつクリアしていけば、それが安全運転につながります。

むしろ危険なのは、運転ブランクがあるのに「大丈夫」「そのうち思い出すんでね?」と、過信してまうことです。

 この記事では、ペーパードライバーが久々に運転する場合にチェックしておきたい18のポイントについて述べていきます。ペーパードライバーは、いちど初心にかえって、ひとつひとつポイントを確認しながら、運転感覚を取り戻していきましょう。

出発前の車の操作の確認をするだけで、安心度は大幅アップ

 出発前の操作確認や復習には、時間をかけて、納得いくまで行いましょう。走行中に車の操作方法がわからないとパニックのもとです。

 レンターカーなどで使い方がわからずに、もたもたしているとカッコ悪い感じがしますが、この際、見栄とかは関係ありません。

 「知ったかぶり」は絶対にダメです。わからないことはわからないで人に聞くなどして、車の操作は、納得いくまで確認することです。

 以下に、チェックしておきたい操作方法をみていきましょう。

1 アクセルとブレーキどっちだっけ?

 ほんとうにひさびさに運転する場合、「ブレーキとアクセルどっちだっけ?」と不安になる時はあります。

 なので、まずエンジンをかける前に、ブレーキとアクセルの位置をしっかりと確認しましょう。

 ペーパードライバーの場合、パニクった時に、ブレーキとアクセルがどちらかわからなくなることも充分あり得ますが、車に乗る数日前からイメージトレーニングをしておくと、ブレーキとアクセルで悩むことはなくなります。

 「右からABC」と覚えておくのもいいですね。右から「A…アクセル B…ブレーキ C…クラッチ」です。

 AT車はクラッチは関係ないですが、左足にはクラッチのかわりに足をおくステップがあります。(車種によってはステップがなくパーキングになっているものもあります。)

 実はAT車でも左足は重要です。AT車で、ブレーキとアクセルの踏み間違いが多いのは、ほんらいクラッチの前に固定されるべき左足の位置がずれてしまうためです。

 つまり、アクセルとブレーキを踏み間違えないためには、左足の場所をいつも同じ位置にしっかり決めておくことです。AT車の左足のステップにはそういう意味があります。左にステップがない車種でも、左足がブレないように意識して姿勢を保つことで、ブレーキとアクセルの踏み間違いが防げます。

 ペーパードライバーの人は、実家の車やレンターカーなどに乗ることが多いと思いますが、とにかくエンジンをかける前に、運転姿勢を確認し、左足の位置を決めたうえで、右足でブレーキの位置をしっかり確認しておきましょう。

 

2 方向指示器とライト類

 ふつうは右にあるレバーが、ライト関係のレバーです。

 上下に動かすとウインカー、手前にひねるとライト(前照灯)、手前や奥に倒すとハイビームとロービームの切り替えになります。

 車種によっての違いもありますので、必ず、走行前に確認しましょう。

 それから、ヘッドライトはエンジンを切って鍵を抜いても消えません。昼間これをやると、バッテリーがあがります。車を降りる時は、必ずライトの点灯がオフになっているか確認しましょう。

 路肩に停車する時に使うハザード【△】のスイッチの位置も確認しておきましょう。

3 ワイパー、ホーン

 左がワイーパーです。左にギアシフトがついている車種もあるので、間違えないように。なお、外車の場合は、右ハンドルのものでも、ウィンカーが左、ワイパーが右の車種もあります。

 ワイーパーは突然雨が降って来る場合には必須となる「安全装置」です。必ず動作を確認しておきましょう。

 乾いた状態でワイパーを動かすと、ガラスに傷がつく可能性がありますので、レバーを手前に引いてウォッシャー液を出してから、操作確認をしましょう。

 ホーンも必ず鳴らしてみましょう。車種によって押す位置が違います。

4 エアコン

 出発前に忘れずに確認したいのは、エアコンです。

 「運転余裕がないのでエアコン操作せずに、がまんする」と考える人もいるかもしれませんが、エアコンは窓が曇って前が見えなくなるのを防ぐ「安全装置」のひとつですので、少なくとも窓のところだけは使えるようにしておきましょう。

 エアコンを【窓マーク】の位置にして、ファンを強力にして、フロントガラスのすぐ下から、冷たい空気が出てくるかどうかを確認してください。

 フロントガラスが曇ったら、この操作をすることで曇りがとれてきます。前が曇って、パニクる時もありますので、必ずチェックしておいてください。

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5 運転シートの操作・給油口

 運転シートは前後にずらすレバーと、背もたれを倒すレバー、そして給油口を開けるレバーがシートの下についている場合があります。給油口は右前の下あたりにレバーがあることも多いですね。

 これらの操作は、わかりにくいですが、こちらも、発車前には必ずチェックしておきます。

 ちなみに給油口の左右は、たいてい、運転メーターの給油マークの右か左に三角の矢印マークがついているのでわかります。これも出発前に確認しておきましょう。ガソリンスタートで「どっちだっけ?」とドギマギするのは、余裕のないペーパードライバーにはトラブルにつながる要因です。ペーパードライバーは、できるだけ先回りして不安材料を無くしておよう子心がけましょう。

 シートの前後の位置は「左足の定位置→ブレーキ・アクセルが踏みやすい右足の位置」の順で意識して位置を決めます。シートの位置は、アクセル・ブレーキのペダル操作を確実におこなうためにも重要ですので、しっかりやりましょう。

6 ミラー

 運転シートの位置を決めてから、左右両サイドのミラー調整です。

 車の側面が写り込むように調整します。

 顔は前を向けたまま目だけ動かして、左右のミラーをみながら調整します。目だけ動かしても視界に入らない場合は、一瞬だけ首を動かして見るようにしましょう。出発前に、「左ミラー」→「前」→「右ミラー」→「前」の動作確認を繰り返してウォーミングアップして、視界をしっかりと確保してください

 出発してから、「やっぱりミラーが見えにくいなぁ」という時は、一時停止して、納得のいくまでミラーを調整してください。

【まとめ】出発前に確認したい鉄則6ポイント

1・アクセルとブレーキどっちだっけ?

2・方向指示器・ライト・ハイビーム

3・ワイパー

4・エアコン

5・運転シートの位置・給油口

6・ミラーの調整

 以上、出発前の操作確認について整理してみました。

 これをしっかりやるだけでも、車の運転を思い出してきますし、イメージトレーニングにもなります。

 不安は経験により克服できるものです。これらの確認を2〜3セット繰り返せば、恐怖心や不安も薄らいでくると思います。

 出発前には是非やってみてくださいね。

車を走らせる大原則。教習所で習ったことを思い出しておこう!

To…f_moeさん(@to.f_moe)が投稿した写真

どこを見て走るか?

交通事故原因のほとんどは「見てない・見えてない」

 教習所でさんざん習ったことだと思いますが、とにかく目を細かく動かして、視野を意識的に広げるということ・・・これがとても大事です。

 交通事故の原因というと速度違反や飲酒運転が思い浮かびますが、実は事故原因の90%以上は、安全不確認、脇見運転、動静不注視、漫然運転など、「しっかり見ていない」ことが要因で引き起こされているのです。

 人間の両目の視野は、角度にして200度あると言われています。つまり真横(180度)よりもちょっと後ろまで見えています。ただ、左右両端のほうはぼんやりと目に入っているだけで、はっきり見えている視野は60度ぶんしかありません。つまり前方の1/3しか見えていないのです。

一箇所を凝視せずに、視線を常に動かす

 だからこそ、常に目を細かく動かして、
前→左→前→右→前→左ミラー→前→右ミラー→前
という感じで、視野を細かく動かす癖をつけましょう。

 真ん前から視線をそらせて左右を見る時は、常に、一回「前」を見るようにすれば、安心です。

 よくあるのは、対向車を気にするあまり、反対車線のほうばかりに目線が行ってしまうことです。すると、無意識のうちに目線がある方向に進んでしまい、対向車の方にどんどん寄って行ってしまう・・・初心者はそんなハンドリングになりやすいので、注意しましょう。

 また、スピードが出れば出るほど視野は狭くなります。運転に自信がない時は、とにかくスピードを出しすぎずに、しっかり見ることを第一に考えましょう

車体感覚を掴む

走行中に車体感覚をつかむ

 車体感覚というと車庫入れや縦列駐車を思い浮かべますが、まず、だいいちに、走行中に車体感覚を把握する癖をつけることで、ある程度、自然に感覚が備わってきます。

 コツは、直線など走行中に、センターラインと路肩の白線に常に気を配ることです。

 左右のラインは、斜め前方とバックミラーの両方で、順ぐりに確認していきます。

 そうすることで、自分の車が、今、センターラインと路肩から、どれくらい離れているのか?が、だんだんわかるようになってきます。その意識を持つことで、自分の車の幅がどれくらいなのか、感覚として捉えることができるようになってきます。それが「車体感覚」です。

 「車体感覚」がすんなり身につくかどうか?は個人差もありますので、焦る必要はありませんが、いずれにせよ、センターラインと路肩の線を意識して運転するようにしましょう。

車庫入れの練習

 これは、もう練習するしかないです。

 正直、超たまにしか乗らないペーパードライバーの人で、練習する機会のない人は、「縦列駐車はしない」「車庫入れは可能なら他の人に頼む」とした方が良いでしょう。この際、プライドとかは捨てていいです。

 人や車のいない安全な広場や公園の広い駐車場など、練習する場所があれば、パイロンを用意して、車庫入れや縦列駐車の練習をしましょう。

 まず、パイロンに車の四角を寄せてみて、どこまで寄れるのか?を確認します。降りてからいちいち確認して、どこまで寄れるかを確認していきます。

 車庫入れは、右の側面と左後ろの角、縦列駐車は左側面と左後ろの角が特に注意したい部分です。その辺りの車体感覚を養うようなつもり練習をしてみましょう。

 また、車庫入れや縦列駐車時に、ハンドルがどれだけ切られているかわからなくなることがあります。その際は、ドアをちょっとだけ開けて、前輪の曲がり具合を確認しましょう。わけがわからなくなったら、いったん車輪をまっすぐな状態にしてから、やり直すようにしましょう。(ドアを開ける場合は必ず後方目視確認のこと)

 なお、久々に運転の人が駐車場で忘れがちなのがドアパンチです。ドアパンチは、ドアを開けた時に隣に駐車中の車にぶつけてしまうことです。駐車できたことに安心して、うっかりドアを勢いよく開けてしまいドアパンチ…なんてことにならないよう、気をつけましょう。

コーナリングの方法

 ゆるやかなカーブにしろ、直角に近い角を回る場合にしろ、「曲がる前には速度を落とす」が、大原則です。

 運転が下手な人や、車をぶつけたりする人は、とにかく、曲がる前にスピードを落とす落とし方が足りていない人です。

ゆるやかなカーブのコーナリング

 広い道のゆるやかなカーブでも、必ずカーブの入り口でアクセルを緩めて減速します(ゆるやかなカーブであればブレーキを踏むほどではありません)。そして、カーブに抜けるにつれてアクセルを増加していく・・・いわゆる「スローイン・ファーストアウト」です。

 カーブでアクセルを踏むのが怖いかもしれませんが、カーブの出口に向けて、ほんのちょっとずつアクセルを加えたほうが、むしろハンドリングが安定します。アクセルは足の親指でチョコっと操作するイメージです。たとえば、時速40km/hで走行中なら、ゆるやかなカーブの手前でアクセルを戻し時速35km/hまで下げ、カーブを抜けながら時速40km/hに戻すようなイメージです。

急なカーブをまがる場合

 急なカーブや角を曲がる場合は、ブレーキを踏んでスピードを殺して、ゆっくりカーブに入りましょう。無理する必要はりません。怖くないなと思えるまで、スピードを落としカーブに進入し、徐々にカーブから出ながら加速をしていきます。

 カーブに入ってもブレーキを踏んでいる人を見かけますが、かえって危険です。「ブレーキはカーブの手前まで」が原則です。

下り坂のカーブをまがる場合

 下り坂のカーブでも、カーブの手前で減速するのが原則です。カーブ手前で、アクセルをゼロに戻しエンジンブレーキをかけ、足らないぶんをブレーキでちょっつとずつ加え、カーブの出口で少しブレーキをゆるめるような感じです。下り坂でのブレーキ踏みっぱなしは、ブレーキが効かなくなりますので、こまめめにブレーキをふむ「ポンピングブレーキ」を忘れずに!

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車の流れ

 道に出たら、車の流れにのることが大切と言われます。確かにその通りですが、運転に自信のない人は、無理して流れにのることよりも、自分のセーフティーゾーンを優先してください。

 車の流れについては「周りを気にする前に、自分のことをしっかりする」という考えでよいでしょう。(周りを気にしないという意味ではないです)

 たとえば、流れにのることを気にするあまり、無理に車間距離を詰めようとする人もいますが、マイペースで大丈夫です。

 マイペースで走っていると後ろから煽られることがありますが、原則、後ろからあおる人は無視してもいいです。

 ただ、自分の後ろに何台も車が連なっているのがプレッシャーに感じるようなら、見通しのよい直線道路で、左に寄せて止めて、先に行かせましょう。ただし、左に寄せる余裕がなかったり混雑しているところでは、かえって逆効果ですので、無理をしないことです。

 どうしても車の流れが気になるペーパードライバーは、初心者マークを貼りましょう。

 初心者マークは、免許取立て1年以内の人が貼る義務がありますが、それ以外の人が貼ってはいけないという規則もありません。ですので、自分の運転に自信がないペーパードライバーの人は、積極的に初心者マークを貼りましょう。そうすれば、むやみに煽られることもなくなります。

【まとめ】車を走らす大原則5カ条

1・視野を広く。目線を細かく動かす

2・センターラインや路肩のラインを意識することで、車体感覚を身につける

3・車庫入れ・縦列駐車は練習あるのみ

4・カーブはスローイン・ファーストアウトで

5・車の流れには無理をしない。自信なければ初心者マークを貼る

課題がいっぱい!? 交差点の攻略方

 交差点では、いろいろな情報や条件を瞬時に判断しなければならないため、久々に運転するペーパードライバーが、パニックになりやすいところです。

Yugo K.さん(@u5_9024d)が投稿した写真

 交差点についても、イメージトレーニングが効果が高いので、実践してみましょう。

 まずは、車に乗る前に、交差点を通る場合、左折、右折の場合を一通りイメージしてみて、ください。ある程度、あたまのなかでイメージしたら、下の質問に咄嗟に答えられるか?やってみてください。

交差点での対応。こんな時どうする?

1・道幅が同じ交差点で、右から車が来て鉢合わせになったら?

2・赤信号が点滅していたら?

3・地面の上に左に曲がる矢印が書いてある走行レーンに入ってしまった。直進したいけどどうする?

4・右折しようとして交差点の中央で待っていたら、対向車が途切れずに赤信号になってしまったけど、どうする?

5・1車線の道で右折しようとしてウィンカーを出して停止線で止まっていたら、後続車にクラクションを鳴らされた。なんで?

6・左折しようとしたら左から自転車が突っ込んできてヒヤリとした。悪いのはどっち?

7・左折は右折にくらべれば楽勝!? 左折はなんも考えずに曲がっていいっけ?

 どうでしょう? とっさに答えが出ましたか? 出なかった人も、何度か読み返して、それぞれのケースでの対処方法をイメージで掴んでおくようにしましょう。

1 道幅が同じ交差点で、右から車が来て鉢合わせになったら?

 同じ道幅で優先道路指定のない交差点では、左から来る車が優先となります。

 左から来てる方に譲ります。右から来ている場合は自分が先に進みます。

 初心者やペーパーの人がやりがちなのが、自分が優先道路を走っているにもかかわらず、自分が下手だという遠慮から道を譲ろうとする人がいます。混乱のもとですし、これはたいへん危険ですので、優先道路を走っている場合は、自分から行くようにしましょう。

 交差点での優先道路の見分け方で頭にいれておきたいのは、センターラインが、つながっているほうが優先ということ。

 実際には、設問のような優先指定のない同じ道幅の道路というのは、とても少なく、たいていは、どちらかがセンターラインがつながっている優先になっています。

 自信がない場合は、徐行して交差点に進入すれば大丈夫です。

 また、相手が停止してパッシングなどをして、譲ってくれる場合があります。そんな時は、先に行かせてもらいましょう。その際、初心者は会釈してお礼したりしますが、会釈は視線がそれるので危険ですのでやめましょう。車内から会釈しても、相手に見えていないことも多いです。なので、クラクションをプップと短く鳴らしてお礼をするのがベストですが、余裕がなければ、気持ちのなかで「ありがとうございます」だけで大丈夫です。

2 赤信号が点滅していたら?

 どちらが優先かわかりにくいけれども、交通量が多い田舎の交差点によく設置されているのが点滅だけの信号です。どちらかが赤の点滅・一方は黄色の点滅になっています。赤の点滅が一時停止で、黄色の点滅を走っている方が優先です。

 夜になると、この表示になる交差点も多いですが、注意したいのは、昼間の点滅信号は見落としやすい、ということです。

 電灯が三つならんだ信号ではなく、一灯だけの点滅信号がある、ということを認識していないと、案外、見落としてしまうのです。交差点には点滅信号もあるかも?ということを、常に頭の隅に入れておきましょう

3 地面の上に左に曲がる矢印が書いてある走行レーンに入ってしまった。直進したいけどどうする?

 大きめの交差点で、走行レーンが設けられていることが多いです。1車線の道路でも、交差点の手前だけ、レーンがある場合もあります。

 レーンに一度入ったら、その指定の方向以外は絶対に進めません。行きたくない方向に入ってしまったとしても、あきらめてその方向に曲がり、どこかで迂回して目的方向に行くようにしましょう。

 多車線の道路で、左の車線を走っていたら、直進したいのにそのまま左折専用のレーンに入ってしまった、ということもありがちです。

 走行レーンは、ぶっちゃけ初めて通る交差点では、なかなかわからないもので、入ってしまったらあきらめが肝心。流れのまま進んでいき、あとで進みたい方向に戻るしかしょうがないですね。

4 右折しようとして交差点の中央で待っていたら、対向車が途切れずに赤信号になってしまったけど、どうする?

 よくあることです。直進の交通量が多い場合は、ほとんどの場合、交差点の中央で右折しようとして中央に出て待ち、前方の信号が赤になって直進車が止まってから右折します。なかには、赤になっても突っ込んでくるマナーの悪い直進車もいますので、焦らず、直進が完全に停止したことを確認してから、右折を完了します。

 前方の信号が赤になったら左右が青になって車が来ちゃう! とパニクってしまわずに、焦らず、着々と右折を完了しましょう。たとえ、反対側の信号が青になってしまったとしても、取り残された右折車が悪いわけではありませんので、とにかく焦らないことです。

 右折専用の矢印青信号がある場合はそれに従います。右折の矢印青信号は、信号がいったん赤になってから矢印青が付きますので、信号をよく見て、矢印の青が着く瞬間を待ちましょう。矢印青でも、前方から直進車が来ないことを目視で確認することも忘れずに!

5 1車線の道で右折しようとしてウィンカーを出して停止線で止まっていたら、後続車にクラクションを鳴らされた。なんで?。

 1車線からの右折。この場合も、停止線で待たずに、交差点のなかまで進んでから右折できるタイミングを待ちます。

 前に出れば、直進したい後続車が左側をすり抜けて先に行けます。ですから、1車線の交差点の右折時で、右折レーンがなくても、交差点の中央まで進んで右折を待つのがふつうです。

 停止線で待っていればクラクションを鳴らされても仕方ないですね。

 ただし、交差点の中央まで出ても、左の幅が足らずに、後続車がすり抜けられない場合もあります。そうした場合は、仕方がないことですので、それ以上後続車に気を遣う必要はありません。安全に右折できるタイミングまで、後ろは気にせず堂々と待っていてください。

6 左折しようとしたら左から自転車が突っ込んできてヒヤリとした。悪いのはどっち?

 左折時に、後ろに自転車がいた場合、実は判断がとても難しいです。

 なぜなら、自転車が歩行者信号に従うか?車の信号に従うか?によって優先度が変わってくるからです。

 横断歩道に自転車走行帯という路面に自転車マークのかかれたレーンがあれば、自転車は歩行者信号に従うことになりますので、左折車よりも自転車が優先になります。

 自転車走行帯がない場合は、自転車は車の信号に従うことになりますので、後続の自転車よりも前にいる左折車が優先になります。

 実際の現場では、自転車走行帯があるかどうか?を瞬時判断するのは難しいですね。また、自転に乗っている人がこのルールを完全に理解しているとは思えません。

 ですので、横断歩道を渡ろうとしている自転車がいたら、先に行かせる。車道を走っている自転車が後ろで止まって待っているようなら先に左折する、という対応で良いと思います。

7 左折は右折にくらべれば楽勝!? 左折はなんも考えずに曲がっていいっけ?

 右折にくらべれば、左折は簡単と思いがちですが、人身事故を最も起こしやすいのが左折です

 左折時の横断歩道手前での徐行と一時停止、歩行者の確認は、特に念入りに行ってください。

 案外、右折の時よりも左折の方が、歩行者が見えにくいです。右折時は遠くから横断歩道が見渡せますし、自分が右折できる時には、すでに歩行者信号が赤になっていることが多いです。

 しかし、左折時は、常に横断歩道で人や自転車とバッティングする可能性があります。車の種類によっては、横断歩道を渡ろうとしている歩行者が見えない死角が生じることもありますので、とくに注意してください。

 「左折の横断歩道」は、ちょっと慣れてきた時に注意が散漫になりやすいので、注意しましょう。

【まとめ】交差点でとくに注意したい7カ条

1・優先道路にいる時は、遠慮しすぎないこと

2・点滅信号の見落としに注意!

3・走行レーンに入ってしまったら、その通りに進む

4・右折時は、交差点の真ん中で、焦らず堂々とふるまう

5・1車線の右折でも、道路の中央まで進む

6・左折時の自転車に注意

7・左折時の横断歩道や歩行者は最も注意するべきところ

 これらの交差点での対処方法についても、運転していない時からイメージトレーニングをしておくことは、かなり効果が高いです。。

 また、運転の上手い人の車に同乗する機会あれば、助手席に座り、上記の項目について、どう対処しているか、見ながら学んでください。

 

 

 

 以上、ペーパードライバーが久々の運転前にチェックしておきたいことについて、18の項目について見てきました。

 安全運転のポイントは他にもありますが、まずは上記をチェックして、ひとつひとつ不安材料をクリアしていきましょう。

 運転で「知ったかぶり」は禁物です。一方で、「必要以上に遠慮する」こともかえって危ない場合もあります。しっかりと知識やコツを身につけて、イメージトレーニングで不安を減らしながら、実践のなかで自信をつけていってください。

なお、個人の車をペーパードライバーが借りるときはマストの保険⇒「車の1日保険のメリット・デメリット」の記事も参照してください。

また、パンクに備えておくのも不安材料を、ひとつなくすことです。こちらの記事⇒「パンクしたらどうるす?」もぜひ参照してみてください。

さらに、初心者が見落としがちな「警告灯」の意味とポイントについて⇒「警告灯の意味。オイル・水・ブレーキ・電気系のチェック」の記事もおすすめです。

 それでは、無事故無違反・安全運転で!

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