角館のお祭り2017年。観光用激突や手踊りを観覧するプラン

      2017/09/02

角館のお祭り
出典;WIKIMEDIA COMMONS

 角館のお祭りは、武家屋敷や桜の名所として知られる角館(かくのだて)に伝わる秋祭りで、重要無形民俗文化財にも指定されています。

 「やま行事」「飾山囃子(おやまばやし)」とも呼ばれるこの「角館のお祭り」は、実は、けんか祭りとしても有名で、大阪・岸和田だんじり祭り、福島・飯坂八幡神社の例大祭に並ぶ三大けんか祭りとも言われています。

 このページでは、角館のお祭りの観どころや、けんか祭りと呼ばれるゆえんである「曳山ぶつけ」を観るためのポイント、観光用激突の最新情報/地図などについて、お伝えしていきます。

角館のお祭りの日程と曳山の見どころ

武者人形と手踊りの曳山

 角館のお祭りは毎年9月7日~9月9日に行われます。

 丁内とよばれる18の区域が、それぞれに曳山(ひきやま=山車のこと、このまつりでは「ヤマ」と呼ぶ)を曳きます。武者人形で飾られた曳山の上では飾山囃子が奏でられ、さらに、曳山に備え付けの舞台では踊り娘により手踊りが披露されます。

 手踊りは、2名で踊られますが、ふたりが一糸乱れぬほどシンクロしていて、真横から観ると、ぴったり重なって1人にしか見えない、と言われるほどです。

曳山ぶっつけ

 曳山は、祭りの期間中、神明社と薬師堂のふたつの神社と、かつての藩主である佐竹北家に奉納するため、町中を忙しく動き回っています。

 さて、この曳山どうしが道で遭遇すると、狭い道をどちらが譲らなくてはなりません。18区域の曳山が狭い町内を行ったり来たりしているので、結構な頻度で遭遇します。曳山の行列には「交渉役」がいて、曳山がかちあった時に、交渉役どうしがまず話し合いをします。

 この交渉が決裂した場合に、曳山を激突させ、勝負を決める「曳山ぶつけ(ヤマぶつけ)」となります。これが「けんか祭り」と言われる理由なのですが、祭りのメインがぶつかり合いではなく、交渉が決裂した場合にのみ「曳山ぶつけ」があるわけです。

観光用の激突と、深夜の激突

 「角館のお祭り」のメインのみどころは、あくまで、絢爛豪華な武者人形や小京都と呼ばれるかつての栄華を感じさせる品のよい飾山囃子や手踊り、です。なかでも、8日にとりおこなわれる「佐竹北家上覧」では、武家屋敷の通りが、時代絵巻のようになります。重要無形文化財になっているだけあって、この部分だけでも見応え十分です。

 ただ、せっかくですので「けんかシーン」もチェックしたいところですね。

観光用激突

 では「曳山ぶつけ」を観るにはどうしたらよいでしょうか?

 まず、観光用にわざと曳山をぶつける「観光用激突」を観るのが、手軽な方法です。

 2017年の「観光用激突」は9月8日の17時から7カ所でおこなわれます

角館お祭り2017年、観光用激突プログラム
17:00~ 五井酒造店付近 中央通りvs川原町
18:00~ 仙北市役所角館庁舎前 西勝楽町vs西部
19:00~ 横町「藤八堂」付近 横町vs桜美町
19:00~ 立町十字路付近 山根谷地町旭会vs北部
19:15~ 立町ポケットパーク 七日町vs駅通り
20:30~ 横町「角大」付近 横町vs大塚
22:00~ 地酒のふじた前 駅前vs下岩瀬町

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観光用激突ではないやまぶっつけ

 さて、「観光用激突」はあくまで、観光用。ほんとうの「激突」は何時おこなわれるのでしょうか?

 観光用ではない、ほんとうの「ヤマぶっつけ」が観られるのは、祭りの最終日9月9日の深夜です。

 ふたつの神社の宮入をすませ、地元の地域へ帰る途中の曳山が遭遇すると、交渉がおこなわれ、決裂すると「曳山ぶつけ」となります。

 ここでの「曳山ぶつけ」は、観光用ではなくガチですので、若者たちのエネルギーが爆発する白熱のバトルを観ることができます。

 重要無形文化財でありながら、エネルギッシュに白熱するぶつかり合いも観れる、「角館のお祭り」には、日本の祭りのすべての要素が詰まっていると言ってもいいくらい、充実したお祭りです。

「角館のお祭り」を観覧するプラン

 秋田新幹線の開業で「角館のお祭り」も東京から日帰りすることが不可能ではありません

東京6:32発 こまち1号 角館9:34着

角館19:54発 こまち38号が東京23:04着

 中日の9月8日に秋田新幹線を利用すれば日帰りでも、メインの武者人形と踊り屋台の曳山が武家屋敷の待ち並みのなかを練り歩くシーンをたっぷり楽しめます。また、2016年の観光用激突は18:00から駅から徒歩15分ほどの角館観光タクシー(八坂神社となり)付近で行われます。これを観てからでも最終の新幹線にまにあいますね。

 でも、せっかくなら、角館に一泊して、9日夜のほんものの「曳山ぶつけ」を観たいものです。

 角館には武家屋敷をそのまま使ったホテルや、角館周囲に隠れ家的な温泉宿なども多いので、印象深い宿泊も体験できます。

⇒角館周辺の宿泊施設の空室情報

 みちのくの小京都と言われる角館には、武家の雰囲気を今に伝えるグルメも楽しめます。きりたんぽやしょっつるなど秋田の素材を上品に仕上げた「角館懐石」や、角館の郷土料理、山椒味噌でキジや鴨を焼いた「御狩場焼」もじっくり味わいながら、みちのくの小京都の雰囲気にどっぷり浸かってみるのもよいでしょう。

 

 以上、「角館のお祭り」について、みてきました。

 「曳山ぶつけ」は2015年に事故が起きてしまいましたが、「けんか祭り」ということがメインではなく、みちのくの小京都の雰囲気の伝統ある優雅な祭りとして楽しんでみるのも、良いのではないかと思います。

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