地味ハロウィンの意味とは? 仮装イベントや自宅で楽しむ地味ハロ
2016/09/30
「地味ハロウィン」は、2015年あたりから広がりはじめている、新しいかたちのハロウィンのトレンドです。ハッシュタグ[#地味ハロウィン]が拡散する背景には何があるのでしょうか?
TwiterやInstagramで[#渋ハロ][#カワハロ][#池ハロ]などのハッシュタグをつけて、仮装で盛り上がっている写真をタイムラインに流すのは定番。とくにハロウィン当日にはパリピ(=パーティーピープル)やレイヤー(=コスプレイヤー)たちが、楽しそうに街を闊歩している様子が、タイムラインを賑わします。
そんなパリピやレイヤーたちとは、一線を画する、新しいタイプのハロウィン仮装が、近年、広まりつつあることを、ご存知でしょうか? それこそが「地味ハロウィン」です。それは、ハロウィンのサードウェーブの到来を予期するかのような、新しいハロウィンの楽しみ方なのです。
この記事では、ハッシュタグ[地味ハロウィン]の拡散の流れを説明するとともに、「何ハロだか知らねえけど仮装うぜぇ」とハロウィンに距離を置き過ぎているあなたも、毎年ハロウィンが楽しみになるような情報を、提供していこうと思います。
地味ハロウィンのふたつの意味とは?
ハッシュタグ[#地味ハロウィン]には、次のふたつの使われ方があります。
- 1 地味な仮装限定のハロウィンパーティ(デイリーポータルZ主催)の様子を伝えるもの
- 2 街に繰り出したりパーティにいったりせず、ひとり地味にハロウィンを過ごしている様子を伝えるもの
以下にそれぞれについて、詳細を見て行きましょう。
ハロウィンにおける新しい仮装の方向性
そもそも「地味ハロウィン」はデイリーポータルZ(略称DPZ)というWEBメディが主催して2014年からはじまった、ハロウィン・パーティー・イベントの事です。2015年は、お台場の東京カルチャーカルチャーで160名規模でおこなわれました。
業界関係者を中心とした小さなパーティーだったようですが、その様子がハッシュタグ[#地味ハロウィン]とともにSNSで拡散されると、共感する多くの人たちに支持されました。
地味ハロウィン仮装パーティーの主旨としては、
●「ふつう、ハロウィンの仮装ではやらないような、地味な仮装」がテーマになっています。
一般に、川崎や渋谷のハロウィンあたりだと、仮装といえば、
- ゾンビ
- ピエロ
- ナース
- ポリス
- パイレーツ
- 怪我メイク
・・・などが「常識的な仮装」とされていますが、地味ハロゥインでは、そういうんじゃない仮装をします。
ぱっと見普通だけど、説明を聞くと「わかるー」的な、あるある度の高い仮装が良しとされている感じですね。
たとえば
- スタバの店員さん
- ティッシュ配りのお姉さん
- 天然酵母のパン屋さん
- ラオックスで爆買する外国人
- 運動会のお母さん
- 普段着のホスト
・・・などなど、どこにでもありそうな日常のキャラを切り取って、それがツボにはまるような、そんな仮装です。
「いかにも」なものから、説明されると「それそれ!」みたいにイメージとぴったりイメージと一致するような、そんなパロディ的要素を、楽しんでしまうのが地味ハロゥインです。
よくよく考えると、かなり、クリエイティビティが必要で、ほんとうに「地味な仮装」の一言ですまされるのかどうかはよくわかりません。
そもそも、クリエイティブ心のある人種は、一般的なことは嫌いで、ハロウィンだからといって、パリピやレイヤーのような他人とカブるような仮装は絶対にしたいと思いません。
だけど、ハロウィンで何かを表現したい! せっかくだから楽しみたい!と思っている人たちは、潜在的に、かなり多いです。
そういうふうに、メインストリームのハロウィンのノリについていけない! でもハロウィン楽しそう! と思っている人たちの受け皿として、この「地味ハロウィン仮装」は、今後、第三の潮流となっていくのではないでしょうか?
ま、とにかく見てて面白いので、タグをおっかけてみてください。
2015年の10月31日ハロウィン当日のDPZの地味ハロウィンイベントは、「入場無料・誰でも参加オーケ・入退場随時・フードドリンク持ち込み不可」というとてもフレンドリーなスタイルで開催されましたが、実際はWEBメディア関係の業界の人やライターさんが多いパーティだったと思われます。
一見(いちげん)さんがフリーで参加するには、ちょっと勇気がいるイベントなのでしょうが、2016年は10月30日(日)16:00~20:00、@東京カルチャーカルチャー、入場無料で開催されます。「これは!」というツボにはまる仮装を思いついた人は、ぜひ飛び込んで行ってみるのもよいかもしれませんね。
地味ハロゥインは、、秘かにタグをおっかけるだけで、ふだんは「けっ、ハロウィンとかバカじゃね」とか思っている人でもハロウィンが楽しみになるネタですので、ぜひ続けていってほしいイベントですね。
リアルに地味ハロウィンな人々のつぶやき
さて、もともとはDPZ主催の仮装パーティのタグだった「地味ハロウィン」ですが、2016年のハロウィン当日には、時間とともにタイムライン上で、「#地味ハロウィン」のタグが一人歩きしはじめました。タグはいろいろな人に受け継がれて、リアルに地味にハロウィンを過ごしている人々のつぶやきが、ハッシュタグ#地味ハロウィンとともに拡散していったのです。
- 残業するサラリーマンの仮装中なう
- とりあえずカボチャプリン買いました
- ネコに仮装
- 来年は絶対シブハロいきたーい
・・・などなど、ハロウィンをひとり寂しく、何事もなく過ごす人々の、ささやかなつぶやきが続きました。
ある意味、非リア充なひとたちのボヤキ投稿となったのですが、声をあげない、他の多くの非リア充のひとたちに、秘かに共感され支持されたことは間違いないでしょう。
ハロウィンを自宅で、とくに何事もなく過ごす人々にとっては「やっぱパーティーとか行くの一部の人種だよな」と、あらためて安心できたことでしょう。
そもそも、そうでなくてもクリスマスや年末にかけては、リア充が羨ましくなるシーズンだったのに、最近は、ハロウィンまでもが、ぼっち感と向き合わなくてはならないの? って腹立たしく思っている人も少なくないはず。
でも、もし寂しさを感じたら、ほとんど多くのひとにとって、ハロウィンは関係ないって事実を思い出しましょう。
そして、今年のハロウィンは、ぜひ、ハッシュタグ[#地味ハロウィン]を使って「何事もなかったぶり」をアピールして、パーリィーピーポーたちに思いきり差をつけてやろうではありませんか!
・・・というわけで、なんでハロウィンなんてやっているのさ!」と思う人(かくいう筆者もそのひとりですが)の、10月31日の過ごし方は、ハロウィン限定スイーツをつつきながら、ハッシュタグ[#地味ハロウィン]をおっかける…で決まりですね!
以上、ハッシュタグ[#地味ハロウィン]を通してみる、ハロウィンの最新事情について、お伝えしました。
まとめますと、
●ネタを考えついた人は、ぜひともDPZのイベントに突撃してみてください!
●非リア充の人は、ハロウィンなんか気にせず何事もない日常を堂々と過ごしましょう!
という2点になります。
また、渋谷のハロウィンとか、どういう状況になってるのよ?って思う方は⇒「渋ハロは大人のイベントになりえるか?」の記事も是非参考にしてみてください。
それでは、各自、以上2点に気をつけて、楽しハロウィンをお過ごしください!