台風の最新状況をゲットするには?台風の現在位置や進路の詳細を知る方法
2019/07/28
台風が接近してくると、詳細な最新情報が必要になります。
最接近は何時頃なのか? 台風の進路はどこを通るのか? 風速はどれくらいか? 雨量は? 高潮の恐れは有るか? 避難勧告や避難指示などは出ているか?……などなど、常に最新の状況を知らないとなりません。
スマホアプリの通知やTVのテロップでも流されてきますが、より詳細な台風の最新状況などは気象庁のホームページをはじめ、WEB上で見ることができます。
この記事では、案外知られていない、最新の台風状況を得るためのポイントを解説していきます。最新情報を急いで知りたい方も、この記事にぜひ目を通して、正確な最新情報を手に入れる手順を確認することをおすすめします。急がば回れです。
台風予報や最新の状況は、やっぱり気象庁にかなうものなし!
最新情報は、必ず⇒気象庁のホームページ(リンクは別ウィンドで表示されます)からゲットしましょう。国内の他の天気予報は、すべて気象庁の情報がベースになっていますので、原則的には、気象庁以外見る必要は、あまり、ありません。
どこよりも早く情報をゲットするには、迷わず、⇒気象庁のホームページ(リンクは別ウィンドで表示されます)にアクセスするのがいちばん。他の気象情報やアプリでは、気象庁発表よりも古い情報が出ている場合も少なくありませんので注意が必要です。
台風が近づくと、気象庁は1時間おき、場合によってはもっと頻繁に、台風についての気象情報を発表していきます。気象庁のホームページにかなうものなしですね。
気象庁HPはとても情報が豊富で、なかには、あまり知られていない台風情報もあります。それを以下に詳しく説明していくので、最後まで目を通してください。
なお、気象庁HPはスマホでアクセスしてもPC版が表示され、メニューが下の方にズレて表示されることがありますが、問題ありません。というか、あえてPC版がスマホでも表示されるようにしているようです。逆に、もしスマホ版が出てきた場合はメニューの項目が少ないこともあるため、メニューが見つけられない時は、ブラウザ(クロームやサファリなど)の設定から[PC版を表示]を選び、あえてPC版を表示させた方が、詳細情報が取りやすくなります。
気象庁の台風進路図の種類
気象庁の発表する台風進路図には、いくつかパターンがあります。
下の図は、おなじみの台風進路図ですね。
デフォルトの台風予想図では、上のような「予報円」で表示されています。予報円は、台風の中心が来る可能性がある円(白)、台風の暴風域に入る可能性がある円(赤)を、示しています。
しかし、予報円は、円の範囲が広すぎて、正直、予報としてはあまり参考になりません。
そこで、[経路図選択]のポップアップメニューから【72時間拡大】を選びます。
すると、以下のように、円だけではなく線で、台風の予報コースが表示されます。
少しややこしいのは、台風が複数ある場合は、ひとつの台風を選抜した後でないと、【拡大】メニューが出てこない点です。まず [台風選択]のポップアップメニューから台風番号を選び、次に、[経路図選択]のポップアップメニューから拡大表示を選択する手順になります。
この拡大表示で出てくる、線で描かれたコースが、ほぼほぼ、本命の予報と考えていいでしょう。
気象庁としても、はずれた場合の責任うんぬんがあるので、「ドンぴしゃこの進路です!」というはっきりとした表現がやりにくいのだと思います。しかし、気象庁の予報精度は毎年向上していて、とても信頼できるものです。
もちろん「予報」ですし、台風の動きはとても複雑で、想像を超える動きをする場合もあります。あくまでその前提で、気象庁が示すドンぴしゃコースは、かなり信頼していいのではないかと思います。
ですので、進路予報は、予報円ではなく、拡大表示にして、本命のコースを見るようにしましょう。
【追記】
最新の仕様では[台風選択]で個別台風を表示すると[予報円の中心を結ぶ直線を表示するしない]の選択ボタンが出るようになっています。ただしデフォルト画面は72時間予想なので、ぜひ[経路選択]のメニューから[5日間拡大]を選んで詳細を確認しましょう。
なお、進路予報の更新は、通常は3時、9時、15時、21時の1日4回ですが、接近してくると、0時、3時、6時、9時、12時、15時、18時、21時ごとの発表になります。
さらに、上陸するようなケースでは、1時間おきに更新されます。
さて、精度では信頼できる気象庁の予報ですが、セカンドオピニオンが欲しい場合は、米軍の天気予報を参考にしましょう。米軍予報は気象庁とは別の独自の予報を出しています。もし、気象庁と米軍が同じコースを示していれば、進路は、ほぼ間違いないと考えられます。(関連記事⇒米軍の台風情報の読み解き方の詳細)
また、台風の風速について、どれくらいの風なのか?については、次の関連記事もご覧ください
気象レーダー/台風の現在位置を知るためのベストな方法
【気象レーダ】を見れば、台風の動きや雨の降り方などが、一目瞭然です。
気象レーダは、気象庁HPの右のメニュー【レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻)】から、見れます。(スマホの場合は、画面の下の方にズレてメニューが表示されていることがあります。)
レーダーは台風接近時には必見です。自分がいる所が、台風のどの辺りの位置に入っているのかが手に取るようにわかりますまた。今から雨が強まるのか?弱まるのか? 雨量が何時ごろ強くなるか?なども、見てとることができます。
ただし、レーダーの範囲はそれほど広くありませんので、台風がまだ遠くの海上にある場合はレーダーに映りません。台風が進んできて、台風がレーダーの範囲に入ってくれば、レーダーから目を離さないようチェックしましょう。
また、【高解像度降水ナウキャスト】では、レーダー画像のようなかたちで、数時間後の雲と降水の予報がアニメーションで出てきます。
台風が最接近している時に、どういう動きをするか? チェックが可能ですので、降水ナウキャストも、ぜひ活用しましょう。
なお、レーダーのトラブルやメンテで、雨雲情報が表示されない時もあります。
レーダーの雨雲の読み方のポイント
レーダーの雨雲の色と雨量の目安としては
白…霧雨
水色…小雨
青…ふつうの雨(台風時はけっこう強く感じる)
黄…強い雨
赤…土砂降りのかなりやばい雨
という感じです。
台風の場合は、積乱雲の活動が特に活発な部分、つまり、レーダーの黄色や赤の部分が、台風の動きにあわせて移動していきます。黄色や赤のエリアに入ると、雨足だけでなく、風も一段と強くなりますので、万が一野外にいる時は、黄色や赤の雨雲に入る前に、必ず屋内に避難するようにしましょう。
ちなみに、台風の場合は、黄色や赤の部分は移動して行くのが原則ですが、赤や黄色の積乱雲の活発な場所が、移動せずに、ずっと一箇所に留まって、土砂降りの雨が降り続ける場合があります。同じ場所に次々と積乱雲が出来続ける⇒バックビルディング型線状降水帯の場合などです。台風以外の大雨でもレーダーは活用できますので、見方をチェックしておきましょう。
最接近の時間を知る方法
台風情報のメニューから、【台風の暴風域に入る確率(地域ごと時間変化)】を選択します。
すると、下のようなグラフが出てきます。
これは、25m/s以上の暴風域に入るかどうか?の確率予報です。
暴風域に入る場合は、風に特に注意が必要で、外出も出来なくなりますので、暴風域に入る時間のチェックはとても重要です。
あくまで確率ですので、参考にする程度ですが、グラフの山が高くなっている部分が、最接近する時刻です。
この最接近時刻の予報に関しては、かなり精度が高いので、グラフを見て、台風の時刻の最接近時間を把握するようにしましょう。このグラフでは暴風域に入る確率そのものよりも、最接近の時間を知る意味で、多いに役立ちます。
逆に、台風が接近してきた時に、暴風域に入るか入らないか?の判断は、この確率のグラフに頼るのではなく、レーダーや最新の拡大経路図で確認しましょう。この確率のグラフはあくまで「最接近時間を知るもの」ととらえたほうがよいでしょう。
さらに詳しい情報をゲットするには?
気象庁ホームページの右メニューに【気象情報】という項目があります。
これをクリックすると、台風についての全般的な情報が閲覧できますが、これよりもさらに詳しい情報があります。
【気象情報】のページのなかで【府県】のメニューをさらに選択すると、地元の気象台による、より詳細な台風状況が入手できます。注意したいのはメニューの選択で、【全国】⇒【地方】⇒【府県】の順でより細かい情報になっていきます。たとえば[近畿地方]で出る気象情報よりも[和歌山県]出でる気象情報のほうが、より詳細の情報になっています。ですので、必ず、【府県】のメニューを選択し、地元気象台の発表のより詳しい気象情報をチェックするようにしてください。
台風の最接近時刻・風の強さと風向・大雨・高潮についての詳細が書かれた記事の場合もありますが、下のようなpdfの資料として、最新状況が提供される場合もあります。
また、「いつごろ暴風警報を出す予定か?」が、書いてあることもあります。暴風警報発表予定は、台風前の行動計画を決めるのに、とても便利ですので、あわせてチェックしましょう。
これ以上に詳しい情報は無い!ってくらい、詳細な情報で、台風のほぼすべてがわかります。台風が上陸するような場合は、1時間に何度も情報が発表されますので、必ずこの府県や地方の気象情報のページを見るようにしましょう。
災害の状況/避難の必要の有無しなどの情報を得るには?
台風が近づいてきて、高潮や洪水などのリスクが高まった場合、「避難」ということも想定しなければなりません。
そうした、避難関係の情報は、気象庁よりも、NHKの災害情報が頼りになります。
「NHKオンライン」のなかに⇒【NHK各地域災害情報】(リンクは別ウィンドで表示されます)というページがありますので、ここで、必ず各地の避難情報をゲットするようにしてください。
また、最大瞬間風速の記録や交通情報についても、「NHKオンライン」で最新の情報がゲットできます。台風が接近すると、府県ごとに、テレビで流されているテロップの情報がWebで見れます。交通情報などは気象庁ホームページにはありませんので、⇒【NHK各地域災害情報】(リンクは別ウィンドで表示されます)は、台風時にはマストの情報源となることを覚えておいてください。
また、避難をする基準や判断については、こちらの記事⇒台風の避難タイミングについて)も参照してください。
以上、台風の最新状況を知るための、情報ソースについて紹介しました。
台風時の災害防止には、何より、正しい情報を早く入手することです。是非、上記で紹介したソースをブックマークなどするして、最新の台風情報をつかむようにしてください。