大雪山の紅葉をロープウェイで観る見ごろ時期。旭岳と黒岳など。

      2016/09/01

大雪山の紅葉

 大雪山国立公園は、北海道最高峰の旭岳をはじめとする2000m級の山が連なります。2,000mでも、緯度が高いため、本州の3,000m級と同じ高山環境があります。つまり、本州では2,500mの標高まで登らないと観られない高山植物が1,500mの標高でも観られるわけです。

 大雪山系の山頂付近では、全国の紅葉前線の先頭を切って、8月下旬、ウラシマツツジ、ウラジロナナカマド、チングルマ、ダテカンバなどの高山植物が色づきはじめます。ロープウェイで1,500m付近まで気軽に行けるので、タイミングさえあえば、日本一早い紅葉を観ることができます。

 旭岳、黒岳、銀泉台、高原沼、層雲峡へと、山の山頂から麓へむかって、9月初旬から10月初旬にかけ紅葉が下りていきます。この記事では、大雪山の有名な紅葉ポイントの時期と見どころとコースなどについてガイドしていきます。

 

大雪山紅葉の見頃は?

 大雪山の紅葉は大変人気がありますが、北国の高山の紅葉の最盛期の見ごろは1週間から10日前後とほんの「一瞬」。地元民でもない限り、なかなかタイミングを合わせるのは至難の技ですが、それでも9月の週末は一目紅葉を観ようと多くの人で混み合います。

 狙った高山ポイントの紅葉が終ってしまっていても、それより標高が低いところでは紅葉が観られるので、大雪山〜層雲峡まで幅をもってみれば、9月中旬〜10月頭であれば、どこかで観られると考えて良いでしょう。

 2016年は8月〜9月にかけ大雪山地方でも平年より高い気温が続きそうなので、2016年は9月初旬よりは9月中旬からの方が紅葉の見頃にあたる?かもしれません。ただし、こればっかりは自然相手ですので確実なことは紅葉がはじまってみないとなんとも言えませんので、最新情報を層雲峡ビジターセンターや旭岳ロープウェイなどに問い合わせてみてください。

大雪山での登山は簡単? 装備や難易度は?

 大雪山観光では、旭岳(2,291m)、黒岳(1,984m)、赤岳(2,078m)の各山の5合目〜7合目へ、ロープゥェイやシャトルバスなどで気軽にアプローチできます。

 そこから高山植物の紅葉が観られる山頂付近までは1時間〜2時間ほどで行けますので、夏から初秋にかけては、気軽にトレッキングが楽しめるコースです。

 なかには、ロープウェイ駅付近のトレッキング散策コースなど、ふつうのスニーカーなどの超軽装でも充分に楽しめる場所もあります。しかし、山頂をアタックしたり1時間以上のコースを歩く場合は、軽トレッキングの最低限の装備は必須です。

 ここで紹介している大雪山の紅葉を楽しむコースは、天候さえよければ初心者でも踏破できるのですが、問題は、天候が急変した時。霧が濃く出て気温が急激に下がることがたびたびあります。霧が濃く出ると道がわからなくなり、遭難の危険があります。

 ですので、山頂付近へのトレッキングでは、天候を観て、危ないと思ったら直ぐに引き返す判断がとても大切です。

 また、装備に関しても、しっかりとしたレインウェアの上下や、厚手のジャンパーやフリースなどの防寒具、はきなれたトレッキングシューズなど、非常食、できればコンパスやGPS(濃霧対策)など最低限の装備はして天候の急変への備えを怠らないようにしてください。

 

 それでは次から、大雪山の紅葉の名所を観に行く具体的なプランをいくつか紹介していきましょう。

旭岳ロープウェイと高山湖沼群の散策コース

旭岳ロープウェイは日本で唯一…

 旭岳ロープウェイは、標高1,100mの山麓駅から標高1.600mの姿見駅までの間、10分間の雄大な空中散歩を楽しめるロープウェイです。

 途中、1,400m付近では、森林帯から高山帯への境界があり、日本で唯一、高山帯を走るロープウェイとなっています。ロープウェイ車窓からの紅葉は9月上旬から少しずつ色づきはじめ、見頃は、例年は9月中旬〜下旬です。

旭岳ロープウェイ姿見駅周辺のトレッキング

 姿見駅周辺には、約1時間でまわれるトレッキングコースが整備されていて、標高1,600mの天空の散歩を気軽に楽しめます。ここでは、ウラジロナナカマドやチングルマなど高山植物が8月下旬から色づきはじめ9月初旬〜中旬に草紅葉の見頃を迎えます。

 足元の高山植物の赤や黄色に囲まれ、満月沼、夫婦池、姿見の池の高山の湖沼と4つの展望台を周遊するこのコースはとても充実していて、気軽に高山の紅葉を楽しめる、他には無いレアで価値のあるコースになっています。

 この姿見の池の周遊コースだけであれば、スニーカーなどハイキングのスタイルで大丈夫です。

上級者向けの裾合平トレッキング

 登山やトレッキングの経験者であれば、姿見駅から2時間の裾合平を目指すコースがおすすめです。日本最大級のチングルマの大群落が8月下旬〜9月上旬に紅葉します。裾合平からさらに1時間の当麻乗越からの絶景は、草紅葉、湖沼群のコバルトブルー、青い空と白い雲のコラボレーションが白この世のものとは思えない美しさです。

 裾合平へのコースはクマ出没の可能性もあり、天候が急変した場合にも対応できる登山経験者のみで、トレッキング未経験者は「姿見の池のトレッキングコース」のみにしてておきましょう。

旭岳ロープウェイへのアクセス

 旭川駅前から旭岳温泉へ行く1日3往復のバス「いで湯号」が唯一の公共交通機関となります。旭川に宿をとり、旭山動物園を楽しむプランと組み合わせて、1日かけてゆっくり旭岳ロープウェイを楽しむのも手です。もし、天候と紅葉のタイミングに恵まれたなら、姿見駅周辺で半日ボーッとするのもありだと思います。

 レンタカーで行くのなら、宿泊は、旭岳温泉、層雲峡、天神峡温泉などいろいろ選べます。黒岳ロープウェイと赤岳ロープウェイのハシゴなども可能になってきますね。

黒岳ロープウェイと散策コース・山頂へのトレッキング

ロープェイとリフトを乗り継いで空中散歩

 黒岳では、ロープウェイ、リフトとのりついで、さらには天候がよければ比較的気軽に黒岳山頂を目指せます。

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 黒岳ロープウェイは標高800mの層雲峡から1,300mで五合目へ。例年9月中旬(遅めの年は10月初旬)の最盛期には、ふもとから山頂までが、ずっと紅葉で覆われます。ロープウェイからは眼下にカラフルな木々が一面に広がる景色を目にすることができます。

 五合目付近には、高松台という展望台があり、まずは山頂まで色づいた黒岳を見上げることができます。ふだんは、森林限界で低木しかないため黒く見える「黒岳」ですが、紅葉シーズンにはウラジロナナカマド、チングルマ、ウコンウツギなどで赤く色づきます。

 五合目からは冬はスキー・スノボ用となるチェアリフトで標高1520mの7合目まで。紅葉の見頃には鮮やかに色づいた高山植物の上を開放的なリフトで空中散歩することができます。

初心者や子供でも問題ない7合目の軽トレッキングコース

 2016年の夏に新設されたばかりの、黒岳カムイの森のみち〜あまりょうの滝展望台、までの往復30〜40分ほどの気軽に歩ける散策コース。もちろんここでも紅葉を堪能することができます。登山装備がまったく無くても奥深い山の雰囲気を感じながら、秘境滝の絶景を観ることができます。

黒岳山頂〜石室

 山頂付近は8月下旬より草紅葉がはじまり9月初旬〜中旬が見頃になります。とくにウラシマツツジは、日本一早い紅葉として有名です。

 山頂へは1時間弱、石室への往復は、休憩を入れて数時間のコースとなります。

 黒岳山頂の初冠雪は紅葉と時期がかぶっていて9月初旬。タイミングが良ければ、高山植物の紅葉と雪を同時に楽しむことができます。

 黒岳山頂へは、天候がよければハイキング気分でも登れないこともないですが、トレッキングシューズ、雨具、水筒、防寒着などは必須です。午後からは天気が崩れやすいので、初心者は天候を確認したのち午前中で山頂まで回って来る方が安心です。

黒岳ロープウェイと言えば…

 黒岳ロープウェイと言えば、紅葉とともに、雲海が有名です。

 麓の層雲峡へ宿をとり、朝6時前に起床しましょう。黒岳に雲がかかっていれば、雲海を観るチャンス。朝一の6時代のロープェイで五合目まで行けば、タイミングが合えば、すばらしい雲海を観ることもできます。 

赤岳・銀泉台…名所『第一花園」からの眺め

最低限の軽装で楽しめる第一花園

 大雪山の紅葉の見どころのなかでも、最も有名なのが、赤岳の登山口にある銀泉台です。
銀泉台は赤岳中腹の1500m地点で、例年9月中旬の紅葉シーズン中はマイカー規制がはいり、シャトルバスや観光バスのみになります。

 バスツーア客も多く、人の渋滞ができるほど混雑するポイントですが、紅葉の美しさでは大雪山で一番とも言われ、見とれてしまい、人混みも気にならなくなるほどです。 

 開放的なスロープに広がる紅葉を見下ろせる「第一花園」までは、駐車場から30分ほど。ここまでは比較的軽装で行けますが、勾配は急なので、短距離でもトレッキングシューズや水筒・雨具などの簡単な装備があったほうが、安心して楽しめます。

赤岳登山は、高山帯の紅葉絶景の連続

 第一花園から先は、きちんとトレッキングや登山の心得と装備がある人だけのコースになります。

 第二花園、奥の平、コマクサ平、第三雪渓、へと赤岳へ山頂へと見どころが目白押しの高山帯の紅葉トレッキングが満喫できます。、ウラシマツツジ、クロマメノキウラジロナナカマド高山植物の色鮮やかなな絶景をたっぷりと味わうことができます。

赤岳銀泉台へのアプローチ

 銀泉台へは層雲峡をベースにしてアクセスするのが一般的です。

 層雲峡バスターミナルから大雪レイクサイトへ6時、7時、8時、9時発などの便があります。大雪レイクサイトは20分ほど。そこから銀泉台へは30分おきの運行となっています。

 

大雪高原沼…クマとシェアする絶景紅葉

クマ注意だけど、それでも観たい紅葉

 大雪山系・緑岳の中腹にある標高1,500mの湖沼地。

 個性的な大小合せて30以上の沼の湖面に紅葉が映える美しさは、格別です

 大雪高原沼では例年9月中旬〜9月いっぱい頃が紅葉の見頃です。

 ひとまわり3〜4時間のアップダウンのあるコースなので、ハイキング気分では少し厳しいので、軽登山の装備は必須です。

 また、クマが多いところですので、必ず「ヒグマ情報センター」でレクチャーを受けてから入山します。必ずクマよけの鈴を身に付け、指定場所以外での飲食は禁止となっています。

 また、クマの出没しだいでは、コースが途中で折り返しになることもあります。これは、クマと人間が共存できるように、という目的です。

 クマの住処でもある大雪山の懐深くの湖沼地帯の紅葉…他にはないこの絶景を楽しみましょう。

大雪高原沼へのアプローチ

 大雪高原沼へは、銀泉台と同じように、層雲峡からら大雪レイクサイトへ行き、そこから大雪高原沼へのシャトルバスへ乗ります。

 また大雪高原沼の入り口にある「大雪高原山荘」は温泉一軒宿。秘湯といわれるには人気がありすぎて、紅葉時期は混雑しますが、それでも宿泊したり、沼めぐりの帰りに入浴だけ利用する価値はあります。

 

 以上、日本一早い大雪山の紅葉を楽しむコースについてガイドしました。

 紅葉のタイミングが合い、天候に恵まれることを願いながら、おもいきって大雪山の紅葉狩りにチャレンジしてみるのもいいと思います。冒険することで出会える景色もありますからね。

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