ロープウェイ、ゴンドラ、リフト…関東近県で登山や避暑や紅葉を楽しむ索道65路線。

      2019/07/28

ロープウェイ

 ロープウェイゴンドラ、リフトは、山の自然を楽しむための乗り物です。春の新緑、夏の高原避暑、秋の紅葉、冬の雪景色と、季節ごとの山の表情を、「空中散歩」しながら身近に感じられます。

 とくに、2000m前後の高山に登るロープウェイやゴンドラでは、万年雪を抱く高山を間近で見たり、尾根歩きを体験したり、高層湿原や高山植物を楽しんだり、と「下界」とは違った体験ができます。

 また、標高500m前後の低山に登るロープウェイでは、レトロな雰囲気を楽しんだり、山頂のカフェでまったりしたりと、ロープウェイは、いろいろな楽しみ方ができるのです。

 そこで、この記事では関東近県のロープウェイ、ゴンドラ、リフトをできるだけたくさん紹介していこうと思います。それぞれの違いや特徴や、関東近県のロープウェイ・ゴンドラ・リフトの距離や標高のランキングも紹介していきます。トレッキングや高原を訪ねる旅の、参考にしてみてください。

【関連記事】
山や森を肌で感じられるアウトドア的な乗り物については次の記事も参照してみてください。
⇒『全国のトロッコ列車&レールバイクの一覧』

とくに甲信越にはたくさんある高原。どこがどこだがわかりにくいので整理してみました。
⇒「関東甲信越の高原74選」

ロープウェイ・ゴンドラ・リフトの魅力と、それぞれの違いや特徴

ロープウェイを使って手軽に高山トレッキング! …が大人気

 「ロープウェイ観光」には、手抜きで登山をするようなイメージもあるかもしれません。しかし最近は、ロープウェイを利用して手軽に登山を楽しんだり、浮いた時間で山頂駅のオープン・カフェテラスをお洒落に満喫するのがトレンドです。トレッキングやアウトドアの大切なパートナーとして、ロープウェイやゴンドラが人気なのです。

 ロープウェイ、ゴンドラ、リフトは、もともとは鉱山での搬出や河を渡るための運搬装置でした。が、山へ登る交通手段としては、建設費が最も安いメリットがあることから、観光用に、世界中で建設されるようになりました。

 山岳道路にくらべると、建設のために自然を壊す部分が少なく、動力も電気のため排気ガスの植物へのストレスも無く、森林の環境にも比較的やさしい乗り物です。

 ですので、アウトドア派が積極的にロープウェイを利用するのが、最近の風潮です。なにしろ、1000m~2000級の高山へ登るロープウェイやゴンドラを使えば、手軽に高山トレッキングを楽しめてしまうのは、一度この便利さを知ると、やみつきになります。

 以前は、ロープウェイやゴンドラのおかげで登山する意欲が無くなってしまう、とか、ロープウェイ登山は手抜き…という「根性論」的な意見もありましたが、むしろ最近は、アウトドア派や山ガールのあいだでも、ロープウェイを積極的に活かした登山が盛んです。ロープウェイやゴンドラを使うことで、登山の初心者でも行ける場所の選択肢が格段に広がるからです。また、ロープウェイを使わなければ泊まり込みの縦走だったものが、日帰りでできてしまうなど、ロープウェイの積極利用で、山がとても身近なものになってきているのです。

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▲栂池(つがいけ)ロープウェイはゴンドラを乗り継いで990mの標高差を登り、大自然のふところ「自然園」へ。
ロープウェイやリフトを活かした登山のメリット

時間を短縮できるため、日帰りで高い山を狙える。

・ロープウェイで尾根まで登れるので、縦走が気軽に楽しめるようになった。

高層湿原や高山植物のお花畑が身近に。

・ロープウェイで浮いた時間で山頂でゆっくりしたり、山頂カフェなど避暑地・高原リゾート的な楽しみも。

ロープウェイというレトロな存在が良い

 さて、1000m級の高山ロープウェイが登山やトレッキングに積極的に活かされている一方、昔ながらの500mクラスの低山に登るロープウェイの小旅行も、また風情があるものです。

 たとえば温泉街や昔からの観光地には昭和の時代から運営されているロープウェイがあります。こうした低山のロープウェイは廃業してしまったものも多いですが、逆に、古い車両を今でも整備して大事に使っているなど、鉄道で言えば「ローカル線」的な魅力があるロープウェイも多いです。

 このタイプのロープウェイは、たいてい山頂駅には展望台と「恋人の鐘」的な昭和の香りが高いモニュメントがあったりします。ロープウェイに古き良き昭和の時代のレトロ感を求める小さな旅も、なかなか楽しいものです。

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▲レトロ感といえば埼玉県・長瀞の宝登山ロープェイ。昭和感たっぷり。「ばんび号」と「もんきー号」がある。

 ハイキングコースも、思いついたらふと歩いてみたり、息抜き散歩的に活用したり、ファミリーで楽しんだりと、低山ロープウェイは非日常感のある時間を過ごすのに、もってこいなのです。

 一方で、これら昭和型の観光ロープウェイのリニューアルも盛んです。山頂にソファーを置いたオープンテラスを設け、「日帰りグランピング」的にまったりできる贅沢な空間に生まれ変わっているところも増えてきています。

ゴンドラとロープウェイの違いは?

 さて、最近のロープウェイ登山の盛り上がりを後押ししているゴンドラの存在がでかいです。

 ゴンドラはスキーやスノボの盛り上がりに応じて1980年代~90年代に長野や新潟・福島あたりに新設されたものが多いです。もともと、冬季のみ運転することが多かったのですが、トレッキングブームの影響もあって、グリーンシーズンの運転が盛んになりました。ほんらいはスキー場のゴンドラやリフトが、新緑や高山植物や紅葉を見るための足として、また、登山を楽しむために利用されています。

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▲日本最長距離を25分かけて走る苗場の「ドラゴンドラ」。フジロック会場からも見えるのであわせて乗る人も多い。

 ところでゴンドラとロープウェイはどのように違うのでしょうか?

ゴンドラとロープウェイの違い

・ロープウェイは一度に数十人~百人規模で乗れる。ふたつの大きな搬器が交互に動いていいる。

・ゴンドラは、数人乗りの小さなゴンドラが、ロープに連なるようにぶさがっている。ゴンドラが、ロープを掴んでぶら下がる仕組み。

・一般にロープウェイの方がゴンドラよりもスピードが早い。長時間の空中散歩を楽しむならゴンドラ

・ゴンドラは乗車の待ち時間が少ない。

・ゴンドラは少人数乗りなので、空いている時は貸し切り状態に。

 このように、ゴンドラとロープウェイは、特性が異なります。

 「ロープウェイ」と呼んでいるところでも、実際はゴンドラが運転されているところもあります。乗るロープウェイやゴンドラを選ぶ時に、チェックしておきたいポイントですね。

 また、せっかくならゴンドラのプライベートな空間を楽しみたいという要望も多いでしょう。一般的に通るコースの逆を狙うと空いているゴンドラに当たる確率は高まります。いずれにせよ、混雑時は相席になる場合もありますので、気になる人は、空いている時は貸切状態で乗れるか?事前に問い合わせをしておきましょう。

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サマーリフトの楽しみ

 さて、ロープウェイとゴンドラにくらべて、よりアウトドア感のある乗り物がリフトです。

 スキーのリフトが夏に運転される「サマーリフト」もありますが、もともと登山専用に造られた「登山リフト」もあります。

 リフトの魅力はなによりも風や香りなど自然を肌で感じられるところ。その特性を活かして、スキー場のゲレンデにユリやラベンダーなどを植え、「お花畑リフト」として運転しているところもあります。

 また、リフトはゲレンデに設置されていますが、ゲレンデは、ほんらい森だったところを木を切り倒しているところです。つまり、リフトは、木が無いために、見晴らしがとても良いのですね。ふつうに森が残っている登山道では、なかなか味わえない雄大で開放的な絶景は、リフトならではなのです。

 また、リフトは登山でも活用されています。ロープウェイを下りたあと、さらに高いところに上るためにサマーリフトが運転されています。

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▲八方アルペンラインはゴンドラ1本+リフト2本で構成される、通算標高差1059mの大登山索道。まさに天空の道。

 リフトは動くスピードが遅いので、ロープウェイほどは時間稼ぎになりません。ですので、リフトのぶんぐらいは歩いて登ってしまおう!と思うかもしれませんが、あんがい標高差を稼いでくれるのがリフトです。体力的にはだいぶパワー温存できるので、登山リフトも活用次第で、その後のトレッキングに余裕が生まれます。

 そして何よりも、高原の風を受け絶景を眺めながら乗るリフトは、ほかのものにはなかなか替えがたい魅力があります。ぜひ夏山リフトの魅力に触れてみてください。

ロープウェイ・ゴンドラ・リフトの魅力まとめ

・1000m級を一気に登る高山ロープウェイ…残雪や高層湿原や高山植物など高山の景色を手軽に味わえる

・ロープウェイやゴンドラ・リフトを活用して、登山プランがより充実する。

・低山ロープウェイは、レトロ感を楽しむ小旅行に最適。

・ゴンドラは空いている時なら貸し切りも可能。

・リフトならではの絶景やお花畑を楽しむ。

関東近郊のロープウェイ、ゴンドラ、リフトのランキング

さて、ここからは、関東近県のロープウェイ、ゴンドラ、リフトを紹介していきたいと思います。

 まずは、距離や標高などランキング別に紹介していきます。

 あくまでランキングは、ここで取り上げた各路線のなかでのランキングですので、全国レベルではありません。なので、あくまでも参考値として、それぞれのロープウェイ・ゴンドラ・リフトの特徴を把握してイメージをもつために敢えてランク付けしています。訪れるロープウェイ、ゴンドラ、リフトを選ぶ時の参照にしてください。

関東近県のロープウェイ・ゴンドラ・リフトで、距離が長いのは?

関東近県の主要なロープウェイ・ゴンドラ・リフトのなかで、総延長を比較してみました。ロープウェイの総延長については、乗り継ぎなしの距離や、通年営業のロープウェイなど、いろいろな条件で、順位が変わってきます。ここでは、ロープウェイ・ゴンドラ・リフトにかかわらず、徒歩数分以内で乗り継いで行けるルートでの総延長を比較してみました。

一番は日本一の走行距離を誇る苗場の「ドラゴンドラ」。乗り継ぎなしでは嬬恋の「パルキャビン」が二位になっています。

距離が長いロープウェイやゴンドラやリフトは?
(乗り継ぎありでのランキング)
路線名 場所 タイプと乗り継ぎ本数 総延長
ドラゴンドラ 苗場・新潟県湯沢町 G 1本 5481m
つがいけパノラマウェイ 白馬・長野県小谷村 G+R 2本 4120m
箱根ロープウェイ 箱根・神奈川県箱根町 G 2本 4028m
蔵王ロープウィ 蔵王山・山形県山形市 R 2本 3606m
天元台高原ロープウェイ&リフト 裏磐梯・山形県米沢市 R+G 4本 3478m
八方アルペンライン 白馬八方尾根・長野県白馬村 G+L 3本 3444m
新穂高ロープウェイ 穂高・岐阜県高山市 R 2本 3271m
パルキャビン 嬬恋バラキ高原・群馬県嬬恋村 G 1本 3193 m
妙高高原スカイケーブル 妙高高原・新潟県妙高市 G 1本 2608m
ヘブンスそのはら 富士見台高原・長野県阿智村 G 1本 2540m
日光白根山ロープウェイ 丸山高原・群馬県片品村 G 1本 2492m
タイプ: R=ロープウェイ G=ゴンドラ  L=リフト

できるだけ長く乗っていられる関東近県のロープウェイ・ゴンドラ・リフトは?

ロープウェイで気になるのは総延長よりも、むしろ「乗っている時間」かもしれません。登山のルート短縮のためであればロープウェイのスピードは早い方が良いかもしれませんが、のんびり空中散歩を楽しむなら、ゆっくりでも良いから、できるだけ長時間乗っていたいですよね?

 そんな視点から、乗り継ぎも含めてですが20分以上乗っていられるランキングを調べてみました。ロープウェイよりゴンドラやリフトが遅いので、距離のランキングとは、また違った結果になっています。

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▲福島磐梯山系の天元台高原は、ロープウェイとリフト二本を乗り継ぎ35分間の空中散歩をたっぷり楽しめる。
乗車時間が長いゴンドラやリフトは?(乗り継ぎありでのランキング)
路線名 場所 タイプと乗り継ぎ本数 所要時間
天元台高原ロープウェイ&リフト 裏磐梯
(山形県米沢市)
R+G 4本 35分
ドラゴンドラ 苗場
(新潟県湯沢町)
G 1本 25分
つがいけパノラマウェイ 白馬
(長野県小谷村)
G+R 2本 25分
箱根ロープウェイ 箱根
(神奈川県箱根町)
G 2本 24分
八方アルペンライン 白馬八方尾根
(長野県白馬村)
G+L 3本 20分
タイプ: R=ロープウェイ G=ゴンドラ  L=リフト

関東近県のロープウェイ・ゴンドラ・リフトで、標高差が高いのは?

ロープウェイは、一気に数百メートルも高度を上げる、飛行機以外では他には無い乗り物です。

 ですので、「標高差」が気になるところ。標高差が大きいほど、いきなり別世界に連れていってもらえるギャップがあって、感動もでかいですね。気楽に、雲海や高山植物など、ほんらいは何時間もかけて登らないと見れない景色に出会えるのも、ロープウェイならでは。

 標高差日本一としては1000mを超える「新穂高ロープゥエイ」が有名ですが、ゴンドラとリフトの乗り継ぎで見ると、八方尾根アルペンラインも標高差1000m超えです。

標高差が大きいロープウェイ・ゴンドラ・リフトは?(乗り継ぎありでのランキング)
路線名 場所 タイプと乗り継ぎ本数 標高差
八方アルペンライン 白馬八方尾根
長野県白馬村
G+L 3本 1059m
新穂高ロープウェイ 北アルプス・穂高
岐阜県高山市
R 2本 1033m
つがいけパノラマウェイ 白馬
長野県小谷村
G+R 2本 990m
駒ケ岳ロープウェイ― 中央アルプス
長野県駒ケ根市
R 1本 950m
天元台高原ロープウェイ&リフト 裏磐梯・吾妻連峰
山形県米沢市
R+G 4本 900m
蔵王ロープウィイ 蔵王山
山形県山形市
R 2本 805m
竜王ロープウェイ 志賀高原
長野県山ノ内町
R 1本 790m
長坂ゴンドラ(11月~5月のみ) 野沢温泉
長野県野沢温泉村
G 1本 778m
八海山ロープウェイ 八海山
新潟県南魚沼市
R 1本 771m
身延山ロープウェイ 山梨県南身延町 R 1本 763m
タイプ: R=ロープウェイ G=ゴンドラ  L=リフト

高いところにある山頂駅ランキングは(関東近県)?

日本一高いと山頂駅は、中央アルプスの駒ケ岳ロープウェイ、ついで、立山のロープウェイと有名どころが続きます。

 三番目は以外なことに志賀高原の横手山リフト。ベスト10にはリフトが案外たくさん入っていますね。

山頂駅が高いロープウェイ・ゴンドラ・リフトは?
路線名 場所 山頂駅の標高
駒ケ岳ロープウェイ― 中央アルプス
長野県駒ケ根市・宮田村
2612m
立山ロープウェイ 北アルプス・立山
富山県立山町
2316m
横手山スカイペアリフト+渋峠ロマンリフト 志賀高原
長野県山ノ内町
2305m
北八ヶ岳ロープウェイ 蓼科・八ヶ岳
長野県茅野市
2237m
新穂高ロープウェイ 北アルプス・穂高
岐阜県高山市
2156m
御岳ロープウェイ 木曽御嶽山
長野県木曽町
2150m
パルキャビン 嬬恋バラキ高原
群馬県嬬恋村
2050m
東館山ゴンドラ 志賀高原
長野県山ノ内町
2030m
日光白根山ロープウェイ 丸山高原
群馬県片品村
2000m
奥志賀ゴンドラリフ 志賀高原(奥志賀)
長野県山ノ内町
1995m
車山高原夏山展望リフト 霧ヶ峰高原
長野県茅野市
1916m
清里テラス・パノラマリフト 清里高原
山梨県大泉町
1900m

山頂カフェが良い感じなのは?

ロープウェイやゴンドラ観光の楽しみに、とりあえず「高いところでなんか食べる」というものがあり、各ロープウェイが工夫を凝らしたご当地名物を山麓や山頂で提供していて、ロープウェイグルメが楽しめます。

 最近はお洒落なオープンテラスのカフェを高度1000m前後で体験してしまうのが流行の兆し。テラスにソファーやベッドでくつろげる空間を用意した「天空のカフェ」が増えてきています。

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▲ちょっと高くて怖いリフトでたどり着いた山頂には「天空のソファー」が待っている。まじでヤバい「清里テラス」
山頂カフェが話題なのは?
路線名 場所 山頂カフェ・レストランの標高 ポイント
駒ケ岳ロープウェイ― 中央アルプス
長野県駒ケ根市・宮田村
2612m 日本一高いホテルと駅のカフェ「2612cafe」。中央アルプスの雪解け水を使ったスペシャルコーヒーを。
横手山スカイレーター 志賀高原
長野県山ノ内町
2305m 横手山頂ヒュッテには日本一高いパン屋さんと併設のイートインカフェ
御岳ロープウェイ 木曽御嶽山
長野県木曽町
2150m 展望レストランではパティシェの手作りスイーツが人気
清里テラス・パノラマリフト 清里高原
山梨県大泉町
1900m オープンテラスのソファーがならんだライベート感あふれるお洒落なカフェ。
富士見パノラマゴンドラ 入笠(にゅうかさ)山
長野県富士見町
1780m 山頂テラスの売店でスイーツと軽食を
竜王ロープウェイ 志賀高原
長野県山ノ内町
1770m 雲海の見えるカフェとして有名な「ソラテラス」がある。
八方アルペンライン 白馬八方尾根
長野県白馬村
1395m スタバが飲める「うさぎ平テラス」など心地よいスペースがたくさん。
谷川岳ロープウェイ 谷川岳
群馬県みなかみ町
1319m 天神平には山小屋の食堂風のレストランが
湯沢高原ロープウェイ 湯沢高原
新潟県湯沢町
870m お洒落で開放的な雰囲気のなかウッドテラスとソファーとクレープ
伊豆の国パノラマパーク 葛城(かつらぎ)山
静岡県伊豆の国市
442m 富士見テラスのプレミアムラウンジは山頂でゴロゴロできる
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関東近県のロープウェイ・ゴンドラ・リフト一覧

ここからは、地域エリア順に、関東近県の主要なロープウェイ・ゴンドラ・リフトを春〜秋営業の状況やポイントなどとあわせてリストアップしていきます。

スキー場のゴンドラやリフトのグリーン営業は、ここであげたもの以外にも、もう少しあるようですが、ある程度長期間やっているものと話題性のあるところを、とくにピックアップしてあります。

高山のロープウェイや、スキー場のリフト・ゴンドラの夏営業の期間は、場所や年によってさまざまですので、おでかけ前には必ず問い合わせ確認をしてからでかけましょう。

福島・山形のロープウェイ〜蔵王・磐梯etc

蔵王ロープウィ…蔵王山

【山麓線】●標高…蔵王山麓駅;855m 〜 樹氷高原駅;1331m
●標高差…476m ●所要時間…7分 ●斜行距離…1734m
【山頂線】●標高…樹氷高原駅;1332m 〜 蔵王山頂駅;1661m
●標高差…329m ●所要時間…10分 ●斜行距離…1872m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…山形県山形市 ●アクセス…山形駅よりバス45分、山形蔵王ICより40分

 山麓線と山頂線の二本のロープウェイを乗り継いで、名峰・蔵王を攻めます。冬の樹氷をはじめ新緑や紅葉などオールシーズン楽しめる蔵王。山頂駅は蔵王自然植物園につながっていて、地蔵山(1,737m)山頂へも15分ほどで登れ、「お釜」が見える馬の背までさらに45分です。山頂レストランもあり、名物玉こんにゃくが人気。

あだたら山ロープウェイ…奥羽山脈

●標高…奥岳駅;959m 〜 薬師岳駅;1350m
●標高差…391m ●所要時間…7分 ●斜行距離…1505m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…4月~11月
●所在地…福島県二本松市 ●アクセス…二本松駅よりバス30分、東北道二本松ICより20分

 薬師岳駅から徒歩5分のところにパノラマパークがあり、安達太良山山頂を望めます。噴火口跡の沼野平が印象的な安達太良山(1700m)へは薬師岳駅から90分ほどのトレッキング。山頂から温泉のあるくろがね小屋を経て下山する4時間のトレッキングコースが初心者にもおすすめです。

グランデコ・パノラマゴンドラ…裏磐梯

●標高…山麓駅;1050m 〜 山頂駅;1390m
●標高差…340m ●所要時間…15分 ●斜行距離…2392m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…7月〜11月
●所在地…福島県北塩原村 ●アクセス…磐越自動車道・猪苗代磐梯高原ICより35分

 ゴンドラ山頂駅に広がるデコ平湿原は木道が整備されブナ林のなかを桧原湖まで周遊できます。山頂は渡り蝶アサギマダラの飛来地としても知られています。紅葉は9月下旬ごろから11月まで。天元台高原からの西吾妻山(標高2,035m)登山ルートの下山コースにも利用されるゴンドラです。

天元台高原ロープウェイ&リフト…裏磐梯

●標高…湯本駅;920m 〜 北望台;1820m
●標高差…900m ●所要時間…乗り継ぎ35分 ●斜行距離…3478m
●タイプ…ロープウェイ+ゴンドラ ●運行期間…6月〜11月初旬(リフトは10月下)
●所在地…山形県米沢市 ●アクセス…山形新幹線米沢駅よりバス40分、東北道福島飯坂ICより70分
★乗り継いでの乗車時間NO.1

ロープウェイ5分で1350mの天元台高原に着いたのち、さらに3つのリフトを乗り継いで1820m地点まで標高差なんと900mを登ります。ツガやシラビソなど高山帯の森や高山植物が生える高地の大自然に手軽にアクセスできます。さらに、西吾妻山(標高2,035m)へは90分の登山。裏磐梯側へ降りれば90分でグランデコパノラマゴンドラの山頂駅へ。西吾妻山トレッキングのベースとなるアルブ天元台ではさまざまなトレッキングツアーや自然観察ツアーを企画しているので要チェックです。

磐梯山ロープウェイ…磐梯

●標高…山麓駅;833m 〜 山頂駅;1250m
●標高差…417m ●所要時間…6分 ●斜行距離…1734m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…4月下〜11月(主に週末)
●所在地…山形県猪苗代町 ●アクセス…JR猪苗代駅よりタクシー10分

 磐梯山(1819m)の南面を登るゴンドラ。見下ろせば猪苗代湖、見上げれば磐梯山でとくに紅葉時期は見事。グリーンシーズンはゲレンデはマウンテンバイクのコースになることでも有名です。磐梯山山頂へは往復4時間弱のトレッキング。

群馬・栃木のロープウェイ〜那須・日光、etc

那須ロープウェイ…那須・茶臼岳

●標高…山麓駅;1390m 〜 山頂駅;1684m
●標高差…294m ●所要時間…4分 ●斜行距離…806m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…3月~11月
●所在地…栃木県那須町 ●アクセス…東北新幹線那須塩原駅よりバス70分、東北道那須IC35分

 那須の主峰・茶臼岳(1915m)の7合目から9合目へ登るロープウェイ。山頂駅から頂上まで50分、気軽に登山ができる。また、ロープウェイを活用することで朝日岳、三本槍岳と那須連山の縦走を日帰りでもできる。10月初旬の紅葉時期も見事。

マウントジーンズ那須…那須・中ノ大倉山

●標高…山麓駅;950m 〜 山頂駅;1410m
●標高差…460m ●所要時間…10分 ●斜行距離…1800m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…4月下~6月上
●所在地…栃木県那須町 ●アクセス…東北新幹線那須塩原駅よりバス50分、東北道那須IC30分

 ゴンドラ山頂駅を降りると、そこはゴヨウツツジ(シロヤシオ)の3万本の日本最大級の自生地。5月中〜6月上が見頃。ツツジのシーズンにあわせて運転されるゴンドラですが、那須連山の三本槍岳(1,916m)へ往復5時間の本格登山にも利用できます。また、トワイライト〜ナイト運行もやっているので星空観察も。

ハンターマウンテン…那須・明神岳

●標高…山麓駅;1135m 〜 山頂駅;1600m
●標高差…465m ●所要時間…10分 ●斜行距離…2418m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…10月初旬〜11月初旬(要確認)
●所在地…栃木県那須町 ●アクセス…東北新幹線那須塩原駅からタクシーで60分 東北自動車道西那須野塩原 IC から50分

 スノボで人気のスキー場「ハンタマ」の紅葉ゴンドラ。山頂駅か明神岳(1,638m)山頂まで木道が整備され、展望台からは関東平野を見渡す紅葉のパノラマ絶景。山頂遊歩道は一周50分。さらに片道100分ほどで鶏頂山(1756m)の本格登山も。

鬼怒川温泉ロープウェイ…鬼怒川温泉

●標高…鬼怒川温泉山麓駅;400m 〜 丸山山頂;700m
●標高差…300m ●所要時間…3分 ●斜行距離…621m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…栃木県日光市 ●アクセス…東武鬼怒川温泉駅より徒歩約30分

 おさるの山が売りのほのぼのした、昭和の香り漂う温泉街のロープウェイ。総ヒノキ作りの丸山(700m)展望台から、運が良いとスカイツリーも見れる。

明智平ロープウェイ…日光

●標高…明智平;1174m 〜 明智平展望台;1260m
●標高差…86m ●所要時間…3分 ●斜行距離…300m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…栃木県日光市 ●アクセス…東武日光駅からバス35分

 いろは坂を登りきった明智平から、中禅寺湖・華厳の滝を見渡せる展望台へ登るロープウェイ。短いロープウェイだが、日光の全景が見れる展望台はここだけということもあり、紅葉時期は長蛇の列ができる。昭和のレトロ感を味わえるロープウェイ。

日光白根山ロープウェイ…丸山高原

●標高…山麓駅;1400m 〜 山頂駅;2000m
●標高差…600m ●所要時間…15分 ●斜行距離…2492m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…5月〜11月
●所在地…群馬県片品村 ●アクセス…関越沼田ICより50分で丸沼高原

 山頂駅にある「天空の足湯」が有名なゴンドラ。山麓駅はオートキャンプ場が人気の丸沼高原にある。奥日光からの渋滞回避ルートにもなっているため、奥日光と組み合わせての一泊観光のプランも可能です。白根山(2578m)へのアタックは180分の行程。

谷川岳ロープウェイ…谷川岳

【ロープウェイ】●標高…谷川土合口;746m 〜 天神平駅;1319m
●標高差…573m ●所要時間…10分 ●斜行距離…2399m
【天神峠ペアリフト】●標高…天神平駅;1319m 〜 天神峠駅;1502m
●標高差…183m ●所要時間…7分
●運行期間…通年
●所在地…群馬県みなかみ町 ●アクセス…上越新幹線上毛高原駅からバス50分、関越水上ICより20分
★山頂展望Cafeあり

 谷川岳といえばロッククライミングのメッカで遭難も多いイメージですが、実はロープウェイとペアリフトで手軽にアクセスできます。谷川岳ロープウェイを降りるとまず天神平のゲレンデで、夏はニッコウキスゲやショウジョウバカマ、シラネアオイ、カタクリなどのお花畑が広がる高原。さらにリフトで天神峠までのぼれば、さらに絶景が広がります。そこから谷川岳山頂まで140分。全行程5時間30分で日帰りで谷川岳をアタックできます。

ノルンみなかみフラワーガーデン…水上高原

●所要時間…5分
●タイプ…リフト ●運行期間…4月下〜5月下(要確認)
●所在地…群馬県みなかみ町 ●アクセス…JR上越線水上駅バス20分、JR関越自動車道水上IC5分
★お花畑のリフト

 スイセンのじゅうたんの上をリフトでわたる、期間限定のレアなお花ばたけです。開放的なリフトに揺られながら、もちろんスイセンの爽やかな香りも香ります。90種100万株の規模は関東三大水仙園のひとつです。

たんばらラベンダーパーク…玉原高原

●標高…エントランスガーデン;1250m 〜 ハイランドガーデン;1300m
●標高差…50m ●所要時間…10分 ●斜行距離…700m
●タイプ…リフト ●運行期間…6月末〜9月初
●所在地…群馬県沼田市 ●アクセス…R沼田駅よりバス45分、関越道沼田ICから30分
★お花畑のリフト

 ラベンダーガーデンのリフト。日本一標高が高いランベンダー園のため、北海道よりも時期が遅く、夏休み前半にラベンダーを観ることができます。園内5万株のラベンダーうち70%は標高1350mのハイランドガーデンにありますが、徒歩20分のところをリフトで楽々10分で登っていけます。

尾瀬岩鞍ゴンドラ…尾瀬

●標高…山麓駅;1050m 〜 山頂駅;1675m
●標高差…625m ●所要時間…10分 ●斜行距離…1960m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…10上〜11上
●所在地…群馬県片品村 ●アクセス…R沼田駅よりバス45分、関越道沼田ICから30分

 紅葉シーズンだけの限定運行。標高差が600mと大きめなので、長い時期、紅葉が見られます。カエデやカラマツの赤黄色の美しい紅葉を見ながら特設の見晴台の作られた山頂駅へ。武尊山や谷川岳など日本百名山を7つ眺望できるのもポイントです。

榛名山ロープウェイ…上毛三山

●標高…榛名湖高原駅;1096m 〜 榛名富士駅;1366m
●標高差…270m ●所要時間…3分 ●斜行距離…527m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…群馬県高崎市 ●アクセス…JR高崎線高崎駅よりバス90分、関越自動車道高崎IC60分

 美しいフォルムの榛名富士(1390m)。深いブールの榛名湖に映るの情景もとても綺麗です。榛名湖畔(1084m)から榛名富士山頂へ珍しい2連連結のゴンドラ型のロープウェイで。山頂へは山頂駅から徒歩10分

伊香保ロープウェイ…伊香保

●標高…不如帰(ホトトギス)駅;750m 〜 見晴らし駅;932m
●標高差…182m ●所要時間…4分 ●斜行距離…499m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…3月〜1月
●所在地…群馬県渋川市 ●アクセス…JR上越線渋川駅バス25分、関越道渋川伊香保ICより20分

 なつかしい雰囲気の温泉街の観光ロープウェイです。見晴らし駅から赤城山・谷川岳を望み、ツツジや紅葉の名所である県立伊香保森林公園へそのまま普段着でハイキングに。

パルキャビン嬬恋…四阿山・バラキ高原

●標高…山麓駅;1370m 〜 山頂駅;2050m
●標高差…680m ●所要時間…15分 ●斜行距離…3193m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…夏秋の土日祝(要確認)
●所在地…群馬県嬬恋村 ●アクセス…JR吾妻線万座鹿沢口駅より車20分、上信越自動車道・碓氷軽井沢IC60分

 パルコールつま恋リゾートから出発する15分の空中散歩。ハート型地のパラギ湖や浅間山を眺めながら登ります。山頂駅より徒歩15分で登れる浦倉山(2091m)。さらに徒歩210分で日本百名山四阿(あづま)山(2345m)へも手軽に挑戦できます。

茨城・埼玉・東京・千葉・神奈川・静岡のロープウェイ

筑波山ロープウェイ…筑波山

●標高…つつじが丘駅;542m 〜 女体山駅;840m
●標高差…-277m ●所要時間…6分 ●斜行距離…1296m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…茨城県つくば市 ●アクセス…つくばエキスプレス線つくば駅よりバス50分、常磐道・土浦北ICより40分

 山頂駅から女体山(877m)山頂までは徒歩5分。関東平野の大パノラマを手軽に鑑賞できる。さらに男体山(871)まで山頂連絡路を歩いて30分。山頂付近には茶屋などごはん処も多いので、登山というよりか散歩気分でも(足元は歩きやすいものを)。男体山からはケーブルカーで下山できます。

宝登山(ほどざん)ロープゥエイ…長瀞アルプス

●標高…山麓駅;212m 〜 山頂駅;453m
●標高差…241m ●所要時間…5分 ●斜行距離…832m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…埼玉県長瀞町 ●アクセス…秩父鉄道長瀞駅より15分、関越花園IC20分

 ロウバイやヤマツツジなど季節の花木の名所として、また紅葉の名所としても知られる宝登山(497m)。山頂までは15分ほど。麓の長瀞渓谷とも組み合わせて楽しく遊べる自然公園。

御岳山リフト…奥多摩

●標高…御岳平駅;831m 〜 大展望台駅;881m
●標高差…50m ●所要時間…2分  ●斜行距離…98m
●タイプ…リフト ●運行期間…通年
●所在地…東京都青梅市 ●アクセス…JR青梅線御嶽駅バス10分+ケーブルカー6分

 東京青梅の御岳山のケーブルカーを降りると、さらに上の大展望台まで一人乗りの登山リフトがあります。パワースポットで人気の御嶽山登山で利用してみましょう。登山リフトからは天気がよければスカイツリーも。大展望台駅から武蔵御嶽神社まではゆっくり歩いて20分。

高尾山リフト…高尾山

●標高…山麓駅;224m 〜 山頂駅;462m
●標高差…238m ●所要時間…12分 ●斜行距離…872m
●タイプ…リフト ●運行期間…通年
●所在地…東京都八王子市 ●アクセス…京王電鉄高尾山口駅より

 なんと世界で最も登山者数が多いとされる山、高尾山(599m)。ケーブルカーと並行して走るリフトがあり、自然を肌で感じるにはリフトがおすすめです。リフトの駅はケーブルよりは標高差で30m低いところにありますが、山頂までは約1時間。

鋸山ロープウェイ…館(のこぎり)山

●標高…山麓駅;39m 〜 山頂駅;262m
●標高差…223m ●所要時間…4分 ●斜行距離…680m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…千葉県富津市 ●アクセス…JR内房線・浜金谷駅より徒歩8分、富津館山道路・富津金谷IC5分

 東京湾や伊豆半島が見渡せる鋸山山頂(329m)までは、山頂駅から十州一覧台を経て5分。百尺観音や地獄覗きなども。なぜか山上での海藻押しがウケる山頂食堂のかじめラーメンも有名。

箱根駒ヶ岳ロープウェイ…箱根

●標高…箱根園;727m 〜 駒ヶ岳頂上;1327m
●標高差…600m ●所要時間…7分 ●斜行距離…1783m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…神奈川県 ●アクセス…JR小田原駅よりバス80分、東名道厚木ICより70分

 箱根駒ケ岳(1356m)山頂は公園のように整備され、芦ノ湖や富士山がよく見えます。大涌谷を超える箱根ロープウェイよりさらに高い地点をじっくり楽しめるロープウェイです。シモツケ、ホタルブクロ、ハコネサンショウバラなど四季の花も。下山のハイキングコースが閉鎖中のため、往復が条件。ナイト運行で星空観測ツアーもあり。

箱根ロープウェイ…箱根

【区間1】●標高…早雲山;757m 〜 大涌谷;1044m
●標高差…287m ●所要時間…8分 ●斜行距離…1512m
【区間2】●標高…大涌谷;1044m 〜 桃源台;741m
●標高差…303m ●所要時間…16分 ●斜行距離…2516m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…通年
●所在地…神奈川県箱根町 ●アクセス…箱根登山鉄道ケーブルカー強羅駅より10分、小田原厚木道路箱根口ICより40分★距離;通年営業ロープウェイでは距離日本一。ゴンドラ部門では距離No.3

 箱根外輪山の噴煙地である大涌谷を越える長距離ロープウェイ。東京に近いこともあり、ロープウェイの代名詞とも言える有名路線。途中130m地上高の谷も渡るスリルのある、ダイナミックな風景が眺められます。ロープウエイという名前ですが18名乗りゴンドラです。伝統あるロープウェイですが、2002年以後、二線式のフニテルに切り替えられました。乗降者数で世界一の記録を持つ日本を代表するロープウェイです。

アタミロープウェイ…熱海

●所要時間…3分 ●斜行距離…286m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…静岡県熱海市 ●アクセス…熱海駅よりバス10分

 熱海港のはずれから、岬の上までを結ぶ日本一短いロープウィ。総ガラス張りの未来的なロープウェイだが、山頂には「あいじょう岬」や「秘宝館」など昭和の香りが高い昔懐かしい雰囲気の観光地。

大室山登山リフト…伊豆高原

●標高差…139m ●所要時間…6分 ●斜行距離…305m
●タイプ…リフト ●運行期間…通年
●所在地…静岡県伊東市 ●アクセス…豆高原駅からおおよそ12分

 大室山(580m)は、スコリア丘という円錐形の火砕丘。天然記念物やジオパークに指定されている珍しい自然地形です。山頂は噴火口跡をまわる一周1kmのお鉢巡りを、30分かけてパノラマビューを楽しみながら散策できます。天然記念物保護の関係から、登山道は無く山頂へはリフトのみで行けるのもおもしろいです。

小室山観光リフト…伊豆半島ジオパーク

●所要時間…3分
●タイプ…リフト ●運行期間…通年
●所在地…静岡県伊東市 ●アクセス…伊豆急行川奈駅より徒歩約20分、JR伊東駅よりバス25分

 伊豆半島の小さな草原の山小室山(321m)の山頂からは富士山や伊豆諸島などのパノラマビュー。草原が広がりファミリーで楽しむのに最適。山麓のツツジも有名です。大室山と同じスコリア丘。

伊豆の国パノラマパーク…葛城(かつらぎ)山

●標高…山麓駅;31m 〜 山頂駅;442m
●標高差…411m ●所要時間…7分 ●斜行距離…1791m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…通年
●所在地…静岡県伊豆の国市 ●アクセス…伊豆箱根鉄道駿豆線・伊豆長岡駅バス15分、伊豆中央道長岡IC
★山頂展望Cafeあり

 山頂駅に隣接するカフェや、デイベッドがある有料ラウンジから富士山や相模湾を眺めながらのんびり高原気分を満喫できます。前半は田んぼの上を通って山に向かう珍しいロープウェイ。かつらぎ山(452m)山頂を周遊する空中公園内には30分の遊歩道が整備されています。より富士山が良く見れる発端丈岳(410m)まで100分ほどの縦走もできます。

下田ロープウェイ…寝姿山

●標高…伊豆急下田駅;40m 〜 寝姿山山頂;196m
●標高差…156m ●所要時間…3分 ●斜行距離…540m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…静岡県下田市 ●アクセス…伊豆急下田駅より徒歩1分

 駅近ロープウェイ。下田の街を見下ろす寝姿山(200m)からは伊豆諸島や天城山の眺望が望めます。山頂の遊歩道は30分のコース。

日本平ロープウェイ…

●標高…久能山駅;145m 〜 日本平;269m
●標高差…124m ●所要時間…5分 ●斜行距離…1065m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…静岡県静岡市 ●アクセス…JR静岡駅よりバス40分、東名清水ICより30分

 徳川家由来の久能山東照宮から標高307mの丘陵地帯・日本平を結ぶ観光ロープウェイ。富士山を望む日本平には展望回廊が新設されました。

富士山パノラマロープウェイ…河口湖

●標高…河口湖畔;856m 〜 天上山富士見台;1075m
●標高差…219m ●所要時間…3分 ●斜行距離…460m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…山梨県河口湖町 ●アクセス…富士急河口湖駅より徒歩15分、中央道富士河口湖ICより15分

 イメージチェンジして「河口湖天上山公園カチカチ山ロープウェイ」から生まれ変わった富士山パノラマロープウェイ。河口湖湖畔にそびえ、カチカチ山の舞台とされる天上山(572m)山頂まではロープウェイ駅から10分。ツツジなどでも有名な三つ峠(1764m)への尾根歩きの入り口として登山者にも活用されています。

昇仙峡ロープウェイ…

●標高…仙娥滝;758m 〜 パノラマ台;1058m
●標高差…300m ●所要時間…5分 ●斜行距離…1015m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…山梨県甲府市 ●アクセス…甲府駅よりバス60分、甲府昭和IC60分

 「日本一の渓谷美」と言われる花崗岩の断崖や奇岩・奇石が続く昇仙峡。ロープウェイ˜øパノラマ台駅より15分の弥三郎岳(1058m)は一枚岩でできたユニークな山頂で、富士山~南アルプス~甲府盆地と眺望が広がります。

身延山ロープウェイ…

●標高…久遠寺;327m 〜 奥之院;1090m
●標高差…763m ●所要時間…7分 ●斜行距離…1665m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…山梨県南身延町 ●アクセス…身延駅からタクシー15分、中部横断自動車道・六郷ICより20分

 もともとは日蓮宗の総本山奥之院への参拝のために作られたロープウェイ。身延山(1153m)山頂までは7分。富士山の展望もばっちりです。登りはロープウェイで、下山は西コース(150分)と東コース(120分)が選べ、軽トレッキングコースとしても人気です。

清里テラス・パノラマリフト…清里高原

●標高…;1600m 〜 ;1900m
●標高差…300m ●所要時間…10分 ●斜行距離…1100m
●タイプ…リフト ●運行期間…4月下〜11月(一部休)
●所在地…山梨県大泉町 ●アクセス…JR清里駅よりシャトルバス(ピクニックバス)、中央自動車道・長坂ICより90分
★山頂展望Cafeあり

 清里テラス(サンメドウズ・ハイランドパーク)は、1900mの山頂に設けられたフルオープンのテラスカフェ。ソファーでゆったりしながら清里高原、富士山、南アルプスの絶景を望む、最高の贅沢。インスタ映えという点では、最高のリフトかもしれません。山頂展望デッキや山頂東屋など清里で一番高いところで、ゆっくり遊べます。中腹の清里カフェへ行くフラワーリフトも運行しています。

新潟のロープウェイ〜苗場・湯沢・妙高etc

弥彦山ロープウェイ…越後平野

●標高…山麓駅;130m 〜 山頂駅;550m
●標高差…420m ●所要時間…5分 ●斜行距離…981m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…新潟県弥彦村 ●アクセス…JR弥彦駅徒歩25分北、北陸道・三条燕ICより25分

 晴れた日は佐渡島が望める新潟平野の独立峰で、越後国の総鎮守弥彦神社の御神体である弥彦山(634m)の9合目にあたります。山頂駅からさらにパノラマタワーに登れば越後平野の絶景、昭和な雰囲気のある観光ロープウェイ。10月下旬の紅葉の名所でもあります。

八海山ロープウェイ…八海山

●標高…山麓駅;376m 〜 山頂駅;1147m
●標高差…771m ●所要時間…7分 ●斜行距離…2217m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…4月~11月
●所在地…新潟県南魚沼市 ●アクセス…上越線六日町駅バス30分、関越道六日町IC20分

ロープウェイは地蔵岳(1707m)の4合目付近に到着。6合目女人堂までは、往復2時間30分のトラッキングで初心者でも大丈夫です。さらにそこからのルートは上級者向けで、大日岳(1720m)をはじめ八つの峰が連なる八海山の本格的な縦走路がのびています(6時間30分)。山頂駅から下山するだけの初心者コースでも登山の雰囲気が味わえまる登山ロープウェイです。

湯沢高原ロープウェイ…湯沢高原

●標高…湯沢温泉;370m 〜 湯沢高原;870m
●標高差…500m ●所要時間…7分 ●斜行距離…1300m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…4月~11月
●所在地…新潟県湯沢町 ●アクセス…上越新幹線・越後湯沢駅徒歩8分、関越道・湯沢IC10分
★山頂展望Cafeあり

 とにかく駅近で新幹線越後湯沢駅からロープウェイ山麓駅まではわずか800m。東京を出て1時間半後には湯沢高原に到着しています。高原にはカフェやガーデンやアトラクションが盛りだくさんで、遊べます。また、ブナ原生林を歩く1時間のコースや、大峰山(1170m)の尾根を歩く2時間30分のパノラマコースと軽トレッキングも充実したメニューを楽しめます。

デリジャンスゴンドラ…ガーラ湯沢サマーパーク

●標高…チアーズ;370m 〜 カワバンガ;820m
●標高差…469m ●所要時間…6分 ●斜行距離…1539m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…7月〜9月の土日祝
●所在地…新潟県湯沢町 ●アクセス…上越新幹線・越後湯沢駅バス5分、関越道・湯沢IC10分

 ガーラ湯沢駅徒歩0分のJR直営のスキー場のサマー営業。ガーラー湯沢駅は冬季営業のみなので越後湯沢駅からシャトルバスでゴンドラに。夏でも滑れるサマーゲレンデやブナ林のトレッキングコースを。

ドラゴンドラ…苗場

●標高…田代高原;921m 〜 なえば高原;1346m
●標高差…425m ●所要時間…25分 ●斜行距離…5481m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…4月下〜5月下、10月上〜11月上
●所在地…新潟県湯沢町 ●アクセス…上越新幹線・越後湯沢駅バス50分、関越自動車道夜野ICより50分
★乗り継ぎなしの一本の路線で距離・乗車時間;No1(日本最長)

 最高地点は標高1,474mのアップダウンのあるコースを進む日本最長の長距離ゴンドラ。新緑と紅葉の時期それぞれ1ヶ月のみグリーンシーズン運行されています。ブナやホウノキの落葉樹林やエメラルドグリーンの二居湖などを見下ろす絶景が続きます。春は雪解けの清流と残雪と新緑、秋は壮大なスケールの紅葉と、感動の空中散歩です。なえば高原には、田代ロープウェイも来ていて、ロープウェイ駅へは徒歩25分。

田代ロープウェイ…苗場

●標高…田代高原;806m 〜 なえば高原;1413m
●標高差…607m ●所要時間…10分 ●斜行距離…2175m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…4月下〜5月下、10月上〜11月上
●所在地…新潟県湯沢町 ●アクセス…上越新幹線・越後湯沢駅バス25分、関越自動車道夜野ICより25分

 地上高230m地点(日本最高)を通過する、絶景ロープウェイ。車両の床下に窓もあります。山頂駅からは360度のパノラマビューです。ロープウエーとドラゴンドラの山頂駅間は、徒歩約25分。ロープウェイで登り、ドラゴンドラで下るパタンーンが多いので、ゴンドラで登る方が空いている可能性が高いです。

妙高高原スカイケーブル…妙高高原

●標高…山麓;733m 〜 山頂;1256m
●標高差…523m ●所要時間…11分 ●斜行距離…2608m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…7月中旬~11月上旬
●所在地…新潟県妙高市 ●アクセス…しなの鉄道妙高高原駅バス15分、上信越道妙高高原ICより10分

 野尻湖と志賀の山々を見渡す気持ちの良いスカイケーブル。山頂駅から、ブナ林トレッキングコース20分、展望コース30分と、軽トレッキングのコースが整備されています。妙高山(2545m)へは片道4時間の本格登山で。

長野・山梨のロープウェイ〜白馬・志賀・浅間山系・八ヶ岳山系etc

つがいけパノラマウェイ…白馬

【栂池ゴンドラリフト・イブ】●標高…栂池高原駅;839m 〜 栂の森駅;1582m
●標高差…743m ●所要時間…20分 ●斜行距離…4120m
【栂池ロープウェイ】●標高…栂大門駅;1570m 〜 自然園駅;1829m
●標高差…259m ●所要時間…5分 ●斜行距離…1200m
●運行期間…6月~10月 ●所在地…長野県小谷村
●アクセス…JR白馬大池駅よりバス20分、安曇野ICから70分
★ロープウェイとゴンドラ乗り継げば距離・乗車時間;No.2

 栂池(つがいけ)ゴンドラリフトからロープウェイへ乗り継ぐパノラマウェイの到着地は「栂池自然園」(標高1,880m)。木道が整備され、一周3時間弱の軽いトレッキングで高山植物や9月下旬からの紅葉を堪能できます。また天狗原湿原、乗鞍岳(3,026m)山頂を経て白馬大池まで片道3時間の本格登山も。まだ雪の残る3月〜5月は早春運行があり雪山を体験したりバックカントリーを滑ったりできますが、これには登山届と講習受講が必要となります。グリーンシーズンは6月〜10月の間です。

白馬五竜テレキャビン…白馬

●標高…山麓とおみ駅;815m 〜 アルプス平;1515m
●標高差…700m ●所要時間…8分 ●斜行距離…2014m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…6月~10月
●所在地…長野県白馬村 ●アクセス…JR大糸線神城駅徒歩5分、上信越道長野IC50分

標高1515mの白馬五竜アルプス平に広がる白馬五竜高山植物園は、300種類200万株の高山植物が見られ日本有数の規模を誇ります。ゴンドラ山頂から、さらにペアリフトが植物園の奥へとのびていて、そこからの地蔵ケルン(1676m)までは片道15分、小遠見山(2007m)までは片道90分のトレッキングが楽しめます。

ゴンドラリフト・ノア…白馬岩岳

●標高…山麓駅;750m 〜 山頂駅;1280m
●標高差…530m ●所要時間…8分 ●斜行距離…2183m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…4月~11月
●所在地…長野県白馬村 ●アクセス…大糸線信濃森上駅徒歩20分、長野ICより60分

 白馬岩岳(1,289m)の山麓〜山頂には7月から8月にかけユリが咲き乱れます。ゴンドラ山頂駅からはブナとミズナラの森を周遊する2時間のコースを手軽に楽しめます。北アルプスや白馬の山を間近で眺めながらの散策は気分最高。

八方アルペンライン…白馬八方尾根

【八方ゴンドラリフト・アダム】
●標高…八方駅;770m 〜 うさぎ平駅;1395m
●標高差…625m ●所要時間…8分 ●斜行距離…2063m ★山頂展望Cafeあり
【アルペンクワッドリフト】
●標高…うさぎ平;1396m 〜 黒菱平;1680m
●標高差…284m ●所要時間…7分 ●斜行距離…783m
【グラートクワッドリフト】
●標高…黒菱平;1680m 〜 八方池山荘 (第1ケルン);1830m
●標高差…150m ●所要時間…5分 ●斜行距離…598m
●運行期間…6月~10月 ●所在地…長野県白馬村
●アクセス…大糸線白馬駅バス5分徒歩10分
★標高差;乗り継ぎでNo.1

八方アルペンラインは標高差1,060mをゴンドラとリフトを乗り継いで、八方尾根の尾根道まで上がれるアルペンルート。高山の尾根歩きを誰でも簡単に体験できてしまいます。ゴンドラの到着地点「うさぎ平」にはレストランやカフェがあり、オープンテラスのカフェからは雨飾山、妙高山、浅間山、美ヶ原、八ヶ岳連峰などが見渡せます。うさぎ平テラスから雲海が見れる黒菱平を経て、リフトを乗り継いで尾根伝いへ。八方尾根自然研究路を通り美しい、八方池(標高2060m)まで往復3時間の軽トレッキングです。八方池からは唐松岳(2695m)への本格登山は片道180分。紅葉は9月下旬からはじまります。

長坂ゴンドラ…野沢温泉

●標高…長坂駅;622m 〜 やまびこ駅;1400m
●標高差…778m ●所要時間…15分 ●斜行距離…3515m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…11月〜5月(要確認)
●所在地…長野県野沢温泉村 ●アクセス…JR飯山線飯山駅よりバス25分。上信越自動車道豊田飯山ICより20分

 野沢温泉街からゴンドラにのり、眼下に千曲川、遠くに北信五岳(妙高山・黒姫山など)を眺めながら上ノ平高原まで15分の空中散歩。上ノ平高原はヤナギランを中心とした高山植物のガーデンがあります。またブナ林のなかを駆け巡るマウンテンバイクのダウンヒルコースも人気です。

木島平・夏山リフト…北志賀

●標高…山麓駅;860m 〜 山頂駅;1320m
●標高差…480m ●所要時間… 分 ●斜行距離… m
●タイプ…リフト ●運行期間…4月〜10月の週末・お盆(要確認)
●所在地…長野県木島平村 ●アクセス…北陸新幹線・飯山駅よりタクシー15分、上越道豊田飯山IC20分

 木島平スキー場の夏山リフト。標高1,351m高社山(たかやしろやま)の山頂へは、リフトを降りてから10分ほど。北信五岳、志賀高原のパノラマが広がります。また木島平村は日本のパラグライダー発祥の地ともいわれ、まったくの初心者でも体験パラグライダーを楽しめます。

竜王ロープウェイ…北志賀高原

●標高…山麓駅;980m 〜 山頂駅;1770m
●標高差…790m ●所要時間…8分 ●斜行距離…2149m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…6月〜10月
●所在地…長野県山ノ内町 ●アクセス…長野鉄道・湯田中駅より無料送迎バス20分、上越道信州中野IC20分
★標高差は日本第6位★山頂展望Cafeあり

 雲海率発生が60%と言われる竜王。山頂駅のSORAテラスから雲海が観られる可能性が高いと、評判です。ソラテラスに併設されたカフェだけ狙いで、ロープウェイに乗るのもぜんぜんありです。夏は夜間運転も。また山頂駅すぐ近くの山野草園では「青いケシ」をはじめ高山植物がみられます。30分ほどの軽トラッキングで竜王湿原を経て竜王山(1930m)山頂へ。

奥志賀ゴンドラ…志賀高原(奥志賀)

●標高…山麓駅;1517m 〜 山頂駅;1995m
●標高差…478m ●所要時間…7分 ●斜行距離…1917m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…8月中旬、9月下〜10月上
●所在地…長野県山ノ内町 ●アクセス…長野鉄道・湯田中駅よりバス60分、、上越道信州中野IC60分

 2009m焼額山(やけびたいやま)は、奥志賀リゾートとして上質のパウダースノーで知られるスキー場。グリーンシーズンも高原避暑地や紅葉でゴンドラが運転されます。焼額山山頂は「神様が遊ぶところ」とされる稚児池を中心とした高層湿原があり、周遊できます。

東館山ゴンドラ・高天ケ原サマーリフト…志賀高原

【東館山ゴンドラ】●標高…発哺温泉山麓駅;1600m 〜 山頂駅;2030m
●標高差…430m ●所要時間…7分 ●斜行距離…1384m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…6月上旬〜10月中旬
【高天原サマーリフト】●所要時間…7分 ●斜行距離…882m
●タイプ…リフト ●運行期間…8月
●所在地…長野県山ノ内町 ●アクセス…長野電鉄・湯田中駅バス30分、上信越道信州中野IC30分

 東館山高山植物には、発哺温泉からのゴンドラと高天原からのリフトの二本が出ています。リフトは8月のみの営業ですが、登りと下で乗り分けることができます。東館山(2030m)山頂付近は、のべ500種類の高山植物が咲く高山植物園。とくに7月のニッコウキスゲが見事。山頂駅2Fの展望台からの360度パノラマビューも志賀高原の真ん中にある東館山ならでは。

前山サマーリフト…志賀高原

●標高…硯川バス停;1700m 〜 前山山頂;1810m
●標高差…110m ●所要時間…10分
●タイプ…リフト ●運行期間…6上旬~10下旬
●所在地…長野県山ノ内町 ●アクセス…長野電鉄・湯田中駅バス45分、上信越道信州中野IC45分

国道292号線から、車を止めてちょこっと登れてしまう手軽さが人気の前山サマーリフト。リフトを降りればそこはもう前山(1,810m)の頂上。ここから、志賀山(2036m)を経て四十八池、大沼池を巡る志賀高原を代表するトレッキングコースのための登山リフトでもあります。

横手山サマーリフト・渋峠ロマンリフト…志賀高原

【横手山サマーリフト】
●標高…山麓;2135m 〜 山頂;2305m
●標高差…170m ●所要時間…6分 ●斜行距離…410mm
【渋峠ロマンリフト】
●標高…山麓;2172m 〜 山頂;2305m
●標高差…133m ●所要時間…15分 ●斜行距離…900mm
●タイプ…リフト ●運行期間…6月上旬~10月下旬
●所在地…長野県山ノ内町 ●アクセス…長野電鉄・湯田中駅バス55分、上信越道信州中野IC50分
★山頂駅の高さはNo3 ★山頂展望Cafeあり

 志賀高原で2番目に高い横手山(2305m)山頂にリフト駅。駅2階が展望台になっていてパノラマビューです。また「のぞき」とよばれる絶壁の上からはスリル満点の深い谷が望めます。また山頂には日本一高いパン屋さんがありカフェ併設でテラス席から展望ばっちりです。リフトの山麓駅へは、動く歩道スカイレーターで登ります。また、横手山山頂へは渋峠ロマンリフトも来ています。日本の国道最高地点2172mの渋峠まで下山できます。

聖高原リフト…聖高原

●標高…;m 〜 ;m
●標高差…120m ●所要時間…5分 ●斜行距離…321m
●タイプ…リフト ●運行期間…4月下〜11月初旬(火曜日定休)
●所在地…長野県麻績村 ●アクセス…JR篠ノ井線聖高原駅よりバス17分、長野自動車道麻績IC15分

 三峯山(1131m)頂まで約5分。北アルプスや千曲川を観るパノラマは、標高のわりに迫力があります。山麓の聖湖は湧き水でできた自然湖で、ボート遊びなどで、ゆったりと高原を楽しめるのも良いですね。下りは前長710mのスカイライダー(長距離すべり台)で。ファミリー向きです。

湯の丸高原…浅間連峰

●標高…山麓;1730m 〜 山頂;1845m
●標高差…115m ●所要時間…5分 ●斜行距離…520mm
●タイプ…リフト ●運行期間…8月〜8月(運転日要確認)
●所在地…長野県東御市 ●アクセス…しなの鉄道滋野駅下車よりタクシー30分、上信越自動車道東部湯の丸ICより30分

 レンゲツツジの70万株大群落へはリフトより3分。レンゲツツジは国天然記念物で6月中〜7月上が見頃。7月はアヤメ、8月はヤナギランと花を楽しめる夏山リフト。湯ノ丸山(2,101m)への山頂へは60分ほど。

軽井沢プリンスホテルスカイリゾート…軽井沢高原

●標高…山麓;940m 〜 山頂;1155m
●標高差…215m ●所要時間…10分 ●斜行距離…1000m
●タイプ…リフト ●運行期間…4月〜8月(一部休)
●所在地…長野県軽井沢町 ●アクセス…北陸新幹線軽井沢駅より徒歩10分、上信越自動車道・碓氷軽井沢ICより15分

 「カルスキ」の愛称で有名な軽井沢プリンスホテルのスキー場が、夏リフトを運行。山頂デッキからは、浅間山や関東平野を見渡たせます。ハーブガーデンもあり、涼しく避暑を満喫。

佐久平ハイウェイオアシス「パラダ」…佐久平

●斜行距離…448m
●タイプ…リフト ●運行期間…4月末〜10月
●所在地…長野県佐久市 ●アクセス…4月

 佐久平PA直結のスキー場&自然体験公園。中腹の竜神池までサマーリフトで、そこから約45分で平尾山公(1155m)山頂まで白樺林のハイキング。夏休み中は竜神池から山頂までの展望リフトも運行されています。ファミリー向け。

蓼科牧場ゴンドラリフト…蓼科・白樺高原

●標高…;1665m 〜 御泉自然園;1830m
●標高差…165m ●所要時間…5分 ●斜行距離…1250m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…4月~11月
●所在地…長野県立科町 ●アクセス…JR茅野駅よりバス50分、中央自動車道佐久ICより50分

 蓼科山(2,350m)のふもとに広がる白樺高原。女神湖湖畔の蓼科牧場から御泉水(ごせんすい)自然園へ登るゴンドラです。御泉水自然園(1,830m)は300種類の高山系植物がはえる169haの自然公園です。

北八ヶ岳ロープウェイ…蓼科・八ヶ岳

●標高…山麓駅;1771m 〜 坪庭駅;2237m
●標高差…466m ●所要時間…7分 ●斜行距離…2215m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…長野県茅野市 ●アクセス…JR茅野駅よりバス50分、中央自動車道諏訪ICより50分
★山頂駅の高さはNo4

 標高2200m坪庭駅からからは北・中央・南のアルプスが見渡せます。また、自然が作り出した溶岩台地・坪庭の高山植物を30分ほどかけ散策できます。さらに、1縞枯山(2403m)を経て茶臼山(2384m)へ、また北横岳(2472m)から蓼科山(2530m)など、シラビソ、トウヒ、コメエツガなど亜高山森林を楽しみながらの本格登山を身近にしてくれる便利な登山ロープゥエイです。

車山高原夏山展望リフト…霧ヶ峰高原

●標高…;1566m 〜 ;1916m
●標高差…350m ●所要時間… 15分(乗り継ぎ) ●斜行距離…m
●タイプ…リフト ●運行期間…4月下〜11月初旬
●所在地…長野県茅野市 ●アクセス…JR茅野駅

 霧ヶ峰の主峰車山山頂(1925)へは、スカイライナーとスカイパノラマの二本のリフトを乗り継いで向かいます、美しい高原の眺望を楽しめます。春の草原の新緑と初夏のレンゲツツジ、そして秋の草紅葉、冬はスキーと高原の四季を満喫。

富士見パノラマゴンドラすずらん …入笠(にゅうかさ)山

●標高…山麓駅;1050m 〜 山頂駅;1780m
●標高差…730m ●所要時間…15分 ●斜行距離…2489m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…4月~11月
●所在地…長野県富士見町 ●アクセス…中央線富士見駅よりバス10分、中央道諏訪南ICより7分

 山野草園やトレッキングコースが整備され、山頂駅付近は売店カフェもあるプチリゾート地。100万本の二本すずらんの群生地である入笠湿原(見頃は6月)を経て南アルプスの山々を360度展望できる入笠山山頂(1955m)まで20分の気軽な登山ルートもあります。

駒ケ岳ロープウェイ―…中央アルプス

●標高…しらび平駅;1662m 〜 千畳敷駅;2612m
●標高差…950m ●所要時間…7分 ●斜行距離…2334m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…通年
●所在地…長野県駒ケ根市・宮田村 ●アクセス…JR飯田線駒ヶ根駅よりバス45分、中央自動車道駒ヶ根ICより3分菅の台バスセンターよりシャトルバス(マイカー規制)
★標高差日本一★山頂駅の高さ日本一★山頂展望Cafeあり

 駒ケ岳ロープウェイで手軽に行ける高山絶景の千畳敷カール。また日本一高い駅とホテルとしても有名。千畳敷の散策だけならスニーカーでも気軽にできる。木曽駒(2956m)や、宝剣山(2931m)への往復4時間の登山は初心者向けで人気コースとなっています。ロープウェイ乗り場までは、環境保護のためマイカー規制されているため、シーズン中はロープウェイ待ち時間が長いため注意が必要です。

ヘブンスそのはら…富士見台高原

●標高…山麓駅;800m 〜 山頂駅;1400m
●標高差…600m ●所要時間…15分 ●斜行距離…2540m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…通年
●所在地…長野県阿智村 ●アクセス…中央道園原IC5分

 花桃で有名な長野県阿智村にあるゴンドラで上がれる高原は、「ヘブンスそのはら」としてテーマパーク的に整備されています。高山植物、森林浴、尾根歩きなどが手軽に安心して楽しめます。1400mの山頂駅からさらに登山リフト(7分)で1600mの見晴台へも。夜間の星を見るための運行も人気です。

御岳ロープウェイ…木曽御嶽山

●標高…鹿ノ瀬(かのせ)駅;1570m 〜 飯森高原駅;2150m
●標高差…580m ●所要時間…15分 ●斜行距離…2332m
●タイプ…ゴンドラ ●運行期間…4月~11月
●所在地…長野県木曽町 ●アクセス…木曽福島駅よりバス1時間、中央道中津川ICより120分
★山頂展望Cafeあり

 木曽御嶽山(おんたけさん3,067m)の7合目にあたる飯森高原駅。中央アルプス・北アルプス・乗鞍岳をのぞむ大パノラマで、ときには雲海もみることができます。シラビソの原生林や高山植物園がある山頂付近を、3時間弱で周遊でます。ゴールデンウィークまでは残雪も楽しめ、雪解けの水でできる「幻の大滝」を遠くに望めます。火山活動により一部入山規制のある木曽御嶽山山頂へは本格的な登山となります。

立山ロープウェイ…北アルプス・立山

●標高…黒部平駅;1828m 〜 大観峰駅;2316m
●標高差…573m ●所要時間…7分 ●斜行距離…1700m
●タイプ…ロープウェイ ●運行期間…4月~11月
●所在地…富山県立山町 ●アクセス…JR信濃大町駅→バス40分→扇沢駅→トロリーバス・ケーブルカー40分→黒部平→ロープウェイ→大観峰→立山トンネルトロリーバス→室堂
★山頂駅の高さはNo2

 立山アルペンルートのなかで最も見晴らしが良い立山ロープウェイ。途中に支柱が無い日本最長のワンスパンロープウェイです。大観峰駅ではトロリー乗り換えの時間を長めにとり、じっくり展望を楽しみたいものですね。トンネル内トロリーを抜けたら立山観光の中心地標高2450mの室堂へ出ます、立山連峰東の室堂では高山リゾートを楽しみながら、みくりが池や弥陀ヶ原を散歩するもよし、一泊し雄山(3003m)真砂岳(2861m)、別山(2874m)を縦走するのもありです。なお、大観峰駅からは外に出ることができず、トロリーで室堂に向うか、ロープウェイで引き返すかのどちらかになります。

新穂高ロープウェイ…北アルプス・穂高

【第1ロープウェイ】●標高…新穂高温泉駅;1117m 〜 鍋平高原;1305m
●標高差…188m ●所要時間…4分 ●斜行距離…673m
【第2ロープウェイ】●標高…しらかば平駅;1311m 〜 西穂高口駅;2156m
●標高差…845m ●所要時間…7分 ●斜行距離…2598m
●運行期間…通年 ●所在地…岐阜県高山市
●アクセス…JR松本駅よりバス210分、長野自動車道松本ICより90分
★距標高差は日本第2位

 二階建てロープウェイで有名な西穂高ロープウェイは第一・第二の二本のロープウェイを乗り継ぎます。途中の鍋平高原では自然散策路やかけ流しの露天風呂、冬はスノーシューハイクが手軽に楽しめます。第2ロープウェイの西穂高口駅の山頂展望台からも、北アルプスの眺望がばっちり。西穂高口駅からは西穂山荘を経て丸山(2452m)まで2時間弱。もちろん雄大な紅葉も見事です。

ロープウェイ利用の注意点

 さて、ここまでいろいろなロープウェイやゴンドラ、リフトを紹介してきましたが、ロープウェイを高山登山とからめて利用する場合の注意点についても、触れておきましょう。ロープェイやゴンドラで楽々登山も良いですが、気軽すぎて、「登山」であることを忘れないように注意が必要です。

 手軽に1000m級の山に行けてしまうからこそ、次のようなことにあらためて注意を払うようにしましょう。

高山ロープウェイを使って登山する際の注意点

・急激な気温低下

・思わぬ残雪

・急な天候変化

・ロープウィの下りの最終時間

・高山病

 ロープェイで「高山病」というと少し大げさかもしれませんが、リスクはきちんと知っておくべきです。上記の注意点について、もう少し詳しくみてみましょう。

 まず「急激な気温低」について。標高差が大きいと、無視できないレベルで急激な気温低下が、起こります。セオリーのうえでも、標高が100mあがると0.6度C気温が下がります。標高差700mでも4度寒くなるわけです。実際は、さまざまな条件で、もっと寒くなることもあります。マウンテンパーカーやソフトシェル的な温度調整できるアウターは必須ですね。

 高山ロープウェイの山の上は、下界とはワンシーズンずれたような世界です。ですのでとうぜん、春先の残雪が残っていることも多いです。あえて残雪を見に行くこともありますが、ロープウェイからの尾根歩きで思わぬ雪渓に遭遇することも。コースや時期によっては、雪渓をトラバースする知識や体験やアイゼンの準備が必要だったりします。

 2000m前後の高山では、晴れの日は天国ですが、天気が荒れると一気に危険地帯となります。急激な天気変化への備えと天気予報の確認を。天気が崩れる可能性がある場合は、きちんとした防水加工の雨具(撥水加工では不十分)の雨具が必要です。体を濡らしてしまうと夏山でも遭難するリスクがあります。

 ロープウェイを下山時に利用する場合は、最終の時刻にも要注意。15時台とか最終が案外早い場合もあります。また、ロープウェイは強風や雷にはとても弱い乗り物です。急激な天候変化の時は運休してしまうこともあります。ですのでタイトな登山スケジュールの場合は、乗り遅れて歩いて下山することも想定しておきましょう。

 また、標高差の大きいロープウェイを利用する場合は、「高山病」にも注意が必要です。高山病は、気圧が低くなり酸素が薄くなるために起こる症状です。2000m級でも、寝不足とか睡眠不足などの要因があうと、高山病を発症するリスクはあります。

 このように、ロープウェイからの登山は、とくに標高が高い山では、本格的登山並みの備え(装備と知識)が必要であるとは、忘れないようにしましょう。

 

 

 

 以上、ロープウェイの楽しみ方や、関東近県のロープウェイを紹介してきました

 ひとくちにロープウェイと言っても、実にさまざまなタイプのものがあることがあることがおわかりいただけたと思います。

 旅の目的にあったロープウェイやゴンドラやリフトを選び、心に残る絶景に出会いに出かけましょう!

 

【参考記事】
アウトドアな乗り物といえば、トロッコ列車レールバイクも要チェックです。
⇒「鉄道のアウトドア〜トロッコ列車とレールバイクで自然を満喫」
の記事も参照してください。

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