関東甲信越の高原のおすすめ一覧。エリア別にわかりやすく整理。

      2019/07/29

関東甲信越の高原

 「高原」には、春夏秋冬、さまざまな表情があります。

 高原は、爽快なドライブはもちろん、新緑や高山植物を求めてトレッキングしたり、避暑地として高原リゾートでくつろいだり、オートキャンプを満喫したり、紅葉を観にロープウェイにのったり、スキー・スノボはもちろんスノーシューで散策したり…。四季を通じて、自然を楽しめるのが高原です。

 ただ、「高原」とひと口にいっても、高層湿地とかスキー場とかリゾート地とか、さまざまなタイプの高原があります。また、とても多くの高原があるため、どこにどんな高原があるのか? なかなか把握しづらいものです。

 そこでこの記事では関東甲信越の74のおすすめの高原をピックアップして、特徴などを整理してみました。ぜひ高原を訪れる参考にしてください。

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関東甲信越近県の高原をエリア別にざっくり把握してみよう。

 「高原」とは、標高が高い、開けた平らな場所を意味します。ただ、「高原」と呼ぶのに正式な基準や決りがあるわけではなく、歴史的に「高原」と呼ばれてきた場所もあれば、スキー場やホテルが「高原」を名乗ってそれが定着したところなど、さまざまです。

 また、事実上、日本を代表するような広大な面積の高原でも、「〜高原」と名前が付いていないところもあります。

 このため、高原の名前と場所は、とても把握しにくくなっています。

 そこで、以下のようなエリアごとに分けて、まずは、それぞれ代表的な高原名をおさえていきましょう。

関東甲信越の高原

●那須高原エリア
…那須高原はとても範囲が広くオールマイティーに高原の魅力すべてがつまっているのが特徴です。御用邸があることでも有名。

●日光・尾瀬
…奥日光と尾瀬は、「高原」とついていませんが、日本を代表する高層湿原がある高原です。

●上越エリア
…上越新幹線沿線のスキー場中心の高原リゾート地帯。苗場高原や湯沢高原など。

●志賀高原エリア
…冬はパウダースノー、夏はトレッキングやドライブで有名ですが、実は、手つかずの自然が多く残る自然保護区です。

●浅間山エリア
…「元祖高原」とも言うべき軽井沢をはじめ、嬬恋、湯の丸高原など、浅間山~草津白根山までの山系を中心としたエリア。

●八ヶ岳エリア
…八ヶ岳から蓼科山(=北八ヶ岳)までの八ヶ岳連山を取り囲むエリア。南に清里高原、北には蓼科~美ヶ原のビーナスライン。まさに日本有数の高原地帯です。

●信越エリア
…北陸新幹線沿線の高原地帯。パワースポットで有名な戸隠高原、スノーリゾートのメッカ妙高高原や斑尾高原など。

●北アルプス
…北から順番に、白馬岳→栂池高原、立山→室堂、穂高岳→上高地、乗鞍岳→畳平と、秀峰の山腹の高原が並びます。

●中央アルプス・南アルプス
…駒ケ岳の千畳敷や、木曽路・阿智村の富士見台など、星空に近い高原があるエリアです。

●富士山・箱根・伊豆エリア
…標高が低めの高原なので、避暑やスキー向きのところは少ないですが、都心に近い手軽なキャンプや高原リゾートが魅力です。

 こうしてみると、関東平野を、ぐるりと高原地帯がとり囲んでいるのがよくわかりますね。では、次に、各高原について、詳しく見ていきましょう。

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那須高原、尾瀬、奥日光エリアの高原

那須高原、尾瀬、奥日光の高原

那須高原・八方ヶ原高原

那須高原

●標高:500m〜1500m
●所在地:栃木県那須町、那須塩原町
●特徴:高原リゾート/トレッキング・自然観察、本格登山/ドライブ・ツーリング
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

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 那須高原は那須岳から高原山までの那須連山の南西山麓にゆるやかに広がる広大な高原で、日本を代表する高原です。御用邸があることから古くから避暑地・別荘地とし知られ、今では、大自然を活かしたトレッキングからスポーツなど高原レジャーまで、高原リゾートの条件がすべてそろったったエリアとなっています。
 ロープウェイを使ったハイキングや、旧ボルケーノハイウェイのドライブ、那須フラーワーワールド、那須サファリパーク、りんどう湖ファミリー牧場などテーマパークも豊富です。また、キャンプ場やコテージも数多く点在し、キャンプのメッカにもなっています。
 いちばんのおすすめスポットは、標高1000m付近の自然公園「平成の森」。こここは、2008年まで御用邸区域として一般開放されていなかった560ヘクタールの森で、手つかずの豊かな自然が残されおり、さまざまな自然体験プログラムで自然を堪能することができます。

八方ヶ原高原(大間々台)

●標高:1000m〜1200m
●所在地:栃木県矢板市、那須塩原町
●特徴:トレッキング・花観賞
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 レンゲツツジ20万株の群生地で有名な大間々台を中心とした高原地帯。高原山の東麓にあり、広い意味では那須高原の一部とも言えます。もともと軍馬牧場があり馬が放牧されていたためレンゲツツジの群落となりました。周辺の山中にはトウゴクミツバツツジ、アカヤシオ、シロヤシオ、ヤマツツジなどが咲く、花木の高原です。

奥日光、尾瀬、奥鬼怒湿原、etc

霧降高原

●標高:1400m〜2000m
●所在地:栃木県日光市
●特徴:ドライブ・ツーリング、花観賞
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 霧降高原は、日光中禅寺湖と鬼怒川温泉の間にある1,000m級の高原地帯。高原を貫く霧降高原道路がバイク乗りに人気で、観光牧場「大笹牧場」はツーリングのメッカになっています。また、ニッコウキスゲなど高山植物の咲く「キスキ平園地」では1,445段の木道の階段「天空回廊」を歩いて、高原の花の風景を楽しめます。

奥日光

●標高:1000m〜1600m
●所在地:栃木県日光市
●特徴:トレッキング・自然観察
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 奥日光は、男体山と中禅寺湖の北西部に広がる広大な高原です。高原という名前は付いていませんが、事実上、日本でも最大規模の高原のひとつです。戦場ヶ原・小田代原の雄大な自然をメインに、刈込湖周辺など周囲の山々など、春〜夏の高山植物、秋の紅葉、冬はスノーシュートレッキングなどオールシーズン自然を満喫できます。また湯元温泉では温泉と料理でまったりしたり、中禅寺湖畔でカヤックやサップ(SUP)をアクティブに楽しむなど、高原リゾートのさまざまなプランをチョイスできます。

丸沼高原

●標高:1000m〜2000m
●所在地:群馬県片品村
●特徴:キャンプ、スノースポーツ
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 丸沼高原は、11月下旬〜4月中旬まで関東では最も長くオープンする定番のスキー場。グリーンシーズンはゴンドラを利用しての日光白根山登山や、オートキャンプ場でのキャンプ、ツリーアドベンチャーなど自然を活かしたアトラクションもある大自然の遊び場として人気です。

岩鞍高原・片品高原

●標高:1200m〜1300m
●所在地:群馬県片品村
●特徴:スノースポーツ、花鑑賞
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 武尊山(ほたかやま)東麓の尾瀬岩鞍ホワイトスノーや片品スキー場のある高原地帯。グリーンシーズンは春の水芭蕉、夏のユリ、秋の紅葉などシーズンごとに見所があるほか、合宿にもよく利用される高原です。尾瀬へのトレッキングの宿泊基地として利用されることも。

尾瀬

●標高:1400m〜1600m
●所在地:福島県枝岐村、新潟県魚沼市、群馬県片品村
●特徴:トレッキング・自然観察、花鑑賞
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

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 尾瀬は「高原」と名前がついていませんが、日本を代表する高原のひとつです。燧ヶ岳(ひうちがたけ・2,356m)至仏山(しぶつさん・2,228m)など2000m級の山に囲まれた盆地状態の標高1500m前後の大湿原で、ニッコウキスゲやワタスゲなど高山植物の宝庫。高原内には自動車道路が通っておらず最低限の山小屋しかない、日本では数少ない手つかずに近い高原です。
 1950年代から湿原の状態を保ために木道が整備され、1970年代はいくつもの開発計画に反対運動が起きて計画を撤回させた、いわば日本の自然保護の象徴でもあります。
尾瀬へは車で行ける周辺の峠から、1時間前後山道を歩いて湿原に入り、木道を歩くことになります。定番のコースは群馬県側の鳩待峠から尾瀬ヶ原、福島県側の沼山峠から大江湿原・尾瀬沼をハイキングするものです。木道が整備されており標高差も少ないため、尾瀬のトレッキングは登山にくらべれば軽装でもよいですが、スニーカーではなくトレッキングシューズは最低限必要で、平地より10度近く気温が低いこともあり、雨具など最低限の装備が必須です。

鬼怒沼湿原

●標高:2000m
●所在地:栃木県日光市
●特徴:秘境トレッキング・本格登山、花鑑賞
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 奥鬼怒の山奥深くに、鬼怒沼をはじめ大小50の沼がある神秘的な高層湿原。湿原までは片道4時間弱の山歩きでしかたどりつくことはできず、まさに秘境。湿原への出発地点とは、これまた秘湯である奥鬼怒温泉。初心者単独では厳しいが、トレッキングツアーもあります。

志賀高原、上越エリアの高原

志賀高原、上越エリアの高原

●注…志賀高原と上越エリアを(地理的に隣接しているため)まとめて紹介していますが、「上越エリア←→志賀高原」間の往来は、間に山地があるため、原則できません。志賀高原へのアクセスは、あくまでも長野県側からが基本となります。

上越エリア〜苗場高原、田代高原、上毛高原、赤城高原、etc

赤城高原

●標高:472m
●所在地:群馬県みなかみ村・昭和村
●特徴:ドライブ、ツーリング
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:○、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 「赤城高原」は関越自動車道の標高472mのサービスエリア名です。赤城高原SAは見晴らしのよい公園が併設されていて、武尊山や谷川岳が望めます。2018年にリニューアルオープンしたSAで、レストラン、フードコート、ファーマーズマーケットなどが施設が充実しており、グルメ的にも高評価です。SAとは別に、赤城山山麓付近にはスキー場やキャンプ場やペンションも点在しています。

上毛高原

●標高:400m
●所在地:群馬県高山村
●特徴:駅名、キャンプ場
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:○、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 上毛(じょうもう)高原は上越新幹線の駅名。谷川岳、猿ケ京温泉 、宝台樹など水上地区の玄関口の駅です。また「上毛高原キャンプグランド」は星空が綺麗なキャンプ場として有名です。

玉原高原

●標高:1200m〜1500m
●所在地:群馬県沼田市
●特徴:トレッキング・花鑑賞
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 武尊山(ほたかやま)の山麓に広がるブナ林と湿原からなる玉原(たんばら)高原。ミズバショウ、コバケイソウ、ハイイヌツゲはじめ多くの高山植物がはえ「小尾瀬」とも呼ばれています。玉原湖(人造湖)や、日本一標高の高いラベンダー園「たんばらラベンダーーパーク」もあります。

水上高原

●標高:1000m
●所在地:群馬県みなかみ町
●特徴:高原レクリエーション
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 奥利根湖南側にある自然あふれる高原地帯。「犬ぞり」などファミリーで楽しめるスキーリーゾーとして有名。夏は、森のなかをワイヤーにぶら下がり飛び回るフォレストジッパーで遊べます。また、奥利根三ダム(ならまたダム、矢木沢ダム、藤原ダム)の見学の他、利根川源流の渓谷美を楽しめます。尾瀬、谷川岳への基地としても。

天神平

●標高:1300m〜1500m
●所在地:群馬県みなかみ町
●特徴:絶景ポイント、トレッキング、スキー場、花鑑賞、本格登山
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:○

 谷川岳の尾根伝いにある天神平は冬はスキー場で、春から夏にかけてゲレンデは高山植物の咲く天空のお花畑となります。ロープウェイ駅からさらにリフトで上がる天神峠からの絶景は見事です。谷川岳はは厳しいロッククライミング登山のイメージがありますが、天神平からは尾根伝いに片道2時間ほどの中級車以上な比較的安心して行けるトレッキングコースです。

苗場高原

●標高:900m〜1000m
●所在地:新潟県湯沢町
●特徴:絶景ポイント、トレッキング、スキー場
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 日本一標高が高いところから滑れるスキー場として伝統ある苗場高原。今ではスキー場としてよりも、日本最大のフェスであるフジロックの会場としてのほうが有名かもしれません。フジロック会場にもなっている苗場高原オートキャンプ場も人気がありますが、なんといっても日本最長距離のドラゴンドラ。苗場高原(標高1,000m前後)から、標高1400mの田代高原まで、究極の空中散歩が体験できます。

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田代高原

●標高:1400m
●所在地:新潟県湯沢町
●特徴:絶景ポイント、スキー場
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:○、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:○

 田代高原は冬場は「かぐらスキー場」として親しまれていますが、グリーンシーズンもロープェイとゴンドラを活かした高原のパノラマ展望ができるポイントとして人気があります。とくに紅葉時が、田代高原へ登る田代ロープェイと苗場高原へ降りるドラゴンドラに乗っての高原の空中散歩は感動的です。一日乗り放題のチケットもあるので、田代湖周辺の散策もふくめて、ゴンドラを往復して、高原風景をたっぷり楽しむことができます。

湯沢高原

●標高:870m
●所在地:新潟県湯沢町
●特徴:高原レクリエーション、自然観察、トレッキング
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 上越新幹線・越後湯沢駅からすぐロープウェイにのれる「駅近の高原」。山頂駅周辺は湯沢高原パノラマパークとして施設が充実しています。カフェやガーデンのほか、サマーボブスレーやジップラインアドベンチャなどアクティブな高原リゾートを満喫できます。高山植物園アルプの里でじっくり自然観察や、トレッキングのベースとしても。

当間高原

●標高:600m
●所在地:新潟県十日町市
●特徴:高原リゾート、レクリエーション
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 あてま高原リゾート「ベルナティオ」は、その面積510ヘクタールと、TDL(シーは除く)の約10倍の広大な自然体験型リゾート。もともとバブル期に会員制の保養施設として計画され、広大な敷地を活かして、ファミリー向けから大人向けまで、ゆっくり滞在できる新潟県随一のリゾート施設となっています。残雪・新緑トレッキング、山菜採り、ホタル観察、星空観察、紅葉、スノーシューなど季節の自然体験メニューが豊富で、リゾート施設内で安心安全に大自然を楽しめます。

志賀高原エリア〜志賀高原、奥志賀、鍋倉高原、etc

志賀高原

●標高:1400m〜2000m
●所在地:長野県山ノ内町
●特徴:トレッキング、ドライブ、絶景ポイント
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

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 志賀高原は、日本を代表する高原のひとつ。志賀山(2037m)の西に広がる溶岩台地で、コメツガ、オオシラビソ、クロベ、ミズナラなど亜高山性の原生林と、湿原や湖沼が点在する美しい高原です。上質なパウダースノーが積もるため冬はスキーとスノボでにぎわいます。
 志賀高原道路(国道292号線)づたいに、夏山リフトも多く運転されていて、ドライブしながら手軽に絶景と涼しい高原の夏や紅葉を楽しめるのもポイントです。冬の雪が深いこともあり、手つかずの自然が残る場所でもあり、志賀山、鉢山(2041m)、四十八池、大沼など志賀高原の中心部=いわゆる「池巡りコース」一帯は、ユネスコエコパークにも指定され、世界的にみても価値のある自然として保全されています。
 志賀高原の南側は、群馬県の草津白根山につながっていて、長野・群馬県境は、日本の国道最高地点(2172m)の渋峠で、ここからリフトで横手山(2307m)山頂に登れる山岳リゾートとなっています。志賀高原の北側は発哺温泉(ほっぽおんせん)からゴンドラが通ずる東館山、高天ヶ原、一ノ瀬を経て、奥志賀エリアへ続きます。

奥志賀

●標高:1400m〜2000m
●所在地:長野県山ノ内町
●特徴:高原リゾート、トレッキング、自然観察
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:○

 焼額山(2,009m)北東麓の奥志賀高原ホテルと奥志賀スキー場を中心にした高原ゾート地。訪れる人が比較的少なく、高級な大人な雰囲気の長期滞在型リゾートとしてゆったりした時間を過ごせます。奥志賀ゴンドラで登るオオシラビソ林に囲まれた稚児池、シラカバやミズナラの林に囲まれた奥志賀渓谷など、多彩な自然を楽しめます。ホテル・スキー場周辺では、ある程度整備された自然のなかで、ツリーハウスや森林浴を安心して楽しめます。

竜王高原(北志賀)

●標高:1700m
●所在地:長野県山ノ内町
●特徴:絶景ポイント、スキー場
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 竜王マウンテンパークのロープウェイ山頂駅の雲海を見渡すカフェ「SORAテラス」。普段着のまま、天空のカフェでまったりとした時間をすごせるので人気です。竜王は雲海の出現率もとくに高いとのこと。竜王湿原への軽トレッキングも。

カヤの平高原

●標高:1500m
●所在地:長野県木島平村
●特徴:トレッキング、自然観察
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 カヤの平は、日本一美しいブナ林が広がると言われる、奥志賀と野沢温泉のあいだに位置する高原。北ドブ湿原をメインに信州大学ブナ原生林教育園など、高低差が少ないため、登山というより森林浴中心のトレッキングが、丸一日かけてたっぷり楽しめます。

上ノ平高原

●標高:1000m〜1400m
●所在地:長野県湯沢温泉村
●特徴:高原リゾート
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

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 毛無山(1650m)のふもとに広がる豊かなブナ林を中心とした高原。長坂ゴンドラリフトで登ることができます。高原にある巣鷹湖湖畔にはキャンプ場も。北信五岳(妙高山、斑尾山、黒姫山 、戸隠山、飯縄山)が望める一方、志賀高原へもつながっています。

野々海高原

●標高:1020m〜m
●所在地:長野県栄村
●特徴:穴場トレッキング、自然観察
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 野々海池を囲むブナの原生林のなかにキャンプ場があるだけの、手つかずの自然が残る高原です。もちろん高原は息を呑む美しさ。秘境。

鍋倉高原

●標高:700m〜1100m
●所在地:長野県飯山市
●特徴:トレッキング、自然観察
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 鍋倉山山麓に広がる手つかずの樹齢200~300年といわれるブナの森。「なべくら高原・森の家」を拠点に、ブナ林の自然を体験することができます。キャンプ、カヌー、トレッキング、スノーシュー、クロスカントリーなど。ソバ畑やお地蔵さんなど里山的な風情もある自然を満喫できる高原。

北アルプス北部、戸隠・信越エリア、軽井沢・浅間山エリアの高原

北アルプス北部、戸隠高原・信越エリア、軽井沢・浅間山エリアの高原

軽井沢高原

●標高:900m〜1000m
●所在地:長野県軽井沢町
●特徴:高原リゾート
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:

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 軽井沢は明治初期に、カナダ人宣教師のアレクサンダー・クロフト・ショーが避暑に訪れたことがきっかけとなり、西洋文化の影響を受けた避暑地として発展してきました。まさに、高原リゾートの発祥の地です。大正時代は洋館が立ち並び外国人や貴族、文豪などが集う、ハイカラで文化的な街だったことから、地方にありながらトレンドの先端をリードしてきました。
 現在も、その面影は残し、木漏れ日の下で美樹館や図書館などでゆったりした時間を過ごす場所となっています。ハルニレテラス、軽井沢タリアセンなど都市型リゾートだけでなく、野鳥の森や白糸の滝などハイキングも満喫できます。

浅間高原・北軽井沢高原

●標高:1000m〜2000m
●所在地:群馬県長野原町・嬬恋村
●特徴:高原レクリエーション
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 軽井沢の北側にある群馬県嬬恋村=いわゆる北軽井沢一帯を「浅間高原」とも呼びます。もともとは、キャベツなど高原野菜の産地として知られますが、最近は多数のオートキャンプ場があるアウトドアのメッカとして人気があり、フォレストアドベンチャーのような自然を活かしたレジャーが盛んです。また浅間山の溶岩石「鬼押し出し園」や、日本最大規模のシャクナゲ群生地でも知られます。軽井沢同様、大正時代からの歴史と文化が感じられる別荘地としても人気がある高原です。

パラギ高原

●標高:1400m
●所在地:群馬県吾妻郡嬬恋村
●特徴:高原リゾート、トレッキング
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 海抜1400mのパラギ湖湖畔の高原。無印良品カンパーニャつま恋キャンプ場があるところ。隠れ家的な高原リゾートができる場所。

湯の丸高原・地蔵峠

●標高:1800m〜2000m
●所在地:長野県東御市
●特徴:トレッキング・自然観察、花観察、高原レクリエーション
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 天然記念物のつつじ平湿原のレンゲツツジ(見頃は6月下旬)やコマクサ園がある。冬はパウダースノーで有名なスキー場。夏もリフトが地蔵峠から湯の丸高原まで運転されています。涼しい気候を利用したアスリート向けのトレニーング施設も充実。

高峰高原・車坂峠

●標高:2000m
●所在地:長野県小諸市
●特徴:絶景ポイント、ドライブ、トレッキング
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:

 絶景地の車坂峠(チェリーパークライン)付近に広がる標高2000mのなだらかな高原。浅間山方面または池ノ平湿原方面へのトレキングのベースとなる高原。高山植物や山野草、そして満点の星空が魅力

菅平高原

●標高:1250m〜1650m
●所在地:長野県上田市~須坂市
●特徴:高原レクリエーション、別荘地
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 夏の平均気温が19度で本州では最も冷涼とされる高原。スポーツ合宿などが盛んで、ゴルフ、乗馬、サッカー、パラグライダーなどスポーティーに楽しめる高原。

峰の原高原

●標高:1500m
●所在地:長野県須坂市
●特徴:高原レクリエーション、別荘地
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 菅平に隣接する根子山のふもとの別荘地とスキー場が広がる地域。分譲別荘地として有名。

聖高原

●標高:1000m
●所在地:長野県麻績村
●特徴:高原レクリエーション
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:○、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:○

 聖湖湖畔に広がる白樺とカラマツの高原地帯。360度のパノラマ眺望の三峯山(1131m)から聖湖にかけ冬は樹氷が見られるスキー場として知られます。グリーンシーズンはリフトやスカイスライダーでファミリー向けです。

信越エリア〜戸隠高原、妙高高原、斑尾高原、etc

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妙高高原

●標高:700m〜1300m
●所在地:新潟県妙高市
●特徴:高原リゾート
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 標高の妙高山(2454m)。妙高スカイケーブルのあるスキー場を中心に、池の平温泉、赤倉温泉、杉の沢温泉、など温泉が充実しています。自然観察には、いもり池、笹が峰牧場、スカイケーブル山頂付近のブナ林など手軽に高原の自然を。

斑尾高原

●標高:900m〜1300m
●所在地:長野県信濃町
●特徴:トレッキング、自然観察
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 高原リゾートの代表で避暑地としても有名。ペンションや飲食店が立ち並び夏はテニス冬はスキーでジャズフェスティバルが開催されていた「これぞ高原」の斑尾。最近はトレッキングや森林セラピーに力を入れ、斑尾山(1382m)や袴岳(1135m)や湿原・湖沼を巡る全長50kmのトレッキングコースが整備され、トレイルランやロングトレイルのメッカになってきています。

黒姫高原

●標高:700m〜1200m
●所在地:長野県信濃町
●特徴:高原リゾート、花鑑賞
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:○

 黒姫山(2053m)ふもとのファミリーに人気のスキー場黒姫スノーパーク。グリーンシーズは広大な2万輪ダリア園、100万本のコスモス園が話題です。また、ミヒャエルエンデや松谷みよ子の縁りの地であることから黒姫童話館・童話の森があり、こちらを中心とした高原散策も人気です。

戸隠高原

●標高:1000m〜1200m
●所在地:長野県長野市
●特徴:トレッキング、パワースポット
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

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 戸隠山(1904m)は日本神話ゆかりの山で修験道の聖地でもあります。ふもとの戸隠神社は古くから門前街が栄え、日本でも有数のパワースポットとして、今でも訪れる人が絶えない神社です。戸隠神社宝光社から神道(かんみち)を通り、中社を経て、神秘的な杉並木参道を通り奥社まで、戸隠山山頂へ向かって信仰の道が続いています。奥社の西側は高原植物の咲く湿原で「戸隠森林植物園」として整備されて、手軽に高原ハイキングができます。鏡池は文字通り鏡のように戸隠山を映しこみ、とくに紅葉時期は撮影のメッカとして多くのひとが訪れるところです。
 そのほかにも戸隠展望苑、古池、越水ヶ原のみどころが多く、さらに、戸隠の奥には秘境・鬼無里があり奥裾花自然園は水芭蕉の日本一の群落地。樹齢300~400年のブナやトチの原生林に囲まれた高山湿原として戸隠とあわせて訪れたいとこです。その他、名物戸隠そばや忍者村など、歴史と文化を感じられるユニークな高原となっています。

飯縄高原

●標高:900m〜1100m
●所在地:長野県長野市
●特徴:高原レクリーエーション
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 シラカバとカラマツに囲まれ、逆谷地湿原、大谷地湿原、大座法師池、などが点在する高原。大座法師(ダイダラボッチのこと)池周辺は、キャンプ、フィールドアスレチック、乗馬、テニス、ゴルフ、スキーと高原のレジャーとスポーツを楽しむ施設が充実しています。

北アルプス北部〜白馬栂池、立山室堂、etc

白馬栂池高原

●標高:800m〜1900m
●所在地:長野県小谷村
●特徴:トレッキング、自然観察、花鑑賞、本格登山
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 白馬乗鞍岳の中腹に広がる高原。冬はスキー場となるゴンドラとロープウェイを乗り継いで1800mの栂(つが)池高層湿原へ。100ヘクタールの栂池自然園として木道が整備されています。園内はたっぷり3時間ほど湿原を楽しむことができます。

白馬八方尾根

●標高:1400m〜2000m
●所在地:長野県小谷村
●特徴:絶景ポイント、トレッキング、自然観察、本格登山
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:○、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:○

 尾根伝いにスキー場のゴンドラとリフトがグリーンシーズンに運転されている。リフトで登れる兎平や鎌池湿原にはオープンテラスも設置され、開放的な高原気分を満喫できます。リフト終点から片道3時間で、絶景の八方池までトレッキング。

立山室堂平

●標高:1800m〜2400m
●所在地:富山県立山町
●特徴:トレッキング、本格登山、高原リゾート
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

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 立山の中腹に広がる高原。富山側から黒部・長野へ抜ける立山アルペンルートのバスとトロリーの乗り換え地点「室堂ターミナル」があります。室堂ターミナルじたいもホテルになっている他、みくりが池温泉周囲には山小屋やヒュッテが点在し、滞在することができます。みくりが池〜雷鳥沢キャンプ場あたりのトレッキングは初心者でも安心して歩け、立山の絶景や高山植物を楽しむことができます。
 また、弥陀ヶ原まで降りていくトレッキングコースもあり、自然そのままの高原を満喫することができます。こちらのコースは中級者以上向けで急な天候変化などもあるのでそれなりの装備が必要です。室堂にはふつうのスキー場はありませんが、冬期はバックカントリーができる高山スキー場としても知られます。

中山高原

●標高:900m
●所在地:長野県大町市
●特徴:穴場キャンプ、花鑑賞
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 北アルプスをバックに広がる菜の花畑や雪融けの時だけ現れる幻の池、夏はソバの花と、信州らしい原風景の中山高原。朝ドラ「ひまわり」のロケ地にもなりました。中山高原キャンプ場はバイク乗りに人気の静かなキャンプ場です。

八ヶ岳・ビーナスライン沿いの高原、上高地エリアの高原

八ヶ岳、ビーナスライン、上高地エリアの高原

ビーナスラインの高原〜蓼科高原、白樺高原、車山高原、霧ヶ峰高原、美ヶ原高原

蓼科高原・茶臼山・縞枯山

●標高:1200m〜2100m
●所在地:長野県茅野市、立科町
●特徴:高原リゾート、トレッキング、ドライブ
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 八ヶ岳北鹿・蓼科岳南麓に広がる1000mほどの高原地帯。大正時代からの避暑地・保養地としての歴史があります。ビーナビスラインでつながっている蓼科高原〜白樺高原〜車山高原〜霧ヶ峰高原までをひっくるめて「蓼科高原」と呼ぶこともありますが、通常は蓼科湖(1,250m) から北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(1770m)あたり一帯が蓼科高原と呼ばれます。ロープウェイ山麓駅付近には蓼科高原美術館を中心にペンションや別荘が点在しています。山歩き派には、ロープウェイ山頂(同2,237m)に広がる坪庭自然園から茶臼山・縞枯山を経て八ヶ岳縦走と本格トレッキングも楽しめます。

白樺高原

●標高:1400m〜1800m
●所在地:長野県立科町
●特徴:高原レクリエーション、ドライブ、トレッキング
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 蓼科山北西に広がる高原。蓼科高原と車山高原の間に位置しビーナスラインで結ばれています。ファミリーで楽しめる蓼科牧場と白樺湖(1420m)、高原リゾート〜別荘地がある姫木平良〜女神湖(1540m)湖畔、高山植物の宝庫である御泉自然園(1830m)、など見所が多い高原リゾート地です。

車山高原

●標高:1500m〜1900m
●所在地:長野県茅野市
●特徴:トレッキング・自然観察、花鑑賞、ドライブ
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:○

 白樺高原の東に位置する車山(1,925m)を中心とした、なだらかな高原地帯。600種類の高山植物が咲き乱れる車山高原は、ビーナスライン沿いの高原でも最も美しいといわれています。

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霧ヶ峰高原

●標高:1600m〜1900m
●所在地:長野県茅野市
●特徴:トレッキング・自然観察、ドライブ
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 車山高原の東側に広がる、開放的な放牧地。蛙原(げぇろっぱら1684m)には、深い霧のなかで位置を知らせるための霧鐘塔があります。また、八島ヶ原湿原湿原や踊り場湿原など比較的人が少ない静かなトレッキングを楽しめます。霧ヶ峰自然保護センターをベースに、車山〜霧ヶ峰高原をさまざまなルートでまわることができます。

美ヶ原高原

●標高:1900m〜2000m
●所在地:松本市、上田市、長和町
●特徴:ドライブ・ツーリング、トレッキング
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 王ヶ頭(2034m)、王ヶ鼻(2,008m)、牛伏山(1,990m)、鹿伏山(1,977m)に囲まれた標高2000mの広々とした高原で、ビーナスライン沿いでは最も高い高原となっています。高原全体が放牧地になっていて、レンゲツツジの名所です。ビーナスラインは美しの森高原美術館で終点となり、その先は、林道的な美ヶ原スカイラインに。美しの塔、美ヶ原牧場、思い出の丘、を抜けるツーリングやドライブ、美ヶ原自然保護センターを拠点にしたトレッキングで楽しめます。

八ヶ岳周辺〜清里高原、etc

清里高原

●標高:900m〜1500m
●所在地:山梨県北杜市
●特徴:高原リゾート、絶景ポイント
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 清里高原は、もとも農業開拓地域でしたが、1970年代は若い女性のトレンド「アンノン族」に人気のお洒落な高原リゾートとなりました。昭和末期には一般的な観光地となり清里駅前は「高原の原宿」と呼ばれ、タレントショップやファンシーショップが乱立しました。現在は大人な雰囲気で清泉寮のソフトクリームや絶景カフェ「清里テラス」を楽しむ高原リゾート地となっています。また、八ヶ岳へのトレッキングの拠点しても訪れる人も多く、八ヶ岳麓を一周する八ヶ岳ロングトレイルの一部にもなっています。

松原湖高原

●標高:1100m
●所在地:長野県小海町
●特徴:高原リゾート
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 ナラやカラマツに囲まれた神秘的な湖、松原湖は、夏はヘラブナ、冬はワカサギのポイントとしても知られます。フィンランド大使館の避暑地があることから、松原湖湖畔の「フィンランドビレッジ」では毎年「夏至祭」が開かれます。

八千穂高原・麦草峠白駒池

●標高:2100m
●所在地:長野県佐久穂町
●特徴:トレッキング・自然観察、ドライブ
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

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 蓼科高原の連山である茶臼山・縞枯山の東に広がる高原。国道で日本で二番目に高い麦草峠(2127m)や白駒池がある自然豊かな高原。東洋一の200ヘクタールの規模のシラカバ林を抜けるドライブも心地よい、八千穂高原自然園を中心に軽トレッキングが楽しめる。自然派のドライブの行先に最適

立原高原

●標高:1200m
●所在地:長野県南相木村
●特徴:穴場キャンプ
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 千曲川源流域、天狗山(1882m)のふもとの高原。立原高原ふれあいの森、立原高原ビレッジ、など、コテージやコインシャワーなど、キャンプの設備が充実しています。オートキャンプ場もあり。

高ボッチ高原鉢伏山

●標高:1600m
●所在地:長野県塩尻市
●特徴:ドライブ・ツーリング
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 高ボッチ山(1665m)の中腹を高ボッチスカイラインが鉢伏山へ向かいます。諏訪湖と富士山と南アルプスの山並が広がる展望地で、夜景も美しいと評判です。最近では「ゆるキャン△」でりんちゃんがソロキャンした場所としても知られています。

富士見高原

●標高:1300m〜1420m
●所在地:長野県富士見市
●特徴:高原レクリエーション、花鑑賞
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:

 高山の山野草の花が咲き乱れる高原をカートで周遊できる、手軽な高原リゾート。創造の森の展望台からは、富士山・北岳・穂高岳と日本の3大高峰を望む360度ビューが開けます。

北アルプス中部〜上高地、乗鞍

上高地

●標高:1500m
●所在地:長野県松本市
●特徴:トレッキング、本格登山、高原リゾート
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 1910年に初代河童橋がかかり1915年に焼岳(2,455m)の噴火により大正池が出現、そして1933年に上高地帝国ホテルができて、日本初の山岳リゾート地としての歴史がはじまります。上高地は北アルプスの玄関口として、上高地で高原を楽しむ観光客だけでなく、穂高連山や涸沢カールを目指す登山者でもいつもにぎわっています。またアルプスを間近に望む美しい高原として日本を代表する観光地のひとつともなっています。
 環境への配慮から、75年にマイカー規制が、2004年には観光バス規制もはじまり、アクセスする定期バスが減便するなどして、昔よりは行きにくい場所になってきています。大観光地から、ほんらいの姿である自然の聖地へと、上高地はその姿と役割を少しずつ変えはじめているのかもしれません。(なお、紅葉にういては、こちらの記事⇒「上高地と涸沢カールの紅葉」もご覧ください。

鍋平高原

●標高:1300m
●所在地:岐阜県高山市
●特徴:本格登山、トレッキング
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 穂高連山の上高地と反対側にある新穂高ロープウェイの中間駅「鍋平高原」にはブナ、ミズナラ、トチノキ、ホウノキの森が広がり、1時間ほどかけて散策できます。交通規制のある上高地側と違って、鍋平高原まではマイカーでも入れるため、ドライブと組み合わせて、北アルプスに迫ることもできます。

乗鞍高原

●標高:1200m〜1600m
●所在地:長野県松本市
●特徴:高原リゾート
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 乗鞍岳の東側山麓。乗鞍温泉と乗鞍スノーリゾートを中心とした高原リゾート。乗鞍温泉街や休暇村乗鞍を拠点に、三本滝・善五郎の滝がある峡谷やコメツガやシラビソの原生林でゆったりとくつろぐことができます。

乗鞍畳平

●標高:2700m
●所在地:岐阜県高山市
●特徴:トレッキング、自然観察、花鑑賞、本格登山
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

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 乗鞍岳山頂付近の「天空のお花畑」木道が整備されたなか、夏はコバイケイソウ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマゼンゴなどお花畑、秋はナナカマドやダケカンバなど高山特有の紅葉を見ることができます。マイカー規制のため、シャトルバスでの往復することになりますが、紅葉シーズンはバスに乗り遅れないよう注意が必要です。宿泊できる山小屋もあり。もちろん、ここから剣ケ峰(3026m)への登山も定番です。

中央アルプス、南アルプスエリアの高原

中央アルプス、南アルプスエリアの高原

北アルプス南部、中央アルプス、木曽エリア、南アルプス

入笠(にゅうかさ)高原

●標高:1800m〜1900m
●所在地:長野県富士見市
●特徴:トレッキング・自然観察、花鑑賞
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 すずらんの名所であり高山植物のお花畑や蝶々の宝庫、入笠山~入笠湿原は手軽に登れる山。ユネスコエコパークに指定され、マイカー規制となっているため、富士見パノラマリゾートのリフトで1780m地点まで上がり、軽トレッキングを開始します。入笠すずらん山野草公園、入笠湿原、大阿原湿原など自然の見所満載です。

開田(かいた)高原

●標高:1000m〜1300m
●所在地:長野県木曽町
●特徴:乗馬
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 御岳山(おんたけさん)麓に広がる高原。古くから名馬・木曽馬の育成地で、現在も牧草地が広がり「木曽馬の里」では乗馬体験も。また、良質の蕎麦の産地でもあり、夏はソバの花が咲き誇ります。

木曽駒高原

●標高:1000m
●所在地:長野県木曽町
●特徴:キャンプ、スノースポーツ
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 中央アルプス駒ヶ岳の北西麓の高原。御岳山・乗鞍・駒ヶ岳と中央アルプスと北アルプスに囲まれた山深い高原。オートキャンプ場とゴルフ倶楽部としかない隠れ里的な高原リゾート。

千畳敷カール

●標高:2600m
●所在地:長野県駒ケ根市・宮田村
●特徴:トレッキング、自然観察、本格登山
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:○

 駒ヶ岳ロープウェイで簡単に登れる天空の高原。ホテルに宿泊して、日の出や雲海を見たりゆったりと剣ヶ池周辺の高層湿原をじっくり観察するのも良いです。駒ヶ岳への登山も比較的初心者向け。冬はスキーも。紅葉については⇒「千畳敷カールの紅葉」の記事を参照ください。

駒ヶ根高原

●標高:800m
●所在地:長野県駒ケ根市
●特徴:高原リゾート
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 駒ケ岳ふもと。千畳敷など駒ケ岳観光の拠点。中央自動車道駒ヶ根ICから3分のスキー場をはじめ、ムササビ観察のできる森もおすすめです。

富士見台高原

●標高:1400m
●所在地:長野県阿智村
●特徴:高原リゾート、自然観察
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

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 「ヘブンスそのはら」で知られる、グリーンシーズンも充実したスキー場。星空が日本一綺麗ともいわれる阿智村だけあって、ロープウェイを使ったナイトツアーも人気です。

しらびそ高原

●標高:1900m
●所在地:長野県飯田市
●特徴:ドライブ・ツーリング
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 南アルプスや中央アルプスの3000m級の山々を大パノラマで間近に望む高原。1900Mの高原には宿泊施設ハイランドしらびそとオートキャンプ場があります。南アルプスエコーラインでドライブで立ち寄るにもい良いところです。

茶臼山高原

●標高:1300m〜1400m
●所在地:愛知県豊根村
●特徴:高原レクリーエーション
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:○、・スノーシューツアー:○
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 長野県と愛知県の県境にある茶臼山と萩太郎山にはさまれた高原で、愛知県唯一のスキー場となっていて、グリーンシーズンは天空のシバザクラの園として、とくに愛知県民に親しまれています。ファミリー向け。

富士山周辺、関東平野近辺エリアの高原

富士山周辺、関東平野近辺エリアの高原

富士山周辺、山梨県の高原

一ノ瀬高原

●標高:1250m
●所在地:山梨県甲州市
●特徴:穴場キャンプ
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 山梨県の北部山岳地帯にある一ノ瀬高原ですが、実は多摩川の源流域にあたり、奥多摩湖の上流にあります。手つかずの自然のままのワイルドなキャンプ場として、定評があります。

乙女高原

●標高:1700m
●所在地:山梨県山梨市
●特徴:トレッキング、自然観察、花鑑賞
・湿原:—、・高山植物:○
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 レンゲツツジをはじめ亜高山帯の植物が咲く高原。元スキー場があった「亜高山性高茎草原」と呼ばれる独特の植生の草原。現在は、珍しい高層草原を保全するためにボランティアで草刈りが行われています。富士山を望むドライブコース焼山峠からさらに奥にあります。

立原高原

●標高:1400m
●所在地:長野県相木村
●特徴:キャンプ
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 天狗山(1882m)の中腹にあるツツジが綺麗な高原。小規模ながら施設の充実したオートキャンプ場があります。

富士が峰高原

●標高:1000m
●所在地:山梨県富士河口湖町
●特徴:キャンプ
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:○、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 富士山の撮影ポイントとして有名です、朝霧高原と本栖湖の間に位置する高原です。、一帯は、富士山の西の麓に広がる、大牧場地帯。JA主催で開かれる富士ヶ嶺ファームフェスタも要チェック。

朝霧高原

●標高:700m〜1000m
●所在地:静岡県富士宮市
●特徴:キャンプ、高原リゾート
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:○、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 高原の広さでは、関東随一。富士山の西の麓一帯を朝霧高原と呼び、田貫湖、富士花鳥園、まかいの牧場、富士ミルクランド、朝霧アリーナ(自然公園)など、観光施設が点在します。「朝霧ジャンボリー」や「ふもとっぱら」などオートキャンプのメッカでもあります。

十里木高原

●標高:1000m
●所在地:静岡県裾野市
●特徴:別荘地、高原リゾート
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

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 富士山南麓と愛鷹山にはさまれた高原の別荘地帯。東京都心より車で90分のアクセスが良い別荘地として評判のエリア。周囲には草原や蕎麦畑、すすき原など広々とした原っぱが広がる。富士サファリパークや富士こどもの国も近く。

伊豆、箱根、秩父の高原

天城高原

●標高:900m
●所在地:静岡県伊豆市
●特徴:高原レクリーエーション
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:○、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 ホテル東急ハーヴェストクラブを中心とした高原リゾート。森のなかのワイヤーを滑り降りるスカイアドベンチャーも好評。

伊豆高原

●標高:500m
●所在地:静岡県伊東市
●特徴:高原リゾート
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:○、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:○

 伊豆高原は伊豆半島東の城ヶ崎海岸に隣接する別荘地帯。海のすぐ近くで高原と呼ぶには微妙?と思ってしまいますが、実は、大室山の山頂は高原の雰囲気が抜群。

仙石原高原

●標高:640m
●所在地:神奈川県箱根町
●特徴:トレッキング、自然観察
・湿原:○、・高山植物:○
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:○
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:○
・ロープウェイ・リフト:—

 ススキの名所として知られる箱根の仙石原ですが、ハコネアシ、ミズギボウシ、チゴザサ、ノハナショウブなど天然記念物指定の植物も多い、亜高層湿原です。「箱根湿生花園」は全国の湿原植物を集めたユニークな植物園として有名です。

秩父高原

●標高:500m
●所在地:埼玉県東秩父村
●特徴:ドライブ・ツーリング
・湿原:—、・高山植物:—
・キャンプ場:—、・ホテル・ペンションなど:—
・スキー場:—、・スノーシューツアー:—
・ゴルフ場:—、・温泉:—
・ロープウェイ・リフト:—

 「天空のポピー」で知られる高原牧場。標高500mにすぎないですが、関東平野のなかにあっては高原の雰囲気は楽しめます。

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高原の楽しみ方

 さて、ここまでみてきたように、関東甲信越だけでも、実にさまざまな高原があります。ひとくちに高原といっても、いろいろなタイプがの高原があるわけです。

 どの高原に行こうか? 絞り込むためにも、高原のいろいろな魅力について、整理しておきましょう。

高原の魅力

・夏でも涼しい…避暑やスポーツに最適

・冬はパウダースノーが積もりやすい…スキーやスノボはもちろんスノーシュー・トレッキングも人気

・夏のゲレンデは絶景地…リフト利用で標高差少なく気軽にトレッキング

・「高層湿原」など高原特有の自然…繊細な自然を守る環境保護の最前線

・高原道路を走ってドライブやツーリング

 このように、高原はいろいろな魅力をもっています。以下に、もう少し詳しく高原の特色を観ていきましょう。

高原といえば避暑地

 高原は、標高が1,000m前後から2,000mくらいの高さにある、平らな土地をさします。広大な高原もあれば、小さな高原もあり、雰囲気はさまざまですが、共通して言えるのは、標高が高いぶん気温が低い、ということです。

 気温は、一般に標高が100mあがるごとに0.6度下がるとされています。つまり1,500mの高原ですと、たとえば東京の新宿駅(標高37m)にくらべると9度も気温が低くなります。

 このため高原は、夏の暑さを逃れる避暑地として利用されます。別荘地やリゾートホテルが作られ、ゴルフやテニスなどのスポーツを涼しい環境で楽しんだり、スポーツの合宿に利用されています。

 温暖化が加速する近年は、高原の別荘地としての役割は高まっています。実は、バブル期に開発された別荘地は供給過剰気味なので、案外安い値段で、高原の別荘地を手に入れることもできるようです。ただ、リゾートマンションなどは管理費などのコストや、人里離れた高原の戸建別荘地であれば利便性など注意するべき点はあります。「シェア別荘」も増えてきているので要チェックです。

 高原が多い甲信越地方にも新幹線や自動車道が整備され、都心からのアクセスもとても近くなっています。週末は自然あふれる高原の別荘地で、という夢のライフスタイルは、決して実現不可能では無いのです。

ゲレンデだからこそオールシーズン楽しめるスキー場高原

 一方、高原の冬は、気温が低く上質なパウダースノーが積もりやすいため、スキーやスノボに向いています。ゲレンデが作られている高原も多くありますし、スキー場を作ってから「~高原」と呼ばれるようになった場所も多数あります。

 近年はスキー人口が減ったことから、閉鎖されるスキー場も増えていますが、逆に、などで冬のトレッキングを楽しむ人は増えてきています。高原の冬は、比較的安全に雪山を体験できる場所として注目されているのです。(スノーシューについては、「スノーシューはじめてガイド」の記事も参照してください。)

 冬がスキー場になる高原では、ロープウェイやリフトが夏は登山用として運転されるところもあります。ゲレンデは、夏の間は、とても眺めのよい開放的な草原となります。また、ゲレンデにユリやラベンダーを植えてお花畑が出現するところもあります。ゲレンデの夏は、まさに高原のイメージぴったりの風景を楽しむことができます。

 また、ロープウェイや夏山リフトを利用することで、体力的に負担の少ないトレッキングができます。標高差が少ない山道を歩きながら、平地では見られない高山植物のお花畑や原生林に手軽に出会えるわけです。(ロープゥエイや夏山リフトについては⇒「関東近県のロープウェイ、ゴンドラ、リフト一覧」の記事を参照ください)

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高層湿原の繊細な自然と高原道路

 ゲレンデはある意味、人の手が入った自然環境ですが、手つかずの自然が作り出す高原ならではの風景もあります。たとえば、尾瀬や志賀高原に代表される「高層湿原」です。

 高層湿原は、標高が高い冷涼な土地だけに形成される湿原で、長い間ミズゴケが堆積して、ミズゴケがスポンジのような役割をして湿原になっている場所です。川の流れより高いところにありながら、スポンジ状の土質のため、湿原になっている、とても繊細な自然の造形です。高層湿原には、独特の植生があります。平地では見られない、ミズバショウ、モウセンゴケ、ツルコケモモ、ヒオウギアヤメ、ワタスゲ、などの可憐な花々をが観れるように、木道を敷いて、トレッキングできるようになっています。

 繊細な高層湿原の環境を守りながら、その神秘的で美しい風景を楽しむために、ゴミ持ち帰り運動やマイカー規制などの工夫がなされてきました。そうした意味で、高原は自然保護の最前線でもあるわけです。

 一方で、高原を観光するための「高原道路」も、ドライブやツーリングには欠かせないものです。蓼科高原から美ヶ原高原を走る「ビーナスライン」は、あまりに有名です。まるで車のCMのように、高原をひた走るドライブには、誰もが憧れます。絶景ポイントを訪ねたり、夕陽や星空を見にいったり、高原牧場のソフトクリームに舌鼓を打ったりと、ドライブといえば高原、というくうらい定番ですよね。

 このように、高原は、大自然と手軽にふれあえるステージです。近い将来、電気自動車への移行が進み、自動車が環境にやさしい乗り物になることで、高原道路のニーズも、ますます高まってくるのかもしれません。自然を守りながら、なおかつ気軽に積極的に高原で遊んでいきたいものです。

 「遊び場」として高原が楽しめるのも、高原がある程度、人の手が入った自然に近い場所だからです。逆に、まったく手つかずの自然であれば、なかなか人が近寄りがたいところになってしまいます。

 都心の人が高原を訪れることが、地方の活性化につながり、高原を快適に楽しむための維持管理コストもそこから捻出できます。

 快適な空間である「高原」は、みんなで守り育てていくものだ、という視点も忘れてはならないと思います。

 

 

 以上、関東甲信越の高原を紹介しながら、高原の魅力についてみてきました。

 高原へ出かけることは、美しい光景に癒され、自然と触れ合いながら、家族や仲間と思い出を作り、人生をとても豊かにしてくれるものです。

 春夏秋冬、シーズンごとの高原の魅力を満喫するために、高原に通ってみましょう!

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