年末ジャンボ初めての買い方。枚数、連番、確率、還元率など超入門編
2018/11/22
年末ジャンボ宝くじの季節がやってきました。今年も、億万長者になる夢をみながら、楽しく年末を過ごしましょう! 発売は12月21(金)までですよ〜。
宝くじの最高賞金額は年を追うごとに上がっていて、2015年の年末ジャンボから、ついに10億円を突破しました。宝くじは1枚300円。たった300円で億万長者になる可能性を手に入れられるって、そんなの、宝くじしかないですよね。
そこでこの記事では、年末ジャンボを「はじめて買ってみようかな〜」という入門者向けに、ジャンボ宝くじの基礎知識や、買い方、当たる確率、注意点などお伝えしていきます。
「いつも買っているけど当たんないなぁ〜」と思っている人にも、ヒントになることがあるかもしれませんので、ざっくり目を通してみてくださいね。
【参考記事】
年末ジャンボのなかでも高い当選確率の「年末ジャンボプチ」については、⇒『年末ジャンボ宝プチが当たりそうでやばい』の記事も参照ください。
年末ジャンボの発売期間と種類は?
2018年の年末ジャンボは11月21日(水)から12月21日(金)までの期間に販売されます。値段は1枚300円。1枚からでも購入可能です。
大晦日まで買えると勘違いして、買いそびれる人が多いですが、年末ジャンボの販売は今年は12月21日までです。
当選がわかるのは大晦日。12月31日のお昼に抽選が行われます。抽選会はNHKでも中継されますし、ネットで速報を確認することができます。
「年末ジャンボ」は、今年も昨年に引き続き、最高で10億円の一等(前後賞込みで)が、合計で、約24本用意されています。
前後賞とは、当選番号の、ひとつ前とひとつ次の番号のことです。年末ジャンボの賞金は、厳密に言えば、1等は7億円、その前後が各1億5千万円です。「連番」といって、続いた番号のくじを買えば、前後賞もあわせて10億円あたる可能性があるわけです。
また同時に、「年末ジャンボミニ」「年末ジャンボプチ」も、発売されます。ミニとプチでは、ジャンボに比べて、賞金額は低くなるものの、当たりの数が増えています。値段はジャンボと同じく1枚300円。もちろん1枚から買えます。たとえば、「ジャンボ、ミニ、プチを一枚ずつ同時に買う」こともできます。
「年末ジャンボミニ」は1等3千万円(前後賞1千万円込みでは5千万円)が75本当たります。「年末ジャンボプチ」は、前後賞なしで1等1千万円が千本用意されています。(プチについては詳しくは⇒「年末ジャンボプチが当たりそうでヤバい」の記事も参照してください。
賞の種類 | 賞金額 | 当たり本数 | |
ジャンボ | 1等 | 7億円 | 24本 | 1等前後 | 1億5千万円 | 48本 | 1等組違い | 10万円 | 4,776本 | 2等 | 1千万円 | 72本 | 3等 | 100万円 | 2,400本 | 4等 | 10万円 | 9万6千本 | 5等 | 1万円 | 48万本 | 6等 | 3,000円 | 480万本 | 7等 | 300円 | 4.8千万本 |
ミニ | 1等 | 3千万円 | 75本 | 1等前後 | 1千万円 | 150本 | 2等 | 1千万円 | 150本 | 3等 | 100万円 | 1,500本 | 4等 | 10万円 | 4万5千本 | 5等 | 1万円 | 15万本 | 6等 | 3,000円 | 150万本 | 7等 | 300円 | 1千5百万本 |
プチ | 1等 | 1,000万円 | 1,000本 | 2等 | 10万円 | 1万本 | 3等 | 1万円 | 10万本 | 4等 | 300円 | 1千万本 |
さて、一等が用意されていると言っても、当選番号は12月31日に決まりますので、もちろん、どれが当りかは買う時には決まっていません。
年末ジャンボは、買ってから抽選日までの間、「もし当たったらどうしよう
・・・≧▽≦」と夢をふくらますのが、最大の楽しみです。
でも、実際のところ、どれくらい当たるのか? 当たるためには何枚買ったらいいのか? などなど、いざ買おうと思うと、いろいろ疑問が出てきますよね。
そこで、初心者向けに、年末ジャンボの基本について、さらに詳しく説明していきましょう。
年末ジャンボの買い方の基本
何枚から買える?
一枚300円から買うことができます。
まわりの人は沢山買ってたり、お店の人に10枚セットをすすめられたりもしますが、一枚でも買えます。
当サイトでは1枚〜3枚だけ買うことを、おすすめしていますが、その理由は、後ほど説明しますね。
未成年者でも買える?
法的には、未成年者でも問題はありません。ただ、販売所によっては、年齢制限を設けているところもあります。そういう場合は他の店を探してみましょう。
どこで買える?
みずほ銀行または、全国約3600箇所の宝くじ売り場で、購入できます。宝くじ売り場がない市町村は、郵便局で購入することができます。ただし郵便局の場合は種類が限られます。
宝くじ売り場のなかには「よく当たる店」があるとされ、長蛇の列ができる場合があります。売り場による違いについては⇒「宝くじ売り場によって当選確率は変わるのか?」の記事も参照ください。
また、2018年より、公式サイトで一枚単位でネット購入できるようになりました。ただし、実名での会員登録が必要です。
「購入代行」のメリットは?
宝くじを買う特殊な方法として、購入代行サービスがあります。これは、割り増しの代行料を払って、「よく当たる」と言われる売り場で、替わりに購入してもらうもの。
「並んでいる時間がない」「大安日に買いたいがその日は忙しく無理」「見られるのが恥ずかしい」などの、特別な事情がある人は、 ⇒宝くじ購入代行サービス を利用してみるのもありかもしれません。ギフト発送もできるので、例えば親にプレゼントみたいな使い方もできます。
ただし、最低10枚からの利用になるので、あくまで、資金的に余裕がある人向けのサービスと言えます。
買う時に指定する「連番」や「バラ」とは? セット販売はお得?
「バラ」と「連番」
複数枚以上を買う時に、番号を続けて買う「連番」と、バラバラにして買う「バラ」があります。
複数以上買う場合は、「連番」か「バラ」を指定します。
連番は前後賞を狙う買い方です。一方、バラは、前後賞は当たりませんが、バラの方が当たる確率は2.5倍増えるといわれています。また、バラは当選を調べる枚数が多いため、ドキドキワクワクがより多く楽しめます。
売り場には、10枚で1セットの「連番」と「バラ」が用意されていますが、必ずしもセットで買う必要はありません。たとえば「連番で3枚」とか「5枚連番で」のように、10枚以下の少ない枚数を連番で買うこともできます。また、一度に 「連番で5枚。バラで8枚ください」みたいな組み合わせでも購入できます。
数枚だけ買ってもぜんぜん恥ずかしいことでもお店に迷惑になることでもないので、お金に余裕が無い人は、無理にセットで買う必要はありません。
ちなみに、10枚セットはバラでも連番でも、必ず300円が当たるようになっているので、一枚あたり10円の割り引きになります。もっとも、交換して換金する手間を惜しまなければ、の話ですが。
「縦バラ」「特バラ」などの大量セットはお得?
宝くじの購入方法には、他にも「縦バラ」「特バラ」「縦連」など、のバリエーションもあります。これらの買い方は、最低買える枚数が決まっています。数千円では買えず、最低でも1万円札を用意しないと買えないレベルですので、よっぽど資金に余裕のある人以外にはおすすめはできません。また、あらかじめお店でセットを用意しておくものですので、「縦バラ」「特バラ」「縦連」などに対応している売り場でのみ購入可能です。
これらの特殊なセットで買うメリットとしては、最低でも必ず当たる賞が含まれるため、事実上の割引となることです。
たとえば、縦バラ(3枚連番のセットが、バラで10セット)の1単位は30枚(9,000円)ですが、必ず最低でも6等3枚(計900円)が当たる組み合わせになっていますので、事実上1枚270円です。
また、組番号と下二桁が共に連番になっている100枚単位の特バラ(セット価格は3万円)では、最低でも6,000円が当たりますので、一枚あたり60円の割引となるわけです。
その他にも、「特連」「ぶっ通し」「ダブル」など、いろいろな組み合わせセットがあります。また、2018年末ジャンボでは、30枚セットの「3連バラ」、100枚セットの「福連」「福バラ」のユニークなセットも用意されています。しかし、当サイトのスタンスとしては、大量購入はあまりおすすめしていませんので、これらのセットに興味がある方(なおかつ資金が有り余っている方)は、詳しくは他のサイトで調べてください。宝くじは、一枚だけでもいいですし、張り切っても「連番5枚バラ5枚」程度にしといたほうが、良いと思いますよ〜。
宝くじは税金がかからない!?
宝くじは税金がかかりません。競馬や競輪ですと、あたった何割かは税金でもっていかれますが、宝くじの場合はそのままです。
ただ、当選金を110万円以上、他人に分けると贈与税がかかってしまいます。もし高額当選した場合は、銀行から当選証書を受け取る祭に「共同購入した」として、分配する人の名前を提出しておけば、あとで分けても贈与税はかかりません。
当たった翌年の税金が高くなりそうですが、宝くじの当選金は、税金計算上の「所得」に含まれないので、翌年の税金が高くなることもありません。
当たったらどうする?
全国の受託銀行等の窓口で受け取ります。1万円〜5万円以下は販売店で交換できます(5万円は販売店による)。
交換は、お正月すぐには無理で、例年1月7前後から交換可能になります。
交換期限は1年間。
毎年大量の「未交換くじ」が出ます。総額で200億円近い額が、未交換になる年もあるそうです。
買っただけで満足して、そのまま忘れ去る人がとても多いのです。「どうせ当たらないし・・・」と。でも、ひょっとしたらひょっとするかもしれないので、必ず、番号を確認しましょうね!
では、次に、当選の確認方法を、詳しくみていきましょう。
当りかどうか、しっかり確認しよう! 当選番号の見方と仕組み
まず、ユニットの仕組みを理解しよう!
年末ジャンボ宝くじは、1等が7億円、その前後賞が1億5千万円。1等と前後賞があわせて当たると10億円になります。
あたりのくじは約24本となっています。なぜ「約」なのか?疑問ですよね。これは、宝くじの売れ行きによって、くじの発行枚数を調整するからです。
ジャンボ宝くじの発行は、「ユニット」という枚数の単位で発行されます。
年末ジャンボは1ユニットが2000万枚です。1ユニットのなかに、一本だけ、1等7億円と前後賞が含まれています。
2000万枚の1ユニットが、全部で24ユニット印刷され、全国の販売店に配られます。全国のどこかに、24本の一等(というか、一等になる運命の番号のくじ)が配られるわけです。
年末ジャンボは、「売り切れ」がありません。売れ行きが好調な場合は、このユニット単位で、印刷枚数をどんどん増やしていくのです。
ですから、2018年の年末ジャンボは24ユニットの予定ですが、売れ行きが良い場合は、27ユニットとかになる場合もあるわけです。
そうすると、最大で27人の一等あたりの10億円長者が誕生するわけです。
当選番号がひとつなのに、一等が何人も出るのはなぜ?
ここで注意したいのは、24本の一等が出ると言っても、一等の当選番号はひとつだけ、ということです。
抽選の時に、1等の当選番号を24組選ぶのではなく、一等は「●●組の1●●●●●番」と、一種類だけ番号を選びます。
同じ番号が、24ユニットぶんあるので、当選者は24人出ることになります(当たりくじが売れ残って当選者が減る場合もあります。)
ジャンボプチは、10ユニット発売予定で1等が1ユニットあたり100枚当たります。この場合100個抽選番号が出るのではなく、ひとつだけ当選番号を選び、組番号はどれでもOKとなります。プチの一等の当選番号は、「1●●●●●番で組は何組でも当たり!」というかたちになります。
ジャンボミニは、15ユニット発売予定で1等が75本の予定。1等が1ユニットあたり5枚です。ミニについては、「●●組の1●●●●●番」という当選番号が5つ、抽選されます。ミニだけは当選番号が5つになるわけですね。
前後賞と組違い賞
宝くじは、大晦日の抽選会で、当選の番号が決まります。
賞と番号の関係が、少しだけややこしいので、見まちがえて当たりを逃さないためにも、番号の見方を確認しておきましょう。
どきどきわくわくしながら、この番号を見比べるのが、宝くじの楽しみなんですよね。
宝くじの番号は3桁の「組番号」と「6桁の番号」があり、このふたつの数字で、当りが決まっていきます。
年末ジャンボの場合は、「01組」~「200組」と「100000」〜「199999」の番号があります。(ミニとプチは、組は「01組」~「100組」になります。)
さらにユニットが1〜25までありますが、ユニットは気にしなくても大丈夫です。
当選番号を調べる場合は、組と番号をチェックします。
一等の前後賞は、番号の一番下の桁が、一等の前後になるもので、組番号も一緒のものです。
たとえば、一等が「123組」の「123456」番だとしたら、「123組」の「123455」と「123組」の「123457」が前後賞となります。
組違い賞は、番号の「123456」が一緒で、組番号だけ違うものになります。
2等は、「●●3組」の「123456」のように、組の一桁と、番号の組み合わせで決まります。番号が「123456」であれば「13組」でも「123組」でも組の下1桁が3であれば2等、みたいになります。
3等より下の賞は組は関係なくなり、下4桁、下3桁など、下の方の桁数が一致していれば、当りとなります。
年末ジャンボが当たる確率
東京都と千葉県に住む全員が一枚買ったとして…
さて、最も気になる、年末ジャンボ宝くじの一等が当たる確率をみていきましょう。
さきほど説明したように、1ユニット1本の一等あたりくじが含まれていますので、1ユニットが何枚か?によって、一等が当たる確率が決まってきます。
2018年の1ユニットの枚数は、2000万枚です。
ですから1等があたる確率は2000万分の1になります。
パーセントで書くと0.000005%です。
2000万分の一がどれくらいの確率なんでしょう? ほとんどゼロに近いと言っていいと思いますが、何か具体的にイメージしてみたいところですよね。
たとえば、東京都と千葉県の全人口をあわせた数が1973万人です。2000万分の1ということは、東京都と千葉県の赤ん坊からお年寄り全員が一枚ずつ買っても、誰も当たらないかも、というくらい、低い確率だ、ということです。
じゃぁ10枚(300円×10枚で3000円ぶん)買えば1/200万。もう少しましになりそうな・・・はたして、なるでしょうか? 岐阜県の人口が203万人なので、岐阜県の赤ん坊からお年寄まで全員が10枚ずつ買えば、誰か一人あたりそうなぐらいの確率となります。うーん。これでも、かなり厳しい感じがしますね。
なお、ほんらいの確率の計算では10枚買った場合の確率は、「当たらない確率」というのを考慮しなければならないので、10枚買っても、確率は10倍には増えず、もっと低い数字になります。ややこしいので、ここでは「当たらない確率」は無視して、ざっくりで進めていきます。
1等は何世帯に1本当たる?
別な見方をしてみましょう。
日本の世帯数は5340万世帯です。
年末ジャンボは25ユニット発行されるのが標準的です(2018年は24ユニット)。1ユニット2000万×25ユニットで5億枚発行されます。
これを、日本の全世帯に配ったとすると、一世帯あたり10枚弱のわりふりになります。
何世帯に一等あたるのでしょうか? 1等は25本あるので、213万6千世帯に一軒、一等の栄冠を手にする世帯が出ます。
福岡県の世帯数が212万9千軒ですので、福岡県の全世帯が、10枚ずつ買ったら、そのなかから一軒の当選世帯が出るか出ないか、といったところですね。
仮に、東京都の全世帯が10枚買った場合は、東京都全部で2.8軒の10億長者が誕生する確率です。
こうしてみると、ちょっとは可能性があるって思える・・・・? いやいや、全世帯が10枚買うことはあり得ないし、やっぱり無理かもって感じですよね。
もっと当りクジを増やして欲しい!
それにしても、10億円を25本とかじゃなくて、額が少なくてもいいから、当りを増やして欲しい! って思いませんか? もっとみんなで分け合えばいいじゃん!って。
実は、数年前までは、1等がもっと多かったんです。
たとえば、2011年の年末ジャンボでは、一等(前後賞込み)2億円が全部で132本もありました。1ユニットあたり2本だったので、確率も500万分の1。今の年末ジャンボの4倍の1等確率です。
ところが、2012年は6億円が68本、2012年は7億円が60本、と当選額を上げるかわりに本数を減らす傾向になってきたのです。
で遂に、2015年は10億円だけど、25本しかないという、1年末ジャンボの「狭き門」化が進んできたわけです。
この背景には、年々、年末ジャンボの売上げが落ちてきて、額をあげていかないと、売上げが維持できない、という流れがあったからです。事実、2015年に一等を10億円にしたところ、下降気味だった年々の売上げが、上昇に転じたのです。
どちらかというと、高額の当選金に飛びつく人が多いってことなのでしょうね。
でも、私自身は、安目でもいいから、多くの人があたった方が、公平感があっていいのに、と考えますけど・・・と、思っていたら、そんなふうに考える人向け対策が、既になされていました。
新たに発売された「年末ジャンボ・ミニ」と「年末ジャンボ・プチ」です。
2016年までは年末ジャンボミニは1億円が105本、年末ジャンボプチは1000万円が1000本でしたが、2017年には年末ジャンボミニは7千万円(前後賞込み)が105本、プチは700万円が1000本と、そして、2018年は、年末ミニは5千万円(前後賞込み)が75本、プチは1000万円が1000本となっています。毎年、微妙に賞金額が変わっていますが、ジャンボより当たりくじが多いのが特徴です。
これだったら、だいぶ、確率が増えそうですよね!
年末ジャンボは10億になったぶんユニット数が2000枚になって当選確率が半減してしまいましたが、その不満を解消するのが、当りクジ乱発!のミニとプチなんですね。
確率重視の人は、ミニかプチを狙っていきましょう。
年末ジャンボミニやプチについては、より詳しくはこちらの記事⇒「年末ジャンボプチとミニの当選確率比較」をご覧下さい。
年末ジャンボの買い方〜結局のところ、どうやって買うのがベスト?
さて、年末ジャンボについて、基本事項や確率についてみてきましたが、これらをふまえて、どういう買い方をするべきなのか? 考えてみましょう。
年末ジャンボが当たる確率は低すぎる
まず、あたる確率は、天文学的に低いということです。
少しでもあたる確率を増やそうと、1枚を10枚や100枚に増やしてみたり、縦バラとか30連とか買い方を工夫してみたり、「当たるチャンスセンター」に並んで買ったり、みなさんいろいろな努力をしているわけです。
だけど、正直言って、確率論的には、何をやっても、たいして変わりません。目くそ鼻くそ的な感じです。
年末ジャンボの還元率が悪すぎる
そもそも賭け事では確率だけではなく、投資したうちの何10%が戻ってくるのか?という回収率を考えるのが大切です。
パチンコは80%くらい、競馬で70%くらいと言われる回収率(還元率)ですが、宝くじはなんと50%と、論外に低い数字になっています。
これはつまり、全部買い占めても半分しか戻ってこない、ということです。
投資や賭け事として考えても、あり得ないくらい低い数字なのですね。「年末ジャンボは投資だ!」とガチで考えている人がいたら、それは間違っています。はじめから負け戦をしかけに行くようなものですからね。あくまで、宝くじは「遊び」の範囲で考えるべきです。
宝くじの収益の、半分は賞金にまわり、残りの半分は主催者の懐へ入っていきます。
宝くじの主催者は、総務省をリーダーとする地方自治体ですね。
つまり、宝くじ売上げの50%は、地方自治体によって使われているのです。厳密に言えば、50%のうち約10%は宝くじの運営費(印刷代金・販売所の経費・宣伝費)で、残り約40%が地方財源に使われます。(なお、宝くじと地方自治体の関係については、こちら⇒自治宝くじとは?の記事も参照ください。)
宝くじにまつわる黒い疑惑
しかし、問題は、この40%の使われ方が、「不透明」だと、言う意見が多いこと。
よく「宝くじ号」と書いた福祉車輛などが街を走っていますよね? これが宝くじの収益の使われ方の例なのですが、実はそれはごく一部で、実際にどこに使われているか、グレーなところも多いと噂されるのが、宝くじの収益金なのです。
天下りする官僚の収入源になっているなど、そのグレーな疑惑については、色々なところで語られていますので、本記事では、詳しくはふれません。
いずれにせよ、「宝くじは、ハズれても社会貢献」と思っている人が多いなかで、そういう人々の善意に乗っかって、宝くじの収益から甘い汁を吸っている人たちがいるのでは?という疑惑だけは、なかなか払拭されていないのが事実のようです。
宝くじは買うべきではない?
ここまで見てきた年末ジャンボの特徴を、もう一度整理しておきましょう
・気の遠くなるほど低い当選確率
・50%というありえない還元率の低さ
・収益の使われ方が不透明なグレーさ
・・・こうしてみると、あまり年末ジャンボに期待をして、突っ込みすぎるのは、考えた方がよさそうですね。
「宝くじは無知な貧乏人からお金をまきあげる第二の税金」とさえ言われていますから、気をつけたほうがよさそうです。
・・・そうは、言っても、300円で7億円があたるかもしれない事実は事実です。可能性は、限りなくゼロに近い(0.000005%)ですが、買わなかったら可能性はゼロ。
というわけで、結論を言えば、1枚か3枚くらい買っておくのが、良いのではないでしょうか?
年末に多く聞かれるのは、「年末ジャンボ楽しみ〜」という声と同時に「しまった買いそびれた〜」という声です。
やっぱし、「一枚でも買わなきゃぜったいに当たらない」という、事実は変わりませんからね。
ただ、何枚買っても、確率はたいして変わらないです。なので、何万円も買っても、はっきり言って、無駄だと思います。もし、年末ジャンボに何万円も注ぎ込むお金があれば、他の有意義な使い道をもっと真剣に考えましょう。
年末ジャンボは3枚900円までで充分かと。(あくまで筆者の意見ですけど)
参考記事⇒「宝くじの賢い買い方について考えてみた」
以上、年末ジャンボについて、その仕組みなどについて、詳しくみてきました。
あまり過度な期待は禁物ですが、それでも、年末ジャンボを買ってから、結果が出るまでのあいだの、わくわく感には、独特のものがありますよね。
では、ささやかな楽しみとして、年末ジャンボを買いに行きましょう!
あ、3枚でいいですよ、3枚で^^。
・財布の色って気にしてますか・・・? 黄色が良い? 赤はダメ? 諸説あるのを整理してみました。⇒「金運財布の色って迷信? それとも・・・・」